受託開発の人月単価は80万円が妥当?|フリーランスとの比較

人月単価を意識して働くSEは少ないですね。なぜならば、人月単価はSEにオープンにされない数値だからです。しかしながら、会社の売上や利益を知る上でも、人月単価は重要な数値ですね

  • 「受託開発の人月単価は、いくらが相場なのだろうか…」
  • 「人月単価が平均よりも低い、どうやって増やせばいいの,,,」
  • フリラーランスに転職すれば、単価が増えるのだろうか…」

結論から伝えると、受託開発で働く場合に月単価80万円がひとつの目安になります。

私は客先常駐を2社経験し、現在は社員が100名程度、直請で受託開発する会社に勤めています。その会社では、3年以上経験があるSEの単価は70〜80万円です。月単価80万円前後だと、SEの年収は450〜550万円に収まります。

大手SIerで受託開発する会社は、月単価100万円を超えますね。対して、3次や4次請けの常駐SEだと40万円前後です。その場合、SEの給与は手取り18万円、年収は300万円未満です。

月単価を正しく把握すると、私たちSEの適性年収も見えてきますね

ここでは、受託開発の人月単価の相場や、影響を与える4つの要素について紹介します。それから、フリーランスに移行した場合の単価の違いも紹介します。

受託開発で働きたいSE向け
  1. 受託開発の人月単価は、80万円が目安になる?
  2. 人月単価に影響を与える、4つの要素とは?
  3. フリーランスの単価は、正社員と比較してどう違う?

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  1. マイナビ IT AGENT客先常駐から、社内開発の転職に強い
  2. 社内SE転職ナビ社内SE専門だが、求人数は673件だけ
  3. 『リクルート求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い

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<24年2月:求人数は下落に転じる

参考:求人数は微減し、転職希望者数が増加(2024年1月)

24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています

転職大手DODAによると、1月の有効求人倍数は『3.22倍→2.80倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。

そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。

日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。

金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。

私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました

契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったですコロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。

そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。

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なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。

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受託開発の人月単価は80万円が相場?

クライアントと受託会社の契約で決まる月単価は、受託開発であれば80万円がひとつの目安になります。メーカーから直請で受託する中小企業に勤め、業界経験3年以上の経験があるSEですね。

月単価80万円で働くと、年収は450〜550万円のレンジに収まります。正確な統計はないですが、SIer業界の月単価を基準にすると次の通りです。

月単価の基準は...
  1. 大規模PJのマネージャー:120万円〜
  2. 最先端技術に精通するSE:120万円〜
  3. 直請け大手企業のSE:100万円
  4. 直請け中小企業のSE:80万円
  5. 2次請けの常駐SE:60万円
  6. 3次請以降の常駐SE:40万円
  7. 新人の常駐SE:20〜40万円

私たちの月単価が80万円より少ないなら、改善する余地はありますね。月単価は需要が高いスキルを学ぶことでも上がるし、スキルが変わらなくても環境を変えることで変わります。

また、月単価70万円だからと、SEの給料が70万円になるわけではないですね。正社員を雇う会社は、経費も払っているからです。月30万円でSEを採用した場合、会社の月の負担は45万円前後です

参加:客先単価の相場はいくら?|単価70万円の常駐SEの妥当な給料は?

では、具体的に私たちSEの単価は何を基準に変わるのか見ていきましょう。

人月単価に影響を与える4つの要素は?

SEの単価に影響を与える要素は次の4つです。実は、SEの単価と個人のスキルはそれほど重要ではありません。スキルよりも所属する会社の規模や下請け構造の階層が、単価に大きな影響を与えます。

要素1:会社の規模が大きいほど単価は高い

会社の規模が大きいほど単価は高くなります。なぜならば、大手SIerほどクライアントは安心して案件を発注できるからです。社員が1000名を超える大手と、社員が10名にも満たない零細企業では、相手に与える信頼感は違いますよね

大手SIerに就職するだけで、SEの月単価は100万円を超えます。業界最大手のNTTデータで、プロジェクトリーダーを勤めると単価は120万円以上です。対して、社員数が少ない中小企業や零細になると、月単価は40〜60万円と低くなりますね。

つまり、会社の信頼度に応じて私たちの月単価も変わります。

大手SIerにはデメリットもありますが、給料が高いのは間違いないですね。

参考:受託開発の大手SIerに転職したい|給料やメリット・デメリットは?

