私たち常駐SEは、プログラミングする前提でIT業界に就職します。しかしながら、8割以上のSEは、本人の希望とは異なる現場で日々働いていますね。
- 「開発経験が積みたいのに、1度も開発案件に配属された事がない…」
- 「採用面接で何度も騙されてしまい、20代で3回も転職した…」
- 「IT業界で、プログラミングはもう諦めた方が良いのだろうか…」
- 「転職先でも、前職と同じ通信系の現場に出向させられた…」
私たち常駐SEは、プログラミングが書けない人が多い事に驚きます。開発案件に就けないまま常駐先を転々とし、20代で3度転職する人は少なくありません。
開発経験が積めないのは、ある意味仕方がない事です。
なぜならば、客先常駐ではIT企業の役割を果たしていない「なんちゃってソフトウェア企業」が多いからです。社員を派遣させるだけで利益を回収できるため、上司や営業は派遣させるだけ満足していますね。
彼らはSEがキャリアを積めない事で、自分たちの首を絞めている事に気付いていません。
私自身も入社した企業で開発経験ができず転職しました。しかし、2社目でも開発ができず、1年も経たずに辞めた苦い経験があります。ようやく開発案件に就けたのは、SEを始めてから3年が経ち、3社目に入社した会社でした。
ここでは、客先常駐でプログラミングができない理由を紹介します。また、開発経験が積める企業に転職する方法を紹介します。
- プログラミングできない常駐SEの声は?
- 常駐SEが、プログラミングを書けない3つの理由は?
- 常駐SEが、開発経験を積む方法とは?
▼▼社内開発の転職に強い専門サイト3社▼▼
- 『マイナビIT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ
』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
- 『リクルート
』求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い
<2021年1月:SE転職の緊急のお知らせ>

コロナによる経済悪化に伴い、SE向けの求人数が日を追うごとに激減しています。
3月以降の米国失業保険申請者数は、12月5日累計で「6,989万人」を超えました(参考:新規失業保険申請件数12/05)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人でしたが、コロナは1週間で70万人以上が職を失い続けています。
経済環境が不安定だからと、転職活動を見送る常駐SEは多いです。
しかしながら、私たち常駐SEは今すぐに転職する必要があります。なぜならば、21年度に予定していた新規案件などの計画を、大幅に見直す出向先が増えているからです。21年の計画は前年度の業績を見て判断するが、昨年はコロナで急速に業績が悪化しましたね。
そうなると、雇用調整に使われている派遣や客先常駐は職を失います。
米国と日本経済、実体経済と労働環境はタイムラグがあるため、客先常駐の雇用が急激に悪化するのは21年以降です。このように警告しているのは、私自身も金融危機が発生した半年後、冬の寒さが厳しいちょうど今の時期に職を失ったからです。
当時20代前半だった私だけではなく、当時の同僚や出向先の常駐SEの半数以上が契約解除されました。そして、コロナによる不況は、2008年の金融危機よりも深刻です。年度が変わる春前には、案件の中止や延期で契約解除される常駐SEが大量に労働市場に溢れます。
契約解除を伝えられてから、出向先や転職先を探しても手遅れです。その頃には、すでにたくさんの派遣や常駐SEが次の派遣先を探すため、案件自体が市場に出なくなるからです。ようやく出向先を見つけても、月単価20万円のテスターやデータ入力ばかりです。
本来であれば、新規プロジェクトが開始する春前は、人材確保でSE求人が最も増える時期ですね。しかしながら、今年は採用計画を大幅に見直す企業が多く、前年度の半分未満の見通しです。実際に、昨年度の夏秋の求人数は半分だけでした。
いま転職市場にある社内開発の案件は、年度が変わる前にある最後の案件です。これを逃すと、もう春以降は転職できない可能性が高いです。
そのため、21年1月は常駐SEが転職できる最後の月ですね。目標から逆算すると、遅くても今年中には採用活動を開始していないともう手遅れです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から完全に解放されました。
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記事の内容を簡単に知りたい
プログラミングが書けない常駐SEとは?

