IT業界に限らず様々な業種で、都内から地方へ転職する人が増えていますよね。
満員電車には心底嫌気が差した、都内の殺伐とした常駐先の職場には疲れた、結婚したので地方に帰ってのんびりとした環境で子育てがしたい、など地方転職を考えるキッカケは人それぞれありますね。
しかし、地方転職には不安も多いですよね。
- 「現在の年収と比較して、どれくらい給料を維持できるのか?」
- 「そもそも、地方にはSEの仕事がどれくらいあるのか?」
- 「東京と比較して、地方は本当に暮らしやすいのか?」
- 「東京から地方に転職して、失敗するケースもある?」
私自身も東京の通勤地獄と永遠と続く客先常駐に疲れ、地方に転職したうちのひとりです。
地方の社内開発しているIT企業の転職したことで、労働時間を大幅に減らすことができました(15時間→9時間)。また、客先常駐のブラックからも解放されたので、給料も増えました(4年間で220万円ほど)。
家賃(月額3万円)が安い地方で生活したことで、手元に残るお金も多かったです。これだけ見ると地方に転職して成功した例ですよね。
しかしながら、地方転職はメリットばかりではなくデメリットもあります。
ここでは、近い将来地方に転職したい人のために、次の点を詳しく紹介します。
- 東京勤務と比較した地方SEの年収差
- 東京を離れて地方に転職することのメリットとデメリット
- 地方に転職して成功する人と失敗する人の体験談
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関東、関西圏以外の地方転職を目指すのであれば、業界最大手の転職サイトを利用しましょう。地方は求人数が少なく、大手以外は参入していないからです。
業界最大手のリクナビは、求人数が10万件を超え全国15箇所以上に拠点があります。
リクナビでも管轄以外の地方では、ハローワークを利用するしかありません。ハローワークは政府が運営する公共機関ですが、ブラック企業も多数紛れ込んでいるためできれば避けたいですね。
記事の内容を簡単に知りたい
東京勤務と比較した地方SEの年収差は?

地方に転職する際に当たって1番知りたいのは、現職の年収をどれだけ維持できるかですよね。リクナビNEXTが、SEを対象に調査した全国調査(回答4300件)で、都道府県別の平均年収を割り出しています。
主要都市だけまとめると、このようになります。
- 東京都、496万円
- 愛知県、449万円
- 静岡県、441万円
- 大阪府、441万円
- 北海道、425万円
- 宮城県、418万円
- 福岡県、404万円
参考:エンジニア4300人に聞いた勤務地別「年収」ランキング
地方に転職することで、年収が下がることは避けられません。福岡県に転職すると平均で92万円も給料が下がりますね。地方都市を離れるとさらに年収は下がります。
地方転職を考える上で大事なのは、家賃や生活費、労働時間などその他の要素を考慮して、どれだけ得をするかですよね。例えば、地元がある福岡県に転職するケースを考えてみましょう。
東京から福岡に転職するケース
- 家賃相場は月に4万円違うから、年間で48万円得をする
- 0〜2歳児の東京都の保育料の平均は月に6万8千円、年間で81万円得をする
- 東京の土地の公示時価は102万円/m2、福岡県なら13万円/m2で購入できる
- 地方に転職して通勤時間が1日に2時間減るから、月に40時間自由に使える
- 地方に転職して残業時間が1日に2時間減るから、月に40時間自由に使える
東京と平均して年収は92万円も安くなりますが、給与格差を埋めるほどのメリットがあると言えます。
実家がある地方に戻ると家賃を低く抑えられます。また、既婚者でも両親に子供の面倒を任せることで、養育費も大幅に節約できますね。
土地は東京の8分の1程度の費用で購入できるため、広いマイホームを持つこともできます。
通勤時間と残業時間を大幅に減らして、月に80時間の余裕が生まれるだけでも、年収差を埋めるほどの価値があるのではないかと、個人的には思います。
この80時間でサイドビジネスにトライしたり、家族と楽しく過ごすことができますね。
では、地方に転職した場合に得られる具体的なメリットとデメリットをみていきましょう。
東京と比較した、地方のメリットとデメリットとは?

