客先常駐に問題意識を感じているSEは多いですよね。
- 「年齢を重ねると市場価値が下がり、35歳で失業する可能性が高い…」
- 「30歳を過ぎても、年収は330万円にも満たない…」
- 「毎日夜遅くまで働き、帰宅は夜の10時を過ぎる…」
客先常駐の大半は、業務請負にも関わらず労働力だけを提供していますね。これは、法律を犯した違法行為に当たります。「偽装請負」「多重派遣」など、IT業界は多くの問題を抱えています。
これらの違法行為は、常駐先で働く私たちSEにどんな悪影響を与えるのでしょうか?
常駐SEから見た場合に、大きな問題は3つに集約されます。「将来性がない」「給料が低い」「労働時間が長い」ですね。
現実的に考えた場合に、客先常駐で定年まで働き続けるのは難しいですよね。年齢と共に市場価値は下がり、自社に戻っても私たちの居場所がないからです。実際に周囲を見渡しても、40歳を過ぎて働き続けてるのは片手で数えられる人数です。
この社員は生き残ったというよりも、取り残されただけにしか見えません。
また、炎上案件に投入され長時間労働を強いられるが、経験年数に応じて給料が増えることもありません。身体は年齢と共に衰えるので、経験年数が増えると身体的に辛くなりますね。
ここでは、客先常駐で働くことがなぜ問題になるのか、その理由を詳しく紹介します。また、客先常駐を抜け出して働く方法も紹介します。
- 常駐SEは給料が低い上に、35歳で職を失う?
- 客先常駐の本質的な問題点は、3つある?
- 常駐SEを辞めて、社内開発で働く方法は?
▼▼社内開発の転職に強い専門サイト3社▼▼
- 『マイナビIT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ
』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
- 『リクルート
』求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い
<2021年1月:SE転職の緊急のお知らせ>

コロナによる経済悪化に伴い、SE向けの求人数が日を追うごとに激減しています。
3月以降の米国失業保険申請者数は、12月5日累計で「6,989万人」を超えました(参考:新規失業保険申請件数12/05)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人でしたが、コロナは1週間で70万人以上が職を失い続けています。
経済環境が不安定だからと、転職活動を見送る常駐SEは多いです。
しかしながら、私たち常駐SEは今すぐに転職する必要があります。なぜならば、21年度に予定していた新規案件などの計画を、大幅に見直す出向先が増えているからです。21年の計画は前年度の業績を見て判断するが、昨年はコロナで急速に業績が悪化しましたね。
そうなると、雇用調整に使われている派遣や客先常駐は職を失います。
米国と日本経済、実体経済と労働環境はタイムラグがあるため、客先常駐の雇用が急激に悪化するのは21年以降です。このように警告しているのは、私自身も金融危機が発生した半年後、冬の寒さが厳しいちょうど今の時期に職を失ったからです。
当時20代前半だった私だけではなく、当時の同僚や出向先の常駐SEの半数以上が契約解除されました。そして、コロナによる不況は、2008年の金融危機よりも深刻です。年度が変わる春前には、案件の中止や延期で契約解除される常駐SEが大量に労働市場に溢れます。
契約解除を伝えられてから、出向先や転職先を探しても手遅れです。その頃には、すでにたくさんの派遣や常駐SEが次の派遣先を探すため、案件自体が市場に出なくなるからです。ようやく出向先を見つけても、月単価20万円のテスターやデータ入力ばかりです。
本来であれば、新規プロジェクトが開始する春前は、人材確保でSE求人が最も増える時期ですね。しかしながら、今年は採用計画を大幅に見直す企業が多く、前年度の半分未満の見通しです。実際に、昨年度の夏秋の求人数は半分だけでした。
いま転職市場にある社内開発の案件は、年度が変わる前にある最後の案件です。これを逃すと、もう春以降は転職できない可能性が高いです。
そのため、21年1月は常駐SEが転職できる最後の月ですね。目標から逆算すると、遅くても今年中には採用活動を開始していないともう手遅れです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から完全に解放されました。
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記事の内容を簡単に知りたい
常駐SEは給料が低い上に、35歳で職を失う?