専門職を選択したにも関わらず、開発経験が積めないSEはたくさんいます。
Aさん)開発案件に就けず3回も転職する
ものづくりエンジニアになりたくて。再々々転職?エンジニアの技術の身に付け方について。30歳エンジニア職の者です。現在4社目でエンジニア職に就いております。
ものづくりがしたくてエンジニア職を志しましたが、どの会社でもプログラミング業務に就けず、運用保守の窓口だったり要件定義の打ち合わせなどをしてきました。プログラミングをさせてもらえない理由は一重に私のスキル不足です。させてもらえないというより、させられない、といった方が正しいです。
面接の際に「プログラミングがしたいです」と伝えた上で入社したのですが、ふたを開けると上記の通りです。いずれの会社も受託開発で、比較的短納期低コストなため、教育する余裕がない、というのが実情です。
出来れば自社サービスを展開している会社に転職したいと思っているのですが、どこも敷居が高く、応募に踏み切れない状況です。
1) 技術を身に付けるのであれば常駐エンジニアなら募集がある。ただし常駐エンジニアはものづくりではなく、顧客の要求先行の受託開発と変わらないため、ものづくりがしたいのであれば、さらに転職しなければならない。
2) 根気強く自社サービスを展開している会社で、経験が浅い人でも雇ってくれるところを探す。
3) 諦める。
年齢と転職回数が大きなネックです。仕事と割り切って今の状況に甘んじるか、やりたいことを追い続けるか、迷っています。なお結婚はしてないので、転職に反対する人は居ません。アドバイス頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
参考:Yahoo知恵袋
面接の採用担当者の言葉を信用するべきではありません。
彼らの仕事は人材を採用することで、入社後にSEが就く配属先に権限を持っているわけではありません。開発ができる企業かどうかは、私たち自身が見極める必要があります。
Bさん)希望を伝えてもテストに回される
ITエンジニアとして3回転職をしましたが、いずれも不本意な職場に入ってしまい、これからのキャリア形成に不安を感じています。もともとは、web開発をやりたくてプログラミングを独学で学び、資格を取得したうえでIT業界に詳しいエージェントの紹介のもと転職したのですが、配属された仕事は本来の希望とは異なる職場が続いています。職歴の詳細は以下の通りです。
【1社目】証券会社内に常駐し社内システムの開発を行っている企業に内定をもらったが、配属1週間前に別の金融機関に常駐している(同じ会社の)別の開発グループに欠員が生じたため急きょそのグループに配属となった。そこではシステムリリースの手順書およびシステムマニュアルの作成・レビューをひたすら行い、開発には携わることなく、担当からマニュアルの内容を執拗に指摘されるパワハラに近い行為を受け続ける日々を送り、上司に開発をしたい希望が通らなかったこともあり2年あまりで退職。
【2社目】客先常駐をメインとしている大手人材会社の説明会に参加し、web開発を行っている案件を取り扱っていること、開発メインで仕事ができることについて説明を受け、転職の希望とマッチングしたこともあり採用試験を受けたのちに内定。しかし営業担当にはその希望はきちんと通っておらずweb開発とは関係ない金融の下請け企業に単独での客先常駐となり、テスト仕様書の作成・テスト仕様書にそった試験の再鑑をメインに実施。営業に何度も希望の職場へ配属変え希望の連絡するも受け入れてもらえず、およそ2年で退職。
【3社目(現職)】
今度こそweb開発の案件に入ることができたが、開発に携わることなくリリースに向けたテストをひたすらこなす状況が1年近く続けている。また、当初は同じ会社から4名で出向する予定であったが他の3人が面談で落ちたらしく私の会社からは自分のみの単独常駐。チームマネジメントは他の協力会社の社員が行っているため、責任者と話す機会がない。
こういった現状でほとんど開発に携わる機会がなく、スキルアップがほとんど望めないため、エンジニアらしいエンジニアの仕事が全く出来ず、最近になって「自分はこういった宿命なのだ」と諦めを感じるようになり、仕事に意欲を出すことができなくなってきました。
転職も検討しましたが、きちんとしたキャリアを積めなかったうえに、20代で3回も転職を繰り返している状況で希望の通る職場に移れる可能性は限りなく低いと思っております(一度、知人の紹介の企業に行きましたが、実際にこのような事を指摘されました)。
来週に担当営業と面談の予定ですが、もしこのような状況が続くようであれば、エンジニアとして成長すること自体を諦め、別の職種に移ることも視野に入れたいと考えております。私が本来この業界に転職した際に望んだ開発エンジニアを目指すことは、もう無理なのでしょうか。なにかアドバイスを頂けたら幸いです。
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐では、私たちSEが望み通りの経験を積むのが難しいですね。
私自身も過去に開発ができないことを理由に退社しました。ようやく、希望通りの開発案件に就け、プログラミング経験を積めたのは3社目です。
Cさん)2度も採用担当者に騙された
1社目に社員を外部に出向させるだけのブラックに入社した私は、より慎重に2社目を選ぶ必要がありました。4社から内定を獲得後、採用担当者に以下を確認した上で、入社を決めます。
- 入社後は、確実に社内開発の案件に就けるから
- 社内開発がやりたいと伝え、希望に応えると言われたから
- 残業代は、全額支給されると聞いたから
- 客先常駐もしているが、1次請けだけと聞いたから
しかしながら、入社して6ヶ月後には、すべて嘘だと知ります。
入社後は、予定通り社内開発に就きました。しかしながら、開発案件は3ヶ月で終わり、営業担当者が常駐先を探します。営業が見つけてきた案件は、1社目と同じ通信系列のインフラでした。
通信系で開発できないから転職したのに、4ヶ月後には同じ職場に戻りました。1社目で知り合ったお客さんや協力会社さんとも再会します。この時は悔しくて悔しくて堪らない気持ちでした。
配属先の業務は、手順書やマニュアル作成、環境構築、あとはひたすら評価を繰り返すだけ。帰宅時間が夜の12時を過ぎるほど忙しい現場で、語学やプログラミングを勉強する時間も失います。
この常駐先は、1次請けではなく3次請けで、自社社員ひとりの末端労働者。さらに悪いことは続き、業績不振を理由に残業代は廃止されました。
プライベートを犠牲に身を削って働いても、手取りは18万円だけ。2社目に入社してから、わずか1年で会社を辞める決断をします。
この時には、IT業界で働くのは辞めようと思うくらい悩んでいました。でも、最終的にSEを辞めなかった理由は、新人時代に社内研修で体験したプログラミングが純粋に楽しかったからです。プログラミングは自分の天職かもしれないと思ったからですね。
そして、3社目で客先常駐を脱出し、社内開発に転職できました。
社内開発に転職できたのは、単に運が良かったからです。以降は配属されるプロジェクトは全て開発案件、納期がない月は毎日定時に帰宅します。毎年順調に昇給し、4年後には目標だった年収500万円を超えました。
語学を習得する時間も確保でき、海外勤務や海外出張も経験できました。ブラックに2社騙された時の体験談は、次の記事に詳しく書いています。
参考:客先常駐(人売り)の見分け方|3年で2度もブラックに騙された
では、なぜ私たちはSEを選択したにも関わらず、プログラミングができないのでしょうか。
常駐SEがプログラミングできない理由は?

