客先常駐(SES契約)は法的にも違法|2年目以降はあなたも加害者

初めて客先常駐で働いた時に、このような違和感を感じたことはないですか?

  1. 「入社した翌月から、毎日お客さん先に出向して働くことになった」
  2. 「正社員として入社したはずなのに、派遣社員と何が違うのだろうか?」
  3. 「自社から給与が支払われているけど、常駐先の管理下で作業させられる」
  4. 「月末の勤怠や有給申請は、自社と常駐先の両方に提出しろと言われる」
  5. 「自社の名刺ではなく、常駐先の名刺を使えと言われる」
  6. 「常駐先の社員に、雑用のような仕事で都合良くこき使われている
  7. 「ドキュメントや環境構築など、雑用業務ばかりで開発スキルが積めない

私たちSEが違和感を感じる理由は、客先常駐は法律に違反した違法行為だからです。IT企業に正社員として入社したつもりが、知らないうちに偽装請負の片棒を担がされています。

はっきり言ってしまうと、客先常駐は奴隷と変わりません。ネットで検索すると「現代版の奴隷制度」と言われていますね。

多少の違法行為くらいどこの業界でもしている、ビジネスとはそういうものだ

とSEでもこのように主張する人もいますよね。

でも、客先常駐の問題点は法律違反だからではありません。エンジニアだけが不当な不利益(長時間労働、低賃金)を被らされ、35歳で職を失いIT業界から退場することです。

客先常駐と普通のIT企業の給与格差は、30歳で200万円も違います。客先常駐を続けた元同僚の年収は330万円、社内開発できる企業へ転職した私は520万円です。

ここでは、客先常駐が法律的に違法行為に当たる理由と、客先常駐の本質的な問題点について紹介します。

客先常駐の違法性を知りたい人向け
  1. 客先常駐が初めて違法行為だと知った時の体験談
  2. 雇用形態(請負、SES契約、特定派遣、一般派遣)の違いと違法性
  3. 客先常駐が違法行為でもなくならない理由

▼▼客先常駐からの転職に強い大手3社▼▼

  1. 年収を100万円以上アップできるレバテックキャリア
  2. 客先常駐からの脱出を目的にした社内SE転職ナビ
  3. 第二新卒者、20代に強いマイナビエージェント×IT

個人的な1番のお勧めは「マイナビ」です。過去にマイナビを利用して、客先常駐のブラックから脱出できたからです。転職後は、海外に開発拠点があり社内開発できる企業に転職できました。社内SE転職ナビ」は、求人数が少ないのが難点ですが、確実に客先常駐から脱出できます。

参考:SE専門の転職サイト・エージェント3選比較|目的別の選び方

初めて違法行為をしていると知った時の話

初めて違法行為だと認識したのは、客先常駐の問題点を上司に相談した時のことです。

私の体験談に興味がない人は、この次の「客先常駐の雇用形態の違いと違法性」まで読み飛ばしてもらっても大丈夫ですよ。

初めて客先常駐で働いたときの感想

私が初めて客先常駐を体験したのは、大学を卒業して1社目のIT企業に入社し3ヶ月の社内研修を終えた後のことです。

誰もが最初に疑問に思うことですよね。

  • 「毎日お客さん先に出向するけど、根本的に派遣と何が違うのだろうか?」
  • 「自社から給与が支払われているけど、他社の管理下で仕事するの?」
  • 「自社の名刺ではなく、常駐先の名刺を使わないといけないの?」
  • 「月末勤怠や有給申請は、自社と常駐先どちらにも提出しないといけないの?」