要素2:下請階層が上に行くほど単価は高い

IT業界は、建築と同じ下請け構造(ピラミッド)が成り立つ業界ですね。ピラミッド構造の川上に位置するほど、クライアントに近い場所で仕事ができるからですその結果、SEの月単価も高くなります。

1次請であれば、月単価は80万円が相場になります。私は社員が100人にも満たない中小企業で働いているが、それでも直請なので単価は80万円です。

常駐時代は3次や4次請で、出向されることが多かったです。この時に月単価を上司に聞いたら35万円と言われ、衝撃を受けたことがあります。売上でこれしかないなら、賞与や昇給は期待できないと考えたからです。実際に賞与も昇給もありませんでした。

階層のどこにいるかで、私たちの給料は大きく異なりますね。

要素3:地方に行くほど単価は安い

都会で働くほど月単価は高く、地方に行くほど単価は下がります。なぜならば、地方は土地や人件費が低いたいめ、月単価が低くても受託会社は利益を出せるからです。

最近は海外のオフショア開発ではなく、北海道や沖縄のニアショア開発が増えています。外国人ほど労働力は安くないが、都内より人件費が安いからです東京都の平均年収は615万円、北海道は415万円ですね(都道府県の平均年収)。

都内で月単価80万円でも、北海道や沖縄に行けば40〜60万円に下がります。

要素4:供給が少ないと単価は高い

供給が少ない分野に行くほど、SEの月単価は高くなります。なぜならば、変わりになる人材が他にいないため、技術者がいなくなると困るからです

例えば、COBOLが使えるSEの平均年収は509万円です年収ランキング)。COBOLは古い開発言語で供給が少ないが、大手の大規模システムではCOBOLが利用されているからです。

最先端技術のクラウドや人工知能は、まだまだ供給が少ないため、SEの単価も大きくなりますね。

以上の4つの要素によって、受託開発で働く私たちの月単価が大きく変わります。

ここで重要なのは、SEの経験年数やスキルは、それほど重要ではないことです。個人のスキルよりも、会社の規模や下請構造の階層が、単価に与える影響が大きいですね。

月単価を比較すると、必ず質問されるのがフリーランスです。月単価に不満を感じている人は、フリーランスを検討する人が多いですね。

フリーランスの単価や相場は?

フリーランスに移行したからと、月単価が大きく変わるわけではありません。なぜならば、正社員を使うかフリーランスを使うかで、クライアントの外注費は変わらないからです(フリーランスと契約するのは直請で受託開発するIT企業)。

むしろ、フリーランスを契約する側から見たら、会社の信用がない個人に依頼するためリスクが高いです。信頼度が下がるため、月単価だけで見たら下がる可能性もあります。

正社員を辞めてフリーランスに移行する利点は、中間業者の搾取から逃れ直接元請けと契約できることです。その結果、月単価が変わらなくてもマージン率が減りますねまた、会社が負担する管理費も発生せず、見かけの収入も大きく増えます(ただし、確定申告で後日調整する)。

フリーランスはデメリットもあるので、十分に考慮した上で選択しましょう。

フリーランスのデメリットは...
  1. 雇用が安定せず、定年まで働くのが難しい
  2. 給与は、景気動向に大きく左右される
  3. 収入がない月が、年に2〜3回発生する
  4. 社会保障、健康保険、福利厚生、有給がない
  5. 労災(怪我や事故)や失業保険がないため、リスクに弱い
  6. 交通費・賞与が支給されない
  7. 社会的な信用が低い(カードの作成、住宅ローン、賃貸の契約)

