SEは過去最大の売り手市場|派遣でも年収は576万円を狙える

IT業界は過去にないほど深刻なSE不足に苦しんでいます。

このような状況では、IT企業はどのような解決策を取るでしょうか?

  • 「社員が辞めないように、給料や労働時間を改善する」
  • 「人材不足を解消するために、より好条件で他企業から引き抜く」
  • 「作業メンバーを確保するため、短期雇用の派遣の時給を高く設定する」

実際に私が働いている職場では、業績の拡大とともに給与は40〜50万円ペースで増えています。それでいて、水曜や祝日の前日に定時退社日を設けるなど、労働時間の削減に取り組んでいます。(人材を新たに採用するよりも、辞める社員を減らした方が少ないコストで済むため

市場価値を確認するために、定期的にエージェントさんと面談しているが、転職後の給与は50〜100万円で掲示されることが多いです。

さらには、プログラマーとして人材確保される派遣でさえ、年収が576万円で掲示されている状況をみると、人材不足の深刻さを肌で体感します。

SEの転職市場が過去最大の売り手市場
  1. IT業界の人材不足の現状(59万人不足、転職倍率は6倍
  2. 短期雇用の派遣の年収は576万円まで急上昇
  3. 人材不足でSEが得られる4つのメリット

▼▼日本市場は深刻な人材不足で短期雇用の時給が高騰しています▼▼

参考:アルバイトの時給動向をグラフ化してみる

深刻な人材不足は、ITエンジニアも例外ではありません。

  1. 「17万人」のSEが不足しているが、2030年には「57万人」になる(経済産業省)
  2. 全業界の転職求人倍率は「2.36倍」、IT業界は「6.15倍」(DODA)
  3. 派遣SEの月給が「48万円」を超えるほど、給与が高騰している(派遣会社)

参考:IT業界のSEは過去最大の売り手市場|簡単に年収アップが実現できる

私たちSEは好条件で企業に転職できます。

ただし、この状況はいつまで続くかは誰にもわかりません。IT企業は人材不足を解消するために、外国人SEを大量に採用しています。日本政府は労働者不足を理由に、移民を受け入れる準備を進めています。

IT業界の人材不足の現状(59万人不足、転職倍率は6倍)

IT業界の人材不足が叫ばれるようになったのは、実は割と最近のことです。

経済産業省は、2016年にIT業界の労働者不足を調査し、その結果をPDFの資料にまとめています。人材不足に陥っている原因は、「IT市場の急拡大」と「人口減少による若年層の減少」です。

調査の背景と趣旨

2010年代の後半から2020年にかけて、産業界では大型のIT関連投資が続くことや、昨今の情報セキュリティ等に対するニーズの増大により、IT人 材の不足が改めて課題となっている。また、ビッグデータ、IoT等の新しい技術やサービスの登場により、今後ますますIT利活用の高度化・多様化が 進展することが予想され、中長期的にもITに対する需要は引き続き増加する可能性が高いと見込まれる。

しかし、我が国の人口減少に伴い、労働人口(特に若年人口)が減少することから、今後、IT人材の獲得は現在以上に難しくなると考えられる。こ のように、IT需要の拡大にもかかわらず、国内の人材供給力が低下することから、IT人材不足は今後より一層深刻化する可能性が高い

参考:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

その1:2030年に59万人のエンジニアが不足する

IT産業は年率「5%」で成長を続けている日本で唯一の成長産業ですが、それを支えるエンジニアの数が足りていません。

エンジニアは、現時点ですでに17万人が足りていないが、2020年には30万人、2030年には59万人のエンジニアが不足すると報告しています。

エンジニア供給数は、2019年にはピークを迎え以降は減少するだけです。

その2:定年退職や若年層の減少により、SE供給数は減少

エンジニアの供給数は今後増えることはありません。日本は超高齢化社会を迎え、若者の数が減っているからです。

日本の平均年齢は45.9歳で世界1位、世界の高齢化率(高齢者人口比率)は27%で世界1位です。2020年には、女性の2人に1人が50歳以上に達するほど、急激に高齢化社会が進んでいます。

つまり、人口減少を抱える日本が、自力で労働者不足を解消するのはもはや不可能なレベルです。

経済産業省が労働者不足の具体的な数値を出した理由は、近い将来移民を受け入れる布石と考えて良いですよね。なぜ、人口問題をもっと早く対処しなかったのか、という議論をしても手遅れですよね。

では、どれだけSEが不足しているのか、有効求人倍率をみてみんましょう。

その3:有効求人倍率が5年で3倍に増えた

2009年 2014年
求人者数 7797人 16172人
求職者数 9442人 4975人
求人倍率 0.83倍 3.25倍

参考:労働市場分析レポート

世界的な金融危機と比較すると、5年間で求人者数(案件の数)は2倍以上対して求職者数(応募者)は半分まで減っていますね。意外かと思うかもしれませんが、2009年までは不景気を理由に労働力は過剰でした。

