企業向け(BtoB)で客先常駐以外の会社で働くためにはどうすればいいですか!?

IT業界で働いていると、「客先常駐」以外にどのような働き方があるのか知らない人は意外と多いですよね。

なぜかというと、出向先にいくと左を見ても右を見ても「客先常駐」の社員しかいないからです。このような環境で何年も働いていると、IT業界は客先常駐以外の働き方がないのかと錯覚してしまいますよね。

1度でも「社内開発」を経験したことがある人は、客先常駐の現場には2度と戻ってこないので、実質この現場にいる全員が「社内開発」を経験したことがない人たちになります。

わたしが客先常駐をしているだけのIT企業で働いていた頃、飲み会で仲が良かった先輩社員に「どこの会社に行っても客先常駐ばかりだから変わらないよ」と言われたことがあります。当時のわたしは外の世界を知らなかったので、そういうものなのかと思い転職に何年も踏み切ることができませんでした。

しかし、冷静に考えてみたらこの先輩社員も「客先常駐」しか経験がないので、外の世界のことを知らないですよね。ようやく重い腰をあげたのは、新卒で入社した会社で3年が経った時です。

実際に外の世界に出て思ったことは、客先常駐以外にたくさんの選択肢があることに驚きました。

「社内開発」というとWEB系(BtoC)を思い浮かべる人は多いですよね。客先常駐(BtoB)の現場で働いている側からすると、WEB系は特定のプログラミング言語に特化したスペシャリストばかりという印象で何かハードルが高いように感じます。

また、うまく言葉では説明できないですが生理的に合わないような気持ちもあります。毎日スーツを着ていたのに、明日からいきなり私服で来いと言われても困りますよね。

WEB系でなくても「社内開発」で働けるIT企業は実はたくさんあります。客先常駐(BtoB)の経験を活かせる、企業向け(BtoB)の方が客先常駐出身者には転職しやすいのではないでしょうか。

わたしは3年間客先常駐を経験した後に、ようやく「社内開発」できるIT企業へ転職することができました。転職先はWEB系ではなく、あえてBtoBの社内開発している企業を選択しました。

客先常駐時代はどれだけ頑張って仕事しても給料は増えませんでしたが(1年の昇給額は5万円程度)、社内開発できるIT企業に転職してからは毎年年収が40〜60万円ペースで増えていき、30歳手前で年収500万円を超えることができました。

客先常駐だとどうしても給料が上がらない仕組み」なので、現実的に将来のことを考えるのであれば客先常駐以外の選択肢を考えていく必要があります。

企業向けビジネスで社内開発というと次のような選択肢があります。

  1. 直請けで受託開発を行う企業
  2. 自社パッケージを販売している企業
  3. 小売業、銀行、商社、製造業などの社内SE
  4. 自社製品やサービスを開発している企業

企業向けビジネスで客先常駐以外の選択肢とは!?

その1:直請けで受託開発を行う企業

直請けで受託開発している企業に転職することで社内で働くことができます。

わたしは「客先常駐」からこの方法で「社内開発」へシフトすることができました。おそらく客先常駐している人にとっては一番ストレスなく転職できる方法ではないでしょうか。

受託開発のメリットは社内で働けることですが、1番大きいのはクライアントから直請けなのでエンジニアの単価が高いことです。常駐先ではなく社内で開発を回すため、技術力が高い企業ほど高利益をあげることができます。

客先常駐時代は月単価40万円以下で常駐していましたが、この企業に転職してからは80万円前後が相場になりました。(中間マージンを摂取する業者がないため)

客先常駐では評価だけとか出向先の社員のお手伝いのような業務しかできないですが、社内開発では要件定義から携わり、設計、開発、評価、運用まで一貫して行うことができます。

プロジェクトマネジャーのもとで、始めてひとりでシステムを開発しクライアントに納品までできた時の事は今でも忘れられません。

その2:自社製品やサービスを開発している企業

自社製品のサービスというと、エンドユーザー向けのWEB系を連想する人は多いですが、企業向けに自社製品を開発している企業もたくさんあります。例えば、サイボウズ(社内の管理システム)とかSlack(情報共有用のチャット)なんかも最近有名ですよね。

1度製作した製品はライセンスを取得して半永久的に販売できるので、開発力やアイディアがある企業は大きな利益を出すことに成功しています。

その3:小売業、銀行、商社、製造業などの社内SE

IT企業ではなく、他の業種に転職し情報システム部門で働くという選択肢があります。

IT企業はメーカーから仕事を受注しシステムを開発しますが、他業種の情報システム部門にいくと発注する側に回ります。今までは厳しくスケジュールを管理される側でしたが、今度は管理する側に回るということです。