地方と東京で働く場合のメリットとデメリットを比較するとこのようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
地方SE |
|
|
東京SE |
|
|
メリットだけではなく、デメリットを考慮した上で地方転職を決めなければなりません。
特に東京と比較して求人数が少ない、年収が低いなどのデメリットがあるので、下調べや事前準備が重要ですよね。
地方で転職することで得られる大きなメリットは4つあります。
地方に転職することで得られるメリット
その1:通勤地獄から解放される
地方に転職することで得られる最大のメリットは、朝の通勤地獄から解放されることです。
地方は家賃が安いので、会社のすぐ近くに部屋を借りられます。クルマ通勤する場合も、ゆったりとしたスペースで自分の時間を過ごす事ができますね。
都内で1〜2時間掛けていた通勤の負担が減ると、午前中から高いパフォーマンスを発揮できます。その結果、1日の仕事の大半を午前中だけで終わらせることもできますね。
私は朝7時に起床しても、8時にはオフィスで仕事を開始できました。朝早く出社して仕事を早く終わらせると定時に帰宅できます。
その2:生活費が大幅に減る
もうひとつの大きなメリットは、生活費を大幅に減らせることです。
東京だと手取りで20万円以上稼いでも、都内の高い家賃、食費、娯楽費だけで手元に残らないですよね。私が地方で働いていた時に借りた部屋は、月2万8千円で駐車場付きのアパートです。家具(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、ソファなど)をレンタルしても6千円の負担で済みます。
地方に転職して手取りが減っても、実質手元に残るお金は増えました。
その3:労働時間が大幅に減る
職場にもよりますが、地方の方が東京よりも労働時間は短いです。
東京に住んでいると、夜遅い時間まで外は明るいですよね。終電間際まで働く人もいるし、家族が居ても当たり前のように夜の10時や11時まで働く人が多いです。
私が働いていた地方では、夜の10時を過ぎると住宅街の灯りは半分以上が消灯します。
夜の8時には周辺のお店が閉まりはじめるので、サラリーマンの労働時間も自然と短くなりますね。
その4:地方の方が子育てがしやすい
東京よりも地方の方が子育てしやすい環境があります。
都内は保育園がすでに一杯で空きを見つけるのが難しいです。また、空きを見つけても保育費用(月額3〜5万円)も高い上に、家族用の2LDK のアパートの平均は11.3万円です。共働きじゃないと生活は成り立たないため、子供と過ごす時間を確保するのは難しいですよね。
対して、両親が実家にいる地方に戻ると、子供の世話をしてもらえます。
養育費の負担が大幅に減る上に、共働きでも働けるので生活はだいぶ楽になりますよね。
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地方に転職して成功した人、失敗した人の体験談