参考:客先常駐のマージン率は?|SES、一般派遣、フリーランス比較

マージン率が低いのは大きな利点ですが、デメリットもたくさんありますね。客先常駐で不当に搾取されている以外では、フリーを目指すメリットは大きくありません。フリーランスを目指すよりも、直請の受託開発を目指す方が収入は安定します

この業界で長く働くためには、社内開発が1番の理想ですね。ここでは、常駐SEを辞めて、社内開発で働く方法を具体的に紹介します。

「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」

客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。

なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません

私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません

ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。

働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。

そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。

この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね

ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。

客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、ずは私たち自身が行動しなければなりません

私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています

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常駐SEを辞めて受託開発で働く方法は?

客先常駐を避けて受託開発に転職するには、企業の見分け方、求められるスキルを把握した上で企業を選ぶ必要がありますね。なんとなくで会社選びをすると、また同じような客先常駐のブラックに入社しますね。

方法1:受託開発のホワイト企業の見分け方は?

受託開発の見分け方は...
  1. 客先常駐比率が低く、社内開発が中心である
  2. 大手メーカーと直請けで直接取引している
  3. 要件定義から、設計、開発、運用まで一貫して請負う
  4. 受託開発の他にも、自社製品やサービスを開発している
  5. 特定の取引先に依存していない
  6. 事業部のトップが技術者出身である
  7. 積極的に、海外事業に投資している

受託開発を見分ける時に最も重要なのは、客先常駐の割合を見ることです。なぜならば、客先常駐の割合が少ない企業ほど、純粋に優良企業だからです。しかしながら、現実問題として客先常駐の割合がゼロの会社は、全体の7.7%しかありません。

私たちは、客先常駐の割合が30%未満の39.3%の会社を選ぶ必要がありますね。

客先常駐の割合が低い会社に入社すれば、結果的に労働時間が短い、直案件で単価が高い、設計や開発を経験できるなどのメリットがあります。

受託開発で働くのであれば、客先常駐が少ない会社を見分ける必要があります。

参考:受託開発のホワイト企業の見分け方は?|客先常駐の比率を見る

方法2:受託開発で求められるスキルは?

受託開発で求められるスキルは...
  1. クライアントの要望を聞き、設計書に落とし込める能力
  2. 納期を守るために、スケジュールの作成や管理ができる能力
  3. 上流工程にシフトし、後輩や部下をマネジメントする能力

自社開発では高いプログラミング能力が求められるが、受託開発で求められるスキルは次の3つです。「要件定義や設計書」「スケジュール管理」「マネジメント管理」。プログラミングもできれば良いが、実は必須スキルではありません。

開発経験がなくても、順調に昇進しているSEはたくさんいます。

そのため、客先常駐から受託開発への転職も難しくありません。私は業務で開発経験が1度もない時に、社内で受託開発できるIT企業に転職できました社員が100人もいない中小企業ですが、海外に開発拠点があるため、開発経験を積んだ後に海外勤務も体験できました。

受託開発は、社外の仕事を社内に持ち込むだけなので、客先常駐からも転職しやすいですよね。

参考:受託開発で求められるスキル|自社開発に必要な能力の違いは?

方法3:受託開発の転職はエージェントが有利

自社開発系への転職は、エージェントを利用した方が良いです。なぜならば、エージェントを利用することで客先常駐を避けられるからです。エージェントに入社の条件を伝えると、リストアップしてくれますね。

例えば、SIer業界で社内開発ができる会社と伝えると、数社に絞って紹介してくれます。ゼロから客先常駐がない会社を自分で探すよりも、大幅に手間を省けますね。もちろん、客先常駐がない会社は人気が高いので、実際に入社できるかは全て私たち次第です。

また、エージェントを利用することで質が悪いブラックを排除できます。なぜならば、資金に余裕がないブラックや零細企業は、採用コスト(90〜120万円)が掛かるエージェントを利用できないからです。