現実問題として、客先常駐で多くのSEが苦しめられています。
例1)2年目SE、手取りは12万円だけ
客先常駐のIT派遣を辞めるか迷っています。23歳男です。入社して2年目になりますが、残業はほとんど無く手取りは12万(賞与なし)程度で今は県外に派遣されまして金銭的な問題で実家から通勤していますが、とても不便に感じます。
朝5時半起きで自転車、電車、電車、バス、徒歩で片道2時間以上の通勤を取合えず2ヶ月続けました。自分は物欲があまり無く技術力が低いため給料面に不満は特にありません。往復3時間は何とか我慢出来ましが4時間以上となるとやはり精神的にキツイです。
IT業界は常に新しい技術を取り入れて行かないと時代に取り残されるとよく聞きますが、自分はITにあまり興味が無く将来これをやりたいなどの目標もないため資格取得の勉強が凄く苦痛に感じたり、なかなか自発的に行動出来ません。恐らく今後好きになることも無く向いてないと思います。嫌なことから逃げているのも分かっています。もちろん好きな仕事ではなくても続けることにも意味はあると思いますがIT派遣はデメリットの方が多い気がします。
自分は社会経験が浅く相談できる人間が少ないため今の会社の待遇面や通勤面が悪いのか良いのか普通なのか正直なところ分かりません。
参考:Yahoo知恵袋
専門職を選んだにも関わらず、客先常駐はびっくりするくらい低収入です。都内でも手取りは16万円以下、地方都市なら14万円以下も珍しくありません。
給料が低い理由は、工場で働く期間工と同じで労働力を提供するだけだからです。
例2)35歳SE、面接が全て不採用
35歳SE経験あり、特定派遣で働いていたエンジニアに需要はありますか?私は現在妊娠中の主婦です。主人のことで質問させて下さい。
主人が現在働いている会社が傾きはじめ、主人は今年から転職活動を開始しました。今までの経歴を活かせるITの会社へ就職したいと思っています。
主人の経歴を書きます。主人は大卒で、新卒の時からこれまでIT業界で働いてきました。現在35歳です。主人が務めていた会社はすべて特定派遣の会社です。SE経験、サブリーダーの経験があります。開発言語はC言語、VB、javaですが、javaは経験が浅く、C言語を得意としています。ネットワークの経験はありません。
具体的な就職先としては、自社製品があったり、自社開発をしている会社を考えています。社内SEも就職先として考えています。客先常駐(客先常駐)が主体の会社は避けたいです。
しかし今年から転職活動をはじめ、6社面接に行きましたが、すべて不採用になりました。少し気持ちが折れているようです。不採用になるたび、とてもつらい気持ちになっている主人がとても心配です。
これからも転職活動を続けていっていいのか…不安で質問させていただきました。35歳SE経験あり、特定派遣で働いていたエンジニアに需要はあるのでしょうか。本人次第だと思いますが、客観的に意見を頂ければと思います。
またIT業界にいた経歴を活かせる新たな就職先があれば教えて頂ければ幸いです。たとえば情報専門学校の講師などが新たな就職先かと思っているのですが…稚拙な文章で分かりにくいとは思いますが、意見をもらえればと思います。よろしくお願いします。
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐で働くたくさんのSEが、将来について不安を感じていますよね。客先常駐では、まともな業務経験を積めないからです。現実的に考えて、40歳を過ぎて常駐先に派遣される姿は想像できないですよね。
例3)8年間で年収は30万円しか増えない
私も未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。
私はこの会社の将来性に疑問を感じ2年が経つ前に会社を去ります。しかしながら、いま現在も当時の同期社員が働き続けています。彼女の給料は8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていません。
もしも20代前半の頃に転職しなければ、私も30歳で年収は330万円だけでした。彼女には申し訳ないですが、勇気を持って行動して良かったと心から思います。
私たち個人の力で社会や組織を変えるのは簡単な事ではありません。でも、私たちの環境を変えるだけなら、すぐにできますよね。
以上のように、客先常駐にはたくさんの問題があります。では、なぜこのような問題があるのでしょうか?
客先常駐の本質的な問題は3つある