末端業務を都合良く外部の社員に丸投げしてるけど、社会的に認められているのだろうか…

「なにが悪いのか良くわからないけど奴隷みたいだな…

これが客先常駐で初めて働いた時の私の感想です。自分の言葉ではうまく説明できないけれど、何か間違っている、そう思い常駐先のオフィスでネット検索しました。

IT業界には「客先常駐」という働き方が一般化していることを知ります。同時に客先常駐は違法行為であり、「現代版の奴隷制度」という衝撃の事実も知ります。

現代版の奴隷と知った時のショック

奴隷と変わらないと知ったときは死ぬほどショックでした。

両親には高い学費を払って大学まで通わせてもらったのに、ブラック企業どころか、法律を犯した違法行為に手を染めているなんて…

自分には生きている価値がないと思ったほどです。

いますぐに客先常駐を辞めたいけれど、いま会社を辞めても生活していける知恵もお金もない。専門職で1年以内に会社を辞めたら、次の就職先さえ見つからないだろう。

客先常駐を辞めるまでの2年間、ずっと苦しみ続けることになります。考えたら辛くなるので思考を切り替えました。

客先常駐は大手企業も含めて当たり前のように行われている。「世の中はキレイごとばかりではない、社会とはそういうものだ…

客先常駐の問題点を上司に報告した

当時の私は、違法行為自体はそれほど大きな問題だと思っていませんでした。

それよりも、客先常駐によって自社社員が不利益を被っていることに違和感を感じていました。社会に出たばかりで無知で純粋(世間知らず)だった私は、現場の問題点をあげれば会社が動いてくれると期待したのです。

  1. 常駐先の社員に、開発ではなく雑用業務で都合良くこき使われていること
  2. 雑用業務ばかりだと、他の協力会社と差別化できないし単価交渉で不利になること
  3. プロジェクトが終了し契約を打ち切られたら、次の常駐先を探すのが難しいこと

冷静に考えて、この仕事の取り方だと将来的に損しかないですよね。会社のためを思って発言すれば、耳を傾けてくれるだろうと考えました。

常駐先の業務が終わった後、ジメジメした梅雨の日に上司と喫茶店で待ち合わせします。

しかし、上司から返ってきた言葉は「そんなことを客先に話したら、お前のせいでオレたちは仕事を貰えなくなる、余計なことをするな。」と大きな声で罵倒されました。

自社の役員や上司は、目先の利益しか頭にないことがわかりました。同時に客先常駐が「人売りビジネス」だと言われる理由もわかりました。

2年目以降は、違法行為の加害者になる

この出来事以降は、このまま仕事を続けるべきか迷う日々が続きました。

新卒でIT経験がない自分を採用してくれたことに感謝しているし、周囲の先輩社員や同僚は良い人ばかりです(ブラック企業は騙されやすい人が集まるので良い人が多い)。週末はフットサル、連休は泊まりでスノーボードに誘ってくれるなど、プライベートでも深い付き合いがありました。

それでも、平日になると客先常駐の事でずっと違和感を感じています。

1年が経ち後輩社員が出来た時に心境の変化がありました。1年目の頃は客先常駐を知らずにこの業界に入り、自分のことを「被害者」だと思っていたけれど、2年目以降は後輩社員にも働き方を教えて強要させますよね。

将来家族が出来て子供に勧めたくない仕事なら、他人にも強要させるべきではないと思ったんですよね。先輩社員として転職サイトの求人で紹介されたり、会社説明会でこの会社を宣伝することに嫌悪感を感じました。

そして、この会社を辞めると決意してからは、客先常駐の何が問題なのか、自分の言葉で説明できるように徹底的に調べました。

▼▼客先常駐を辞める事で得られるメリット▼▼

現在、客先常駐で働いている人は、社内開発できる企業に転職することを第一に考えましょう。社内開発できる企業に転職する事で、長時間労働と低賃金の問題を同時に解決できます

私は、客先常駐から脱出した事で次のメリットがありました。

社内開発に転職して得られるメリット
  1. 経験年数に合わせて、給料が右肩上がりに増える(4年で300→520万円
  2. 納期がない月は、毎日定時に帰宅できる(残業は4〜6→1時間未満
  3. 睡眠時間が十分に確保でき、仕事のパフォーマンスが向上する
  4. 転職市場で、高く評価されるスキルを習得できる(+50〜100万円で掲示
  5. 海外に開発拠点があり、「海外勤務」と「海外出張」を経験できる
  6. 開発スキル、設計、マネージメントの経験が積める
  7. 時間に余裕ができ、副業で月に10万円稼げる

請負、準委任、特定派遣、一般契約の違いと違法性は?