上記のデータは古いので、DODAが公表した「転職求人倍率レポート(2018年4月)」を確認します。

業界全体の求人倍率が「2.36倍」、対してIT・通信は「6.15倍」と全業種の3倍も高いです。ある人材紹介会社では、6人の求人に対して1人の応募者しかいないことがわかります。

その4:アメリカでは5年後に100万人が不足する

エンジニア不足の状況は、高齢化社会を迎える日本だけの問題ではありません。アメリカやヨーロッパ、発展途上国(インド、中国、フィリピン)でも、IT技術者は足りていません。

例えば、IT大国のアメリカでは、5年後には100万人が不足すると言われています。

アメリカで学生の計算機科学の学習を支援するNPO団体「Code.org(コード・ドット・オーグ)」によると、2014年のアメリカ国内のIT技術者求人数は20万人だったのに対して、実際にコンピュータサイエンスを専攻している学生は約5万人にとどまっています。

さらに、2020年のIT技術者求人数の見込みが140万人に上っているのに対して、学生数は40万人程度にしか増加しないと考えられており、今後さらなるIT技術者不足となることが予測されています。

参考:IT技術者不足はアメリカでも深刻な問題

移民で人口が増え続けるアメリカでさえ、IT業界は人材不足に苦しんでいます。IT産業の成長があまりにも早すぎて、人材の供給が追いついていないからですね。

短期雇用の派遣の給与を調べると、具体的にどれだけエンジニアの需要が伸びているか確認することができます。

短期労働の派遣の年収は576万円?

派遣と聞くと、どのようなイメージを持っていますか?

私がこの業界で働き始めた時は、雇用が安定しない上に給料が安いというイメージしかありませんでした。しかし、現在では全労働者の4割が派遣を占めるようになり、状況は10年前と大きく異なります。

派遣は給与が高い上に労働時間も短いので、あえて派遣を選択する若者も増えていますね。雇用の不安定さを補うほど、派遣の給与が高騰しているからです。

参考:月55万円稼げるテストエンジニア派遣!【ソフトウェアジョブズ】

「ソフトウェアジョブズ」という派遣会社の求人をみると、高時給の案件がズラリと並ぶことに驚きます。

派遣SEの給与
  1. 業界未経験のテスターでも、時給1800円(月給28万円、年収336万円
  2. 3年程度の経験があれば、時給2500円(月給40万円、年収480万円
  3. 開発スキルがある人材なら、時給3000円(月給48万円、年収576万円

派遣は基本的に残業なし、残業したとしても満額支給されるのでかなりの高水準ですよね。

IT業界というと客先常駐(特定派遣)が多いですが、残業代が支給されないSEは少なくありません。また、額面は年収500万円を超えていても、残業まみれで自由に使える時間がほとんどないのが現実です。

派遣は、自分でプロジェクトを選択できる自由もあるので、希望するキャリアの経験を積むこともできます。

時給の高騰は、IT業界の派遣だけではありません。都内のパートやアルバイトでも時給は高騰しています。もちろん、専門職と違い単純労働の伸びは、それほど大きくはありません。

人材不足でSEが得られる4つのメリットとは?

エンジニアが足りていない状況では、私たちSEはどのような恩恵を得られるでしょうか。

その1:未経験でもIT企業に採用されやすい

人材不足では、SEの経験がない人材もIT企業に採用されやすくなります。

IT企業はSEを奪い合うので、経験者を採用するのが難しくなるからです。知名度が高く資金力が豊富な企業であれば優秀な人材を採用できますが、そうでなければ現実的には社内で育てていくしかありません。

その2:経験者はより条件が良い企業に転職できる

応募者数に対して、求人数が圧倒的に多い状況が続いているので、私たちSEが企業を選択する立場に立つことができます。

そのため、より条件が良い企業に転職しやすいし、やりたい仕事に転職するチャンスでもあります。企業は計画通りに採用人数を確保する必要があるので、募集要項のスキルを満たしていなくても内定を獲得できます。

私が転職したのは今のように深刻な人材不足に陥る前でしたが、業務で開発経験がない状態でも客先常駐から社内開発に転職でき、年収(4年後に300→520万円)と労働時間(通勤を含めた拘束時間15時間→9時間)を大幅に改善できました。

参考:客先常駐をすぐに辞めたい|年収アップへの近道がある(300→520万円)

その3:給与や労働時間を大幅に改善できる

転職しなくても、労働環境を改善することができます。

経営者や事業部のトップは、他社にエンジニアを引き抜かれたくないと考えているので、労働環境を改善する企業は多いですよね。

なぜならば、新しい人材を確保すると採用コストや教育コストが掛かるが、残業時間を減らして社員の不満を減らした方が、はるかに低コストで人材を確保できるからです。

私が勤めている企業では、定時退社日を増やして社員の労働時間を減らすことを目標にしています。それでいて、業績に合わせて昇給や賞与が増えているので、時間当たりの収入は大きく改善できています。