客先常駐の問題は次の3つに集約されます。
- 35歳過ぎると失業するなど、将来性がない
- 30歳を過ぎても年収は330万円未満、給料が低過ぎる
- 帰宅は毎日夜の10時を過ぎるなど、労働時間が長過ぎる
問題点1:35歳で職を失う(将来性)
なぜ35歳を過ぎると、失業する可能性が高いのでしょうか。
- 常駐先の管理職よりも歳上になるため、年齢だけで敬遠される
- 上流工程やマネジメントの経験がないため、常駐先で扱いにくい
- 単純労働を任せるだけなら、20代の未経験者の方が使い易い
- 常駐先で受け入れ先がないと、自社に戻っても居場所がないため
SEを派遣させる営業と話していると、彼らは次の様に言います。
「SEの年齢が高くなると、派遣先は受け入れを拒否するようになる。出向先の管理職よりも年上だと、チームをまとめる方はやりにくいから。」出向先の社員が管理職になるのは35歳前後ですね。
私たち常駐SEは、自社に戻っても居場所はありません。
なぜならば、元々自社に居場所がない事が前提で、派遣要員として採用されていますよね。出向先に仕事ないのに、自社で働けると考えるのは都合良すぎますね。
自社に戻されたSEは、まず社内待機させられます。それでも見つからなければ、給与カットで自宅待機が始まります。そして最終的には、リストラを勧められます。
2008年の金融危機で、常駐先と共に失業するSEをたくさん見てきました。
参考:客先常駐の自宅待機で給与40%カットは違法?手取りは8万円以下?
問題点2:30歳でも年収は330万円だけ(給料)
客先常駐では、経験年数に応じて年収が上がる事はありません。元同期の給料が30万円しか増えていないのは、次の理由からです。
- 単純業務(保守運用、評価、資料作成)ばかりで、開発経験が積めない
- プロジェクト毎に職場が変わり、現場では常に下働きを押し付けられる
- 上流工程やマネジメントができず、転職市場で評価されない
- 労働力を提供するだけで、競争相手が多く薄利多売になる
- 外国人労働者と仕事を取り合うため、限界まで給料が下がる
常駐SEの仕事は、専門知識を必要とせず労働力を提供するだけですね。派遣ビジネスは誰でもできるので、他業社と差別化できる要素がありません。そのため、競争相手が増えるほど、薄利多売に走りますね。
また、現在のようなグローバル化社会では、先進国の労働者は不利ですね。外国人労働者と仕事を奪い合う関係にあるため、限界まで給料が下がります。
日本は移民を受け入れています。けれども、現実問題として既にたくさんの外国人が働いています。客先に出向すると中国人、インド人、ベトナム人、フィリピン人ばかりですね。
参考:客先常駐の給料はなぜこんなに低いの?|30歳で年収330万円だった
問題点3:帰宅は夜の10時を過ぎる(労働時間)
もうひとつの問題点は、長時間労働を強いられる事です。
- 労働力で報酬を得るため、長時間働かせるほど売上が増える
- 常駐SEはスキルが低く、急募の炎上案件の需要が高い
- 他社にいるため、労働時間以外で評価する仕組みがない
- 職場が変わるため、出向先次第で通勤時間が際限なく伸びる
客先常駐は、炎上案件に投入されるリスクが高いです。そもそもスキルが低い常駐SEは、労働条件が悪い職場以外で働くのが難しいですよね。私は帰宅が夜の12時を過ぎる職場で6ヶ月働き、精神が不安定になるほど追い込まれました。
また、常駐時代の通勤はいつも1時間を超えていました。
この状況を改善したくてもできません。なぜならば、3ヶ月後にはまた常駐先が変わる可能性があるからです。社内開発に転職後は、通勤10分以内の物件に引越しました。6時に仕事が終われば、6時20分には自宅でゆっくりできますね。
拘束時間が長いことで、私たちSEに多くの不利益があります。
職場で開発経験が積めない上に、自分たちで新しい技術を学ぶ機会さえ作れません。その結果、転職市場でも評価されず、年齢と共に市場価値が下がりますね。転職する時間を確保するのも難しいため、客先常駐から抜け出すこともできません。
そして、行動できないまま時間だけが過ぎ、気が付いた頃には手遅れになります。
この問題を乗り切るためには、私たちはどうすれば良いのでしょうか?
社内開発できる企業に転職できる?