客先常駐には、大きく分けて3つの雇用形態と一般派遣があります。それぞれの違いや違法性に詳しくみていきましょう。

客先常駐は、様々な雇用形態があり正直何が問題なのかわかりにくいのですよね。

そこで、要点だけ先にまとめました。

客先常駐のまとめ
  1. 客先常駐の雇用形態は請負契約、準請負契約、特定派遣の3つ。それから一般派遣がある
  2. 偽装請負に当たる理由は、請負契約なのに、成果物ではなく労働力が提供されるから
  3. 請負契約と準委任(SES)契約の違いは、成果物単位か成果物の一部を業務支援するか
  4. 特定派遣と一般派遣があるのは、派遣社員を形式だけ正社員として採用するため
  5. 特定派遣ではなく請負契約が選択される理由は、多重派遣という別の違法行為を避けるため
  6. IT業界は多重下請け構造なので、偽装請負と多重派遣はセットである

そもそも「客先常駐」ってなに?

客先常駐という言葉を、この業界に入り初めて知った人も多いですよね。

客先常駐はIT業界内で使われる造語なので一般用語ではありません。そのため辞書を引いても出ないですね。goo辞典で「客先常駐」を検索すると、「偽装請負」に転送されます…

Googleは、客先常駐が違法行為に当たると知っているんですね…

偽装請負(ぎそううけおい)とは、日本において、契約が業務請負、業務委託、委任契約もしくは個人事業主であるのに実態が労働者供給あるいは供給された労働者の使役、または労働者派遣として適正に管理すべきである状況のことである。

出典:偽装請負とは

客先常駐の4つの雇用形態の違いとは?

契約名称 雇用形態 作業指示者 契約形態 提供
請負契約 正社員 自社社員 請負契約 成果物に対する報酬
準委任契約(SES) 正社員 自社社員 請負契約 成果物(一部)に対する報酬
特定派遣 正社員 客先社員 派遣契約 労働力に対する報酬
一般派遣 派遣 客先社員 派遣契約 労働力に対する報酬

客先常駐は、請負契約、準委任契約が選択されることが多く、これがIT業界の偽装請負に当たります。

偽装請負に当たるポイントは次の2点です。

偽装請負に当たる理由
  1. 自社の管理下ではなく、常駐先の管理下で業務を遂行するから
  2. クライアントの報酬は、成果物ではなく労働力に対して支払われる

「特定派遣」で契約すれば労働力の提供なので問題になりません。しかし、多重派遣と呼ばれる別の違法行為に当たります(多重請負は違法行為ではない)。

先常駐は多重下請け構造なので、偽装請負と多重派遣は常にセットです。

その1:請負契約と派遣契約の違いは?

契約形態は「請負契約」か「派遣契約」で大きく異なります。両者の違いは成果物を提供するか、労働力を提供するかの違いです。

システムを開発し納品物をクライアントに提供する場合は「請負契約」です。普通のIT企業であれば、クライアントから案件を請負い、自社内でシステムやソフトウェアを開発し成果物を納品しますよね。

派遣契約は、クライアントの管理下で労働力(時間)に対して報酬が支払われます。

その2:請負契約と準委任契約の違いは?

同じ請負契約でも「請負契約」と「準委任契約」の2つがあります。準委任契約はシステムエンジニアリングサービス (SES)と呼ばれ、いま現在最も主流な客先常駐の業務形態です。

請負契約は仕事の完成に対して報酬が支払われますが(民法632条)、準委任契約では、納品物が想定どおりに完成しなくとも、事務処理自体が適切に実施されれば対価を請求できます(民法648条2項)

参考:請負契約と準委任契約の相違点

請負契約は成果物の完成品に対して報酬を支払うけれど、SESは一部の作業(業務支援)だけでも報酬が支払われます。

わかり易く表現すると、

成果物単位だと労働力だけを提供している事に不都合があるが、業務支援という形にすれば違法行為をしていると外部からバレにくいからです。

SES契約も請負契約なので、常駐先の管理下で作業したら違法です。多くの事業主がSES契約に乗り換えている理由は、2018年に特定派遣が禁止されるからです。

その3:特定派遣と一般派遣の違いは?

同じ派遣でも特定派遣と一般派遣の2つがあります。では、「どうして同じ派遣なのに2種類あるのでしょうか?」

特定派遣とは?