最近はIT企業に発注するよりも自社内で開発チームを揃えて内製化する企業が増えています。その方が仕様変更の度に依頼しなくて良いので、トータルで費用が安くなるからです。例えば、ユニクロや楽天がそれに当たります。

異業種の情報システム部門で働くメリットは、IT以外の本業で大きく収益をあげているためエンジニアにプレッシャーがないことです。スケジュールや収入も安定しているので高い給与で毎日定時に帰宅することも可能です。

その3:自社パッケージを販売している企業

自社パッケージを販売している企業も社内で働くことができます。

自社パッケージというと例えば、中小企業や個人事業主向けの会計や事務処理などを行うソフトウェアをパッケージ化して販売する企業です。

パッケージは企業ごとに必ずカスタマイズが必要なため、エンジニアはクライアントごとにシステムの設計や改修、メンテナンスが主な業務になります。

WEB系は「社内開発」できるけれどレッドオーシャン!?

SIer系かWEB系で対立するネットの記事やコラムをよく見かけますが、わたし自身はSIer系の経験しかないためSIer系寄りのエンジニアです。

社内開発という「WEB系」をまず想像する人は多いですが、客先常駐からWEB系に行くのは少しハードルが高いように感じます。なぜかというと、企業文化が全く違うからですね。というか、WEB系のメリットばかり語られますが、あまりデメリットは語られていないように感じるからです。

WEB系は自由度が高く、高い専門性が求められるので人気は高いですが、難点としてあるのは競争相手が多すぎること、あとは移り変わりが早過ぎることです。

例えば、国内のSNSではミクシィがダントツでシェアを獲得していたかと思えば、その翌年にはあっさりFacebookに市場を取られていました。また、毎年のようにTwitterやインスタグラムのようなサービスが無料アプリで次々に新しく誕生しています。

ライバルは世界中のIT企業や個人エンジニアですよね。

世間である程度地名度があるサービスを開発していたら広告収入を得られますが、実際に表舞台に出ているサービスて全体の5%もないですよね。残りの95%は、課金もできず広告収入も得られず消えていきますよね。

今現在は売上高を伸ばしていたとしても、グリーやDNAのように5年後には大きく収益を落とす可能性もあります。現場で働いているエンジニアは、手を休める暇もなく常に危機感があるなか働き続けているのではないでしょうか。

対してSIer系は資金力があるメーカー企業が多く、安定して利益を稼ぎ出すことが可能です。

プロジェクトの規模は大きく単価も高く、1〜3年で数億円の予算でプロジェクトが動きます。大手メーカーと安定して契約できている企業は、相手のビジネスを深く理解しているので信頼関係もありますね。

ある日突然、価格ドットコムのような場所で最安値で競売に掛けられることもありません。

企業向け「社内開発」に転職する方法とは!?

WEB系は敷居が高いですが、BtoB向けの「社内開発」できるIT企業であれば割と楽に転職することができます。私も転職した当時「客先常駐」で雑用ばかりやらされていて、開発スキルがない状態で不安でしたが、転職活動を開始して2ヶ月後に内定をもらい、その翌月には働くことができました。

現在IT業界はかつてないほど人材不足ということもあり、エンジニアが希望する仕事に就きやすい時期でもあります。

DODAが公表した「転職求人倍率レポート(2018年4月)」によると、業界全体の求人倍率が「2.36倍」、IT・通信は最も高く「6.15倍」と前年度よりも大幅に上昇しています。「6つ」の求人数に対して、転職希望者が「1人」しかいない状況です。

売り手市場ということもあり、エンジニアに有利なサービスも新しく誕生しています。

そしてその中のひとつに、社内SEだけを専門で紹介している「社内転職ナビ」という転職サイトがあります。本当に社内SEだけを紹介してくれるのか疑問だったので、実際に利用して確認してみたところ「紹介された15社中15社が社内SEの案件」でした。