客先常駐の問題を解決するためには、社内開発に転職する以外で道はありません。「将来性がない」「給料が低い」「労働時間が長い」の問題は、客先常駐を続ける限りは避けられないですね。
もちろん、客先常駐を辞めるのは簡単ではないですね。常駐先で働くSEに「社内開発に転職すれば良いよ」と伝えると、必ず次のように言われます。
「社内開発で働けるのは、経験豊富で特別な才能があるSEだけだ。」私も常駐時代は、ずっと同じように考えていました。
でも、自分が社内開発できる企業に転職できたことで、その考えが間違いだったと知ります。私が転職した時は、業務で1度も開発を経験がない時です。それでも、転職活動を開始してから、わずか2ヶ月後に内定を獲得できました。
2ヶ月で内定を獲得できたのは、すべてエージェントのおかげです。
私はキャリア面談で、転職活動に割ける時間が限られること、社内開発で働きたい気持ちを率直に伝えました。担当者は私の気持ちを汲み取ってくれ、1次面接はスカイプ対応してくれるように調整、客先常駐以外の案件に絞って紹介してくれました。
その結果、社内開発から内定を獲得します。転職した先は、海外に開発拠点がある企業で、海外勤務まで経験できました。
海外に開発拠点があるといっても、就職先は大手企業ではありません。社員数が100人にも満たない、どこにでもある普通の中小企業です。また、私だけが特別に入社できたわけでもありません。
文系出身の新入社員も、IT未経験の中途社員も毎年採用されています。
転職してから知りましたが、社内開発で働くSEは意外と多いです。
私たちは常駐先で働いた経験しかないので、社内開発は難しいと思い込んでいますよね。出向先に行くと、右を見ても左を見ても同業者しかないからです。社員が1000人規模の大手から、10数人の零細企業まで常駐SEだらけです。
常駐以外の選択肢を自分が取ってみると、社内で働くSEはたくさんいる事に気が付きます。中には、過去に1度も常駐経験がないSEもいるほどですね。
では、常駐SEを辞めるには、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。

私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
公式サイト:マイナビIT AGENT
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客先常駐から脱出できる3つの方法は?

客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ

客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ

異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ

IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?

客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」

- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:社内SE転職ナビ
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」

- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビIT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?

客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
▼▼客先常駐からの転職に強い専門サイト3社は▼▼
- 『マイナビIT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ
』求人数は673件と、ブラック率も高い
- 『リクルート
』異業種への転職は、キャリアを活かせない
<2021年1月:SE転職の緊急のお知らせ>