特定派遣の労働契約を結ぶのはもちろん派遣会社ですが、契約の形態が少し違います。一般派遣は派遣社員として派遣会社に登録しています。そんな一般派遣に対して特定派遣は派遣会社の正社員と派遣社員の両方の労働契約をします。特定派遣は派遣社員でありながらも正社員でもあるんです。

参考:特定派遣・正社員・一般派遣の違いとは

特定派遣は、派遣のように常駐先で働くが、正社員として企業に採用されます。

そのため、特定派遣という事実を知らずに多くの未経験者が、IT企業(客先常駐させるだけのブラック)に入社します。特定派遣が作られた理由は、派遣社員だと悪いイメージが悪く人材を集められないからですね。

しかし、客先常駐の実態を見ればわかるように、特定派遣は正社員という言葉をエサに、一般派遣よりも遥かに過酷な労働条件を強いられます。

客先常駐(特定派遣)の実態
  1. 派遣のように働かされるけど、残業代が1円も支払われない
  2. ボーナスは支給されない企業が多数、10万円支給されれば良い方
  3. 不景気で仕事がなくなると、真っ先に契約を切られる
  4. 常駐先が見つからないと、社内待機や自宅待機がある
  5. 自宅待機は、合法で給与を40%カットされる
  6. 2ヶ月以上常駐先が見つからないと、自主退職を勧められる

客先常駐の給料が安いのは、中間業者にマージンを取られるからです。同じ仕事内容でも派遣で働いた方が給料は倍近く高くなります。

常駐エンジニアで、自分たちは正社員だと主張している人たちを見ると悲しくなります。

なぜならば、正社員だから雇用は安定していると言いながらも、実際には月に100時間以上無給で残業させられ、給料を労働時間で割ったらコンビニバイト以下、次の常駐先がないと2ヶ月後には自主退職を進められるからです。

派遣を選択する人は、技術志向が強いエンジニアも多く、プロジェクトを選択する自由があります。そのため、年収で600万円を超える人も多く、不景気でも必要な人材は契約を切られません。

参考:客先常駐と派遣の違い|収入が10万円も変わる意外な事実とは

客先常駐の本質的な3つの問題とは?

多少の違法行為くらいどこの業界でもしている、ビジネスとはそういうものだ

と主張するSEの方もいます。しかし、エンジニアだけが不当な不利益を被らされている仕組みを考える必要があります。

私たちSEが損をする裏で、SEを左から右に流すだけの中間業者や、ブラック企業の経営者が不当な利益を摂取している構造があります。

具体的には次の3つの問題があります。

問題点1:常駐先で「使い捨てにされる」こと

客先常駐をひとことで言ってしまうと「現代版の奴隷制度」です。

なぜならば、中間業者や営業を通して人身売買のように扱われているからですね。仕事があるときだけ労働力を売り、仕事がなくなればまた別の職場で売買されます。

私たちSEのキャリアや志向が考慮されることはなく、全ては客先の都合次第です。

常駐先では毎日終電間際まで働いても、2000年のITバブルや2008年の金融危機が発生すれば、仕事を失いますね。

問題点2:給料は「コンビニバイト並みに安い」こと

常駐エンジニアの給料はアルバイト並みに低いです。

クライアントと自社の間には複数の中間業者が挟み、実労働の割にエンジニアの取り分が少ないからです。常駐先では雑用業務が多く、スキルを蓄積出来なので給料も増えません。

月の手取りは18万円、残業時間は100時間以上、コンビニアルバイトよりも給料は低いですね。都内のコンビニは時給1000円を超えるので、月給に換算すると26万円ですね。

(1日8時間労働×月20日+残業100時間)×時給1000円=260,000円

客先常駐を8年間続けていた元同期は、8年間働いても年収は30万円(300→330万円)しか増えていません。

問題点3:「35歳を過ぎたら」受け入れ先がないこと

客先常駐の主な業務内容は、システム運用保守、ヘルプデスク、評価者、オペレーション作業、システム監視のような単純業務が多いですね。

開発スキルが積めないと、マネジメントや上流工程にシフトできないので、年齢とともに市場価値は下がります。35歳定年説という言葉がある通り、業務スキルがない人材は仕事を失います。

参考:客先常駐SEに将来はない|35歳おじさんエンジニアの末路とは?

客先常駐が違法でもなくならない理由とは?