私たち常駐SEが、プログラミングを書けないのは偶然ではありません。
理由1:開発工程は全体の2〜4割しかない
IT業界を目指す人たちは、プログラミングが出来る事を前提にSEを目指します。しかしながら、入社後に開発ができるのは全体の4割もいません。
なぜならば、IT業界で開発ができる工程は、そもそも多くないからです。
特に高品質が求められる通信系や銀行系は、開発工程は全体の2割もありません。評価や運用保守が残りの8割を占めます。大規模案件で常に人材不足のため、毎年たくさんの新人SEが現場に送り込まれますね。
具体的には、次の仕事が客先常駐の大半を占めます。
- セットアップ:何百台もの共有サーバーにソフトをインストールする
- キッティング:何百台ものPCやサーバー端末の組み立てを行う
- 運用保守:監視、保守、大規模データセンターを管理する
- システム監視:システムに流れる、何百万ものアラートや信号を監視する
- テスト業務:何万通りあるテストを実施する
- ドキュメント整理:大規模プロジェクトのドキュメントを整理する
- ヘルプデスク:システムに関する問い合わせに対応する
理由2:過去の職歴で次の常駐先が決まる
1度でも開発以外の案件に就くと、以降に配属されるプロジェクトも全て開発以外です。なぜならば、営業担当者は過去の職歴を元に次の常駐先を探すからです。通信系の運用で配属された後に、WEB系の開発案件に就く可能性はゼロです。
そもそもの話ですが、運用保守や評価などの雑用系と、プログラミングの専門スキルを活かして働くSEは別の業種ですよね。
営業担当者は「まずは経験を積むために運用保守も必要ですよ」と言うが、その根拠は何もありません。彼らはSEを派遣させて得られる目先の利益しか見てないですよね。
理由3:海外に開発工程が流れている
日本人SEがプログラミングを経験する機会は減っています。なぜならば、グローバル化が進み、開発工程は単価が安い海外に流れているからです。
国内の深刻な人材不足もあり、資金力が少ない中小やベンチャーも積極的に海外に進出していますね。
私が3社目に就職した先も、海外に開発拠点を設けています。私の開発チームは全員海外に在住する外国人で、プログラミングは彼らに任せています。若い社員がプログラミングを経験する場は、以前よりも確実に減っていますね。
では、私たち常駐SEはプログラミングを諦めるしかないのでしょうか?
プログラミングの実務経験を積むためには?