もしも、現在勤めている会社で労働環境が改善されていないと感じるなら、転職も選択肢に考えてみましょう。転職市場に目を向けると、高収入の案件が多いことに驚きますよ。

その4:WEB系に転職し、高収入を実現しやすい

IT産業は年率5%で急成長していますが、特に需要の伸びが大きいのがBtoC向けのWEB系です。

クラウドサービスが普及し、設備投資の初期費用が大幅に劇的に下がりました。そのため、少ない資金でもビジネスを効率良くスタートできる環境が揃いましたね。人工知能、クラウド、IoTなど新しい分野への投資は積極的に行われています。

エンドユーザーに多いスマホデバイスの普及、既存メディアからインターネットへ広告費の移動、ECサイトの重要度が増すなど、WEB系に有利な環境が整っています。

WEB系に興味がある人は、こちらの記事を参考にしてみてください。メリットばかりではなく、デメリットについても詳しく言及しています。

参考:WEB系に転職したい|SIerと比較したデメリットや将来性、失敗談

▼▼人材不足に苦しむ企業が多く今すぐにあなたの力を必要としています▼▼

  1. 大幅なキャリアアップを狙うなら【レバテックキャリア】
  2. 顧客常駐はもう嫌だ!社内SEへ転職するなら【社内SE転職ナビ】
  3. IT業界の転職ならマイナビエージェント×IT

「レバテックキャリア」は担当者の質が高く、唯一大幅な年収アップを狙える転職エージェントです(年収200万円アップするSEが多数)。「社内SE転職ナビ」は、社内SE専門ですが案件数が少ないのが難点です。

個人的な1番のお勧めは「マイナビ」です。過去に利用し、社内開発できる企業に転職し「海外勤務」「海外出張」を実現できたからです。

参考:SE専門の転職サイト・エージェント3選比較|目的別の選び方

まとめ:IT業界は過去最大の売り手市場

どうでしょうか、人材不足の現状を詳しく知ることができたと思います。

経済産業省の調査によると、2030年には59万人のエンジニアが不足すると言います。その結果、DODAの転職求人倍率は「6.25倍」、全業種平均の3倍以上の人材が足りていません。

しかし、これはSEから見たら悪い状況ではありません、労働条件を大きく改善するチャンスでもありますね。

人材不足でSEが得られるメリット
  1. 未経験でもIT企業に採用されやすい
  2. より好条件で転職できる
  3. 転職しなくても、給与や労働時間を改善できる
  4. WEB系に転職し、高収入を実現しやすい

開発スキルがある人材が派遣で働くと、年収で576万円を実現できるほど景気がいい状況が続いています。

参考:高収入で転職したい|年収600万円に求められるスキルやSE求人は?

転職するなら早い方が良い理由

現在IT業界は、過去にないほど景気が良いですが、それでもこの状況がずっと続くと考えるのは危険です。

なぜならば、経済産業省がこのような具体的な数値を出してきたのは、近い将来に移民を受け入れる布石と考えることができるからです。

当然ですが、2030年に59万人のエンジニアが不足すると政府が予測しているのに、具体的な手を打たないワケがないですよね。日本で唯一の成長産業であるIT業界の成長が止まれば、日本経済は深刻なダメージを受けます。

労働者不足を現実的に解決するには、移民を受け入れるしかないですよね。高齢化社会を自力で解決するのはもう不可能なレベルです。

移民を受け入れるようになると、スキルが低い日本人SEを企業が採用してくれないので、そうなる前に一人前のSEに成長する必要がありますね。今現在、開発スキルが積めない仕事に就いているのなら、転職も選択肢に入れましょう。

今は景気がいいからいつでも転職できると楽観的に考えるのではなく、景気が良いうちに条件が良い企業に入社して外国人や若手SEを育てるポジションに立ちましょう。

大手転職エージェントの比較

転職活動を成功させるために欠かせないのは、転職エージェントの選び方です。自分の目的に合う転職エージェントを利用しましょう。

IT特化 求人量 求人質 満足度 デメリット
リクナビ × 業界最大手、求人数が多いが利用者も多く機械的な対応になってしまう。
DODA × 業界2番手、リクナビよりも求人数が少なく、担当者の押しが強い。
マイナビxIT 業界大手の『マイナビ』がIT業界に特化したエージェント。IT特化型だが、IT業界の専門性はやや低い。
レバテックキャリア 年収200万円アップを目指せる唯一の転職エージェント。『レバテックキャリア 』は、専門性は高いが求人数は大手より少ない。
社内SE転職ナビ × 社内SEを専門とした唯一の転職エージェント。『社内転職ナビ』は、社内SEに絞っているため、求人数は700件のみ。
ポテパンキャンプ × プログラミングスクールを利用した転職サービス。『ポテパンキャンプ』を利用すると、無料で開発スキルを習得できるが、提携先のIT企業は40社のみ。Rubyを習得し年収500万円を目指せる。

参考:SE専門の転職サイト・エージェント3選比較|目的別の選び方

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