違法行為がなくなり、いずれ状況が好転するかもしれない

と考えている人がいたら、今すぐにその考えは改めましょう。政府や法律が変わり「偽装請負」が摘発される可能性はありません。

理由1:政府はSES契約を奨励している

その証拠に、2018年に「特定派遣」が廃止されますが、多くの違法業者は「SES契約」に乗り換えています。違法業種を取り締まるのではなく、移行するための準備期間を与えています。

理由2:違法行為の罰則は軽い

偽装請負は法律を犯した悪質な違法行為ですが、その罰則は驚くほど軽いです。

実質上労働者派遣事業と同じことをしていると判断されれば、

「許可を受けないで一般労働者派遣事業を行った者」として、「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」(派遣法59条2号)

参考:社長のための労働相談マニュアル

法律に反して違法行為をしても、業務停止命令が出されるわけではありません。100万円の罰金であれば、簡単に支払えますよね。

偽装請負はそもそも摘発されないけれど、仮に摘発されても罰則が小さ過ぎて抑制効果はないですね。

理由3:必要悪として認められている

違法行為でも摘発されない理由は、社会に必要な必要悪として認知されているからです。

日本経済は不景気時でも失業率(5%前後)が低いと、国際的にも高い評価を得ていますよね。日本は解雇規制が厳しく正社員を雇うのは難しいですが、労働力を柔軟に調整できる派遣は都合が良いです。

特定派遣など派遣の規制が緩和されているのは、失業率を押し下げる効果があるからです。正社員の雇用を守るためには、低賃金、長時間、短期契約で働く人材が必要になります。

▼▼客先常駐を続ける事のデメリット▼▼

客先常駐を続ける事は、私たちSEにとってデメリットしかありません。私の新人時代の元同僚は、新卒から8年間が経ち今現在も客先常駐のブラックで働き続けています。

次の事は、現実に今も彼女の身に起きている事です。

客先常駐で働き続けるデメリット
  1. 昇給がなく8年間働いても、年収が30万円(300→330万円)しか増えない
  2. 2008年の金融危機以降、賞与が支給されない(されても月5万円程度
  3. 開発や上流工程の経験が積めず、年齢を重ねるごとに市場価値は下がる
  4. 炎上案件に投入されると、労働時間が増え時給1000円以下で働く
  5. 偽装請負や多重派遣など違法行為のため、法律が変われば職を失う
  6. 35歳を過ぎると、受け入れ先がなくなり失業する
  7. 30歳手前から次の常駐先が見つからず、社内待機や自宅待機が増える
  8. 自宅待機は合法で、月の給与を40%カットさせられる
  9. 自宅待機から2ヶ月、次の常駐先が決まらなければリストラに合う

私たちに与えられた人生は1度しかありません。手遅れになる前に、勇気を持って行動する事を心から願います。私の人生は客先常駐から脱出した事で180度変わりました。

参考:失敗しない転職先の選び方|常駐辞めて年収アップ(300→520万円)

まとめ:客先常駐(SES契約)は法的にも違法

どうでしょうか、客先常駐が違法であることを理解してもらえたかと思います。

客先常駐のまとめ
  1. 客先常駐の雇用形態は請負契約、準請負契約、特定派遣の3つ。それから一般派遣がある
  2. 偽装請負に当たる理由は、請負契約なのに、成果物ではなく労働力が提供されるから
  3. 請負契約と準委任(SES)契約の違いは、成果物単位か成果物の一部を業務支援するか
  4. 特定派遣と一般派遣があるのは、派遣社員を形式だけ正社員として採用するため
  5. 特定派遣ではなく請負契約が選択される理由は、多重派遣という別の違法行為を避けるため
  6. IT業界は多重下請け構造なので、偽装請負と多重派遣はセットである

違法行為が摘発され、状況が好転することは絶対にありません。日本政府も必要悪だと認めた上で指導しているからですね。

客先常駐の問題を無くすには、私たちSEがこの問題に意義を唱えるしかありません。なぜならば、エンジニア以外の全ての参加者が得をする仕組みだからです。景気に合わせて雇用を調整したいクライアント、マージンを得る中間業者やブラック企業の経営者は、常駐SEを摂取することで利益を得ていますよね。

ブラック企業が成り立つ仕組みと同じで、ブラックを支えているのはブラック企業で働く社員です。

客先常駐も同じで、常駐先で働くSEがいなければ、企業は正社員を増やすか一般派遣の待遇を上げるしかないですよね。現在すでに派遣の時給は高騰しています。

私は客先常駐を辞めたことで、夜もぐっすりと眠れるようになりました。収入も右肩上がりで増え、30歳を手前に年収500万円も達成できました。

あの時会社を辞めていなかったらと思うと、今でも冷や汗が止まりません。この業界で働くたくさんの人に、客先常駐以外で働いてい欲しいと思っています。

1日でも早く行動に移した方が良い理由

現在IT業界は転職有効求人倍率が「6倍」を超えるほど景気が良いですね(転職求人倍率レポート(2018年4月))。業界全体の求人倍率が2.36倍なので、他業種の3倍も求人が余っています。