開発経験を積むのが、難しい時代になっているのは間違いありません。しかしながら、プログラミングを諦める必要はないですね。なぜならば、開発をメインにする企業もちゃんと存在しているからです。
客先常駐以外で働けば、高い確率で社内開発が経験できますね。
メーカーと直請でシステム開発を受託する企業、WEB系の自社開発、異業種(楽天やユニクロなど)の社内SEに転職すれば、8割以上は開発ができますね。
開発スキルに自信がない人は、プログラミングスクール経由で転職しましょう。
無料でプログラミングスキルを習得でき、専属のキャリアコンサルタントが付いて転職を支援してくれます。スクールに通学するメリットは、オリジナルアプリを製作するので、それを武器に優良企業にアピールできる事です。
スクールが紹介している企業は、WEB系の自社開発が多いです。興味がある人は、こちらの記事を参考にしてください。
参考:【未経験者向け】プログラミングスクール 全12校の比較とまとめ
ぶっちゃけ、外部に社員を出向させる企業では、将来のキャリアを考えるのは100%無理です。なぜならば、SEを派遣するだけで利益を回収できるので、上司や営業はそれで満足しているからです。
私たち常駐SEは、低賃金や長時間労働で疲弊する上に、モチベーションまで下がりますね。まずは、客先常駐以外の企業に就職する事を1番に考えましょう。
ここでは、具体的に社内開発に転職する方法を紹介します。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。

私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
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客先常駐から脱出できる3つの方法は?

客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ

客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ

異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ

IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?

客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」

- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:社内SE転職ナビ
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」

- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビIT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?

客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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- 『マイナビIT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ
』求人数は673件と、ブラック率も高い
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』異業種への転職は、キャリアを活かせない
<2021年1月:SE転職の緊急のお知らせ>