コロナによる経済悪化に伴い、SE向けの求人数が日を追うごとに激減しています。
3月以降の米国失業保険申請者数は、12月5日累計で「6,989万人」を超えました(参考:新規失業保険申請件数12/05)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人でしたが、コロナは1週間で70万人以上が職を失い続けています。
経済環境が不安定だからと、転職活動を見送る常駐SEは多いです。
しかしながら、私たち常駐SEは今すぐに転職する必要があります。なぜならば、21年度に予定していた新規案件などの計画を、大幅に見直す出向先が増えているからです。21年の計画は前年度の業績を見て判断するが、昨年はコロナで急速に業績が悪化しましたね。
そうなると、雇用調整に使われている派遣や客先常駐は職を失います。
米国と日本経済、実体経済と労働環境はタイムラグがあるため、客先常駐の雇用が急激に悪化するのは21年以降です。このように警告しているのは、私自身も金融危機が発生した半年後、冬の寒さが厳しいちょうど今の時期に職を失ったからです。
当時20代前半だった私だけではなく、当時の同僚や出向先の常駐SEの半数以上が契約解除されました。そして、コロナによる不況は、2008年の金融危機よりも深刻です。年度が変わる春前には、案件の中止や延期で契約解除される常駐SEが大量に労働市場に溢れます。
契約解除を伝えられてから、出向先や転職先を探しても手遅れです。その頃には、すでにたくさんの派遣や常駐SEが次の派遣先を探すため、案件自体が市場に出なくなるからです。ようやく出向先を見つけても、月単価20万円のテスターやデータ入力ばかりです。
本来であれば、新規プロジェクトが開始する春前は、人材確保でSE求人が最も増える時期ですね。しかしながら、今年は採用計画を大幅に見直す企業が多く、前年度の半分未満の見通しです。実際に、昨年度の夏秋の求人数は半分だけでした。
いま転職市場にある社内開発の案件は、年度が変わる前にある最後の案件です。これを逃すと、もう春以降は転職できない可能性が高いです。
そのため、21年1月は常駐SEが転職できる最後の月ですね。目標から逆算すると、遅くても今年中には採用活動を開始していないともう手遅れです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から完全に解放されました。
※コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています
公式サイト:マイナビIT AGENT
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まとめ:客先常駐は給料が低く、30代で失業する
- 35歳過ぎると失業するなど、将来性がない
- 30歳を過ぎても年収は330万円未満、給料が低過ぎる
- 帰宅は毎日夜の10時を過ぎるなど、労働時間が長過ぎる
IT業界には「偽装請負」「多重派遣」など、多くの問題があります。
でも、常駐SEから見た場合に、大きな問題は以上の3つに集約されますね。「将来性がない」「給料が低い」「労働時間が長い」です。
現実的に考えた場合に、客先常駐で定年まで働き続けるのは難しいですよね。年齢と共に市場価値は下がり、自社に戻っても私たちの居場所がないからです。実際に周囲を見渡しても、40歳を過ぎて働き続けてるのは片手で数えられる程度です。
常駐先で働いていると、自分の時間が持てないため、時間が流れるのは早いです。でも、行動できないまま時間だけが過ぎると、気が付いた頃にはもう手遅れですね。
30代を過ぎた辺りから仕事が激減し、35歳を過ぎるとなくなります。そのため、1日も早く行動に移すことを考えましょう。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
米国失業保険申請者数は、9月末の累計で「5859万人」を超えました(参考:新規失業保険申請件数リーマンショックが起きた3月の合計でさえ、失業者は80万人だけでした。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?

転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」事に自信を持てますね。
それだけ、IT企業は人材不足に陥っているからです。
もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。売り手市場なので、私たちが企業を選ぶ立場にありますね。カウンセリング、転職サポートはすべて無料なので、途中で利用を辞めても違約金は一切発生しません。
ただし、キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合う事でやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私は新しい道を歩み始めた事で、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、私たちに与えられている時間は多くはありません。客先常駐を脱出するならば、今月がもう最後の月かもしれません。
本来であれば、年度予算が決まり新規プロジェクトが開始する前の春は、社内開発のSE案件が最も増える時期です。しかしながら、コロナの影響で1年間の採用計画を大幅に見直すIT企業が増えていますね。
春以降は契約解除されるSEが市場に溢れ、求人数も半分未満になるかもしれません。
そのため、目標から逆算すると、遅くても今月中には企業から内定を得る必要があります。今すぐに行動に移せなくても、すぐに転職活動を開始できる形だけは作っておきましょう。
登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。


会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
※コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています
公式サイト:マイナビIT AGENT
(無料サービス登録まで3分)
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