受託開発を目指すのであれば、「社内SE転職ナビ」が1番お勧めです。なぜならば、転職サイトで唯一、社内開発を専門にしているエージェントだからです

社内SE転職ナビのメリットは...
  1. 業界唯一の社内SE、社内開発専門の転職サイトである
  2. 客先常駐から、社内開発に確実に転職できる
  3. WEB系よりも、安定した対企業向けの求人が多い
  4. ノルマがないため、無理に転職を勧められない
  5. 気軽に相談できるカジュアル面談がある

公式サイト:自社で腰を落ち着けて仕事がしたい方は【社内SE転職ナビ】へ

社内SE転職ナビを利用すれば、高い確率で社内開発に転職できます。社内SE転職ナビを実際に利用した評価を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

評価:【社内SE転職ナビの評価】本当に客先常駐がない企業に転職できる?

▼▼退職後の転職活動は絶対に辞めましょう▼▼

IT業界で働いていると、次の就職先を決める前に会社を辞める人が少なくありません。毎日のスケジュールや納期に追われ、将来を考えるのが億劫になり、衝動的に逃げ出したくなるからです。

離職期間がある転職は、100%の確率でブラックに入社します。私は突発的に会社を辞めてしまい、次の職場が見つかるまで6ヶ月間の無職生活を経験しました。その後の就職先もブラックで、再び苦しめられました。

だからこそ、内定を獲得する前の退職は絶対にお勧めできません。

ブラックに就職する理由は...
  1. 働いていない期間は、企業から見たらマイナス要素しかない
  2. 問題がある人材と見なされ、ブラック以外で書類選考を通過できない
  3. 足元を見られるため、3年以上の経験でも1年目と同じ給与条件で掲示される
  4. 離職期間中の資格取得、スキルアップは一切評価されない
  5. 生活費を切り崩して生活するため、精神的に不安定になる

在職していれば、条件が良い企業から内定を得られなければ、転職しない選択肢をいつでも取れます。必要なスキルを習得して、1年後に再び就職活動に臨む事もできますね。

離職すると時間的な制限が生じます。離職期間が延びるほど、金銭面でも条件面でも不利になるので、事前にブラックだとわかっても就職せざる負えません。優良企業や普通のIT企業は、離職期間がある人材は書類選考で落とします

まとめ:受託開発の人月単価は80万円が妥当?

人月単価に影響を与える4つの要素は...
  1. 会社の規模が大きいほど、信頼度が高く単価が高くなる
  2. 下請階層の川上に位置するほど、単価が高くなる
  3. 都会では単価が高く、地方では単価が低い
  4. SEの供給が少ない分野では、単価が高くなる

受託開発で働く場合に月単価80万円がひとつの目安になりますね。私は客先常駐を2社経験し、現在は社員が100名程度、直請で受託開発する会社に勤めています。その会社では、3年以上経験があるSEの単価は70〜80万円です

月単価80万円前後だと、SEの年収は450〜550万円に収まります。

意外かと思うかもしれないが、SEの単価と個人のスキルはそれほど関係はありません。スキルよりも、所属する会社の規模や下請け構造の階層が、単価に大きな影響を与えます。

私の常駐時代の単価は35万円でした。しかし、受託開発する企業に転職しただけで80万円に変わります。スキルや能力も大事ですが、それ以上に働く環境が大事だとわかりますね。

レベルが低い企業であれば、会社の壁を超えて個人が大きく稼ぐのは難しいです。

1日でも早く行動に移した方が良い理由は?

参考:有効求人倍率とは何?最新状況や計算方法をわかりやすく解説!

2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね

しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。

20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています

自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。

2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。

常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからですIT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。

有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?

有効求人倍率が0.45倍に陥ると...
  1. 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
  2. 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
  3. 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
  4. 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
  5. 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
  6. その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
  7. 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる

私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。

転職活動で今すぐに必要なものは?

転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありませんまた、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。

履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。

マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。

登録から面談までの流れ
  1. 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
  2. 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる
  3. 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
  4. 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
  5. 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています

キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。

それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません

キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。

なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります

転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。

私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。

コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています

秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。

 

会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています

私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。

コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています

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