コロナによる経済悪化に伴い、SE向けの求人数が日を追うごとに激減しています。
3月以降の米国失業保険申請者数は、12月5日累計で「6,989万人」を超えました(参考:新規失業保険申請件数12/05)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人でしたが、コロナは1週間で70万人以上が職を失い続けています。
経済環境が不安定だからと、転職活動を見送る常駐SEは多いです。
しかしながら、私たち常駐SEは今すぐに転職する必要があります。なぜならば、21年度に予定していた新規案件などの計画を、大幅に見直す出向先が増えているからです。21年の計画は前年度の業績を見て判断するが、昨年はコロナで急速に業績が悪化しましたね。
そうなると、雇用調整に使われている派遣や客先常駐は職を失います。
米国と日本経済、実体経済と労働環境はタイムラグがあるため、客先常駐の雇用が急激に悪化するのは21年以降です。このように警告しているのは、私自身も金融危機が発生した半年後、冬の寒さが厳しいちょうど今の時期に職を失ったからです。
当時20代前半だった私だけではなく、当時の同僚や出向先の常駐SEの半数以上が契約解除されました。そして、コロナによる不況は、2008年の金融危機よりも深刻です。年度が変わる春前には、案件の中止や延期で契約解除される常駐SEが大量に労働市場に溢れます。
契約解除を伝えられてから、出向先や転職先を探しても手遅れです。その頃には、すでにたくさんの派遣や常駐SEが次の派遣先を探すため、案件自体が市場に出なくなるからです。ようやく出向先を見つけても、月単価20万円のテスターやデータ入力ばかりです。
本来であれば、新規プロジェクトが開始する春前は、人材確保でSE求人が最も増える時期ですね。しかしながら、今年は採用計画を大幅に見直す企業が多く、前年度の半分未満の見通しです。実際に、昨年度の夏秋の求人数は半分だけでした。
いま転職市場にある社内開発の案件は、年度が変わる前にある最後の案件です。これを逃すと、もう春以降は転職できない可能性が高いです。
そのため、21年1月は常駐SEが転職できる最後の月ですね。目標から逆算すると、遅くても今年中には採用活動を開始していないともう手遅れです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から完全に解放されました。
※コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています
公式サイト:マイナビIT AGENT
(無料サービス登録まで3分)
まとめ:常駐SEはプログラミングが書けない?

- 客先常駐では、開発工程は全体の2割以下しかない
- 営業担当者は、過去の経歴をみて次の職場を探すため
- 開発工程は、人件費が安い海外に流れているため
私たち常駐SEは、プログラミングが書けない人が多い事に驚きます。開発案件に就けないまま常駐先を転々とし、20代で3度転職する人は少なくありません。
開発経験が積めないのは、ある意味仕方がない事です。
なぜならば、客先常駐ではIT企業の役割を果たしていない「なんちゃってソフトウェア企業」が多いからです。社員を派遣させるだけで利益を回収できるため、上司や営業は派遣させるだけ満足していますね。
彼らはSEがキャリアを積めない事で、自分たちの首を絞めている事に気付いていません。
私自身も入社した企業で開発経験ができず転職しました。しかし、2社目でも開発ができず、1年も経たずに辞めた苦い経験があります。ようやく開発案件に就けたのは、SEを始めてから3年が経ち、3社目に入社した会社でした。
ここでは、客先常駐でプログラミングができない理由を紹介します。また、開発経験が積める企業に転職する方法を紹介します。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
米国失業保険申請者数は、9月末の累計で「5859万人」を超えました(参考:新規失業保険申請件数リーマンショックが起きた3月の合計でさえ、失業者は80万人だけでした。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?

転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」事に自信を持てますね。
それだけ、IT企業は人材不足に陥っているからです。
もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。売り手市場なので、私たちが企業を選ぶ立場にありますね。カウンセリング、転職サポートはすべて無料なので、途中で利用を辞めても違約金は一切発生しません。
ただし、キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合う事でやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私は新しい道を歩み始めた事で、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、私たちに与えられている時間は多くはありません。客先常駐を脱出するならば、今月がもう最後の月かもしれません。
本来であれば、年度予算が決まり新規プロジェクトが開始する前の春は、社内開発のSE案件が最も増える時期です。しかしながら、コロナの影響で1年間の採用計画を大幅に見直すIT企業が増えていますね。
春以降は契約解除されるSEが市場に溢れ、求人数も半分未満になるかもしれません。
そのため、目標から逆算すると、遅くても今月中には企業から内定を得る必要があります。今すぐに行動に移せなくても、すぐに転職活動を開始できる形だけは作っておきましょう。
登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。


会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
※コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています
公式サイト:マイナビIT AGENT
(無料サービス登録まで3分)
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