そのため、書類を送付すれば、誰でも書類選考を突破できます。

しかしながら、この状況がずっと続くわけではありません。

IT企業は外国人SEを大量に採用し、日本政府は移民を受け入れる準備も進めています。また、前回の金融危機から10年が経過し、経済危機が発生する可能性もありますね(不景気のサイクルは7〜8年周期)。

アメリカのダウ平均は、2008年の金融危機直前に14,000ドルの過去最高値を付けました。一時8,000ドルまで暴落した株価は急回復を続け、現在は24,000ドルまで暴騰してますトランプ政権の混乱や中国との緊張で、いつバブルが弾けてもおかしなくないと言われていますね。

再び、2009年のような深刻な不況に陥ると、有効求人倍率は1倍以下まで落ち込みます。落ちるときは、徐々に落ち込むのではなく2〜3ヶ月の間で急激に落ちますね。

そうなると、ブラック企業から脱出したくても、現職にしがみ付くしか道はなくなります。2008年の金融危機の時には、次のことが実際に起きました。

  1. 出向先の社員の過半数が、契約を残した状態で打ち切られる
  2. 契約を切られた社員の半数が、辞職やリストラに追いやられる
  3. クライアント先のフロアの3分の1が空席になる
  4. 大手企業は、開発拠点を人件費が安い海外に移し、日本人は品質管理しかできない
  5. 開発案件は中止になり、運用保守やドキュメント整理に回される
  6. 社内に戻っても仕事はなく、データ入力などバイトしかない
  7. 客先常駐の9割は、賞与の減額、もしくは支給が止まる
  8. 求人倍率が1倍を切り、転職サイトに登録しても紹介できる案件はないと言われる
  9. 30歳で職を失う人が増え、介護や飲食店など肉体労働に流れる

このような状態になってから、客先常駐を脱出しようとしても手遅れですね。

今は景気がいいからいつでも転職できると楽観的に考えるのではなく、1日も早く普通のl企業に就職して開発やマネジメント経験を積みましょう。専門スキルがある人材は、不況に強いのでリストラされる心配はなくなります。

2018年度(2019年3月末まで)中に、内定を獲得できるように計画しましょう。今の時期は、春入社に合わせて動く人が多いので、早めに行動しないと応募者が増えます。

転職活動で必要なもの

転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません

履歴書や職務経歴書を準備するのは、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後の話です。コンサルタントと面談することで、IT業界の中で目指す職種や方向性も決まります(最初から方向性がはっきりしている人はいません)。

その段階で書類を準備した方が修正する手間が省けますね。

はじめて経歴書を作成した時は、何を書けば良いのかわからず何度も消しては書き直していました。キャリアエージェントに相談すると、経歴書の書き方から添削まで優しく的確にアドバイスしてくれます

入力項目は7項目だけなので、通勤中にスマホからでも簡単に登録できます。

面談までの流れ
  1. 公式サイトから会員登録する(氏名や住所など5分程度)
  2. 会員登録完了後に担当者からメールが送られてくる(当日か翌日)
  3. 担当者とキャリア 面談を行う(面談場所は京橋や横浜など、電話でも対応可能)
  4. キャリア 面談時に、条件にマッチする案件を10〜20社程度紹介してもらう
  5. 転職活動する意思を固めた場合のみ、書類の準備を始める
  6. 2〜3ヶ月で内定を獲得し、就職先の企業と相談して入社日を決める

まずは、現在のスキルで社内開発できる案件を紹介してくれるか、だけでも相談してみましょう。社内転職ナビは、将来のキャリアを気軽に相談できる「カジュアル相談」があるので、軽い気持ちで相談できます。

面談は登録した当日や土日でも可能、電話やスカイプでも対応しているので、お昼のランチ休憩からでも相談できます。

公式サイト:顧客常駐はもう嫌だ!社内SEへ転職するなら【社内SE転職ナビ】

 

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