しかも紹介された案件の8割は、WEB系ではなく企業向けの案件でした。

キャリアコンサルタントを受けた時には「社内開発」のみの案件とか、WEB系かSIer系かという要望は出していません。具体的には次のような案件を紹介してくれました。

職種 年収 要件
インフラサービス 400-700万円
  • 「役割」:WEBアプリケーションエンジニア
  • 「特徴」:国内シェアトップクラスを獲得してきた技術力とノウハウを活かし、 グローバル展開を推進する企業です。
  • 「業務」:インターネットインフラサービスに関わるWEBユーザーインターフェースの開発、保守、運用
自社パッケージ開発 550-900万円
  • 「役割」:シニアエンジニア(リーダー候補)
  • 「特徴」:日本企業の99%を占める中小企業様・個人事業者向けに「会計」や「給与」のソフトウェアを販売、納品
  • 「業務」:業務ソフトウェアおよび関連サービスの開発・販売・サポート
アプリ開発 350-700万円
  • 「役割」:アプリケーション開発エンジニア
  • 「特徴」:サービスの企画から設計・開発・テスト・運用に至るまで、全ての行程に自社の社員が携わる「自社開発」を行っております。
  • 「業務」:ナビゲーションサイト・アプリの運営・開発
小売業の社内SE 550-1000万円
  • 「役割」:システム開発・プログラム開発・システム運用
  • 「特徴」:近年は、グローバル化を目指し、海外にも積極的に進出しています。社内システムの内製化を目指しており、そのための募集となります!
  • 「職務」:商品企画・生産・物流・販売までの自社一貫コントロールにより、高品質・低価格のブランドの小売業の社内システム開発

参考:顧客常駐はもう嫌だ!社内SEへ転職するなら【社内SE転職ナビ】

「社内開発」できるIT企業に転職して良かったこと!?

わたしが「客先常駐」から抜け出して、転職した先は海外に開発拠点がありメーカーから直請けで受託開発しているIT企業でした。そのおかげで、「海外出張」や「海外勤務」まで経験させてもらいました。

わたしが社内開発できるIT企業に転職できたのは、開発スキルがあり経験を評価されたからではありません。当時は開発経験が1度もなく、語学スキルもほぼない状態で内定を獲得することができました。

最初は不安の気持ちの方が強かったですが、IT業界はかつてないほど人材不足に苦しんでいることもあり、経験がないエンジニアを採用してイチから育てたいと考えている企業が多いことにびっくりしました。

客先常駐時代は本気で死にたいと思うくらい毎日辛い時期を過ごしていたんですよね。

毎日日付が変わる頃まで夜遅く働かされ、残業代が1円も付かず銀行口座に振り込まれるのは18万円だけ、賞与は初年度で10万円だけでした。さらに少ないながらも唯一楽しみにしていた賞与も、翌年以降は業績不振を理由に支給がストップされます。

会社の愚痴を仲が良い先輩社員に話したところ、「IT業界はどこに行っても客先常駐ばかりで変わらないよ」と言われたのでショックは大きかったです。

それでも、もうこれ以上我慢できない臨界点まで達し、ようやく会社を辞める決心をすることができました。

その後、社内開発できるIT企業に入社してからは収入は右肩上がりで増え、年間の賞与は140〜160万円、30歳を迎える前には年収で500万円を超えることができました。

これは私が優秀だったからではなく、単に業績が良いIT企業へ転職することができたからです。メーカーと直請けで取引しているので月単価は80万円ですから、単純に考えて客先常駐時代の倍の売上げです。

ちなみに私がこの会社でいまも働き続けていたら、30歳でも年収は「330万円」だけでした。なぜかというと、この会社の新入社員時代の同期と再会したのですが、彼女の給与は8年間で30万円しか増えていなかったからです。

WEB系以外でも「社内開発」で働く方法はたくさんあります。いま現在客先常駐に対してストレスを感じているのであれば転職することも考えてみましょう。

いますぐに転職の意思がなくても、会員登録しておくと社内開発の案件を定期的に紹介してくれるのでで情報収集にも役立ちますよ。

求人数 社内SE専門で700件以上
希望勤務地 全国、海外
事業所 東京千代田区(麹町)
特徴
  1. 「客先常駐」から「社内SE」に転職できる
  2. 「社内SE」を目指すためのカジュアルな座談会に参加できる
  3. 業務経験が浅いエンジニアでも利用できる
  4. 転職する意思がなくてもスカイプでキャリア相談ができる
  5. 社員さんにノルマがないためしつこく勧誘されることはない
デメリット
  1. 会員登録しないと案件の詳細がわかりにく
  2. 社内SEのみに絞っているため求人数が少ない
ターゲット層
  1. 確実に客先常駐から社内SEに転職したい人
  2. まずは客先常駐以外の働き方を知りたい人
  3. IT経験者、ただし経験が浅い1年未満でも利用可能

 

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