実際に地方に転職したSEの体験談を紹介します。
ひとつは私の体験談、あとの2つは私の知人の例です。地方転職に成功するかどうかは、転職先の地方や事情によって大きく異なります。
あくまで、ひとつの例として参考にしてもらえたらと思います。
成功例1:地方の社内開発できる企業に転職
都内の殺伐とした客先常駐と満員電車に心底嫌気が差し、地方の社内開発できるIT企業へ転職しました。
東京にいた時の年収は300万円前後でしたが、どれだけ生活を切り詰めて節約しても、手元にはほとんど残りませんでした。東京で3年間働きましたが、貯金は50万円以下です。
都内では客先常駐させるだけのブラックに勤めていたこともあり、地方転職後も給与は大きく変わりませんでした。
普段からお金を使わない主義なので、クルマがなくても生活できる場所に部屋を借りました。
家賃は水道光熱費、駐車場込みで3万円以下、会社から徒歩15分の立地です。ブラックから脱出したことで年収は順調に増え、生活費も安く抑えられたので、4年間で500万円の貯金を作ることができました。
周囲の地方で働く同僚を見ていても、
独身の若い社員は実家からクルマ通勤、結婚している社員は両親の近くや敷地内に新築のマイホームを建てるなど、東京であくせく働く人たちよりも幸福度は高いように見えます。
都内の客先常駐に嫌気が差している人は、地方の社内開発できる企業へ転職するのもひとつの手ですね。
参考:客先常駐をすぐに辞めたい|年収アップへの近道がある(300→520万円)
成功例2:子持ちで実家がある地方に転職
知人の例ですが、30歳手前で結婚と同時に、実家がある地方に移り住みました。
地方で次の転職先を探すのは大変でしたが、リクナビを利用して現職よりもマイナス50万円で企業を見つけました。
地方転職後は、親の土地を譲り受け新築のマイホームを購入しました。2人の子供がいますが、子供は実家に預けているので、共働きで収入を得ています。
養育費の負担が掛からない上に、共働きなので都内にいたときよりも余裕のある生活をしています。
平日は夜の7時に帰宅するので、家族や子供と一緒に過ごす時間も増えました。
失敗例3:東京の郊外に1軒家を購入した例
東京の郊外に1軒家を購入した知人の失敗例です。
彼は地方に転職するか迷い、最終的には埼玉の郊外に土地と一軒家を購入しました。
小さい子供が2人いるので、奥さんは働くことができず1人の収入だけで家計を支えています。贅沢は一切せず生活費を切り詰めても手元に残るお金はわずかで、子供の学費が上がるたびに生活は圧迫しています。
マイホームは常駐先の職場が近い埼玉に建てたが、翌年に常駐先が変わり通勤は2時間を超えます。そのため、平日は子供と一緒に過ごす時間はほとんどありません。
このように、都内で働いた方が正解か、それとも地方で働いた方が正解かは、それぞれの状況によって大きく異なります。そのため、一概にどちらが正解か判断することはできないですね。
地方転職にオススメの転職サイトは?

地方に転職するのであれば、利用する転職エージェントの選択肢は多くありません。業界最大手のリクナビかマイナビを利用しましょう。
関東圏や関西圏と比較して地方の求人は、圧倒的に数が少ないからです。そのため、資金力がある大手以外は地方に参入していません。
リクナビ、マイナビでも管轄外だと、公共機関のハローワークを利用することになります。無料で人材を採用できるハローワークは、ブラックも多数扱うのでできれば避けたいですね。
おすすめ1位:業界最大手で求人数がNo1のリクナビ
- 全業種で求人数16万件、IT業界だけでも4万件と業界最大手
- 事業所は全国に15箇所以上と最大規模
- Uターン、Iターン向けの求人も多数扱っている
1番のおすすめは業界最大手のリクナビエージェントです。
事業所は、東京(丸の内)、栃木、埼玉、千葉、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡、宮城、北海道と全国を網羅している、業界唯一の転職エージェントですね。
>>>転職支援実績31万人!【リクルートエージェント】転職支援サービス登録
おすすめ2位:業界最大手でサポート充実がNo1のマイナビ
- 業界最大手のマイナビが運営するIT特化型の転職エージェント
- 地方の案件がリクナビの次に多い
- 真摯な対応をしてくれる担当者が多い
リクナビには劣りますが、業界の2番手はマイナビです。会員数は360万人を超えるほど利用者が多いです。
個人的には大手転職サイトの中で、1番のオススメはマイナビです。過去にマイナビを利用して、都内から地方に転職でき、海外勤務や海外出張も経験できたからです。
まとめ:SEで東京から地方に転職したい!

どうでしょうか、東京を離れて地方で働くのも悪い選択肢ではないですよね。
都内を離れて地方で働くメリットは次のものがありますね。
- 東京の通勤地獄から解放される
- 家賃や食費など生活費が大幅に安くなる
- 転勤や客先常駐がなく、労働時間を大幅に減らせる
- 実家がある地元に戻れば、親の面倒を見ることができる
- 実家がある地元に戻れば、親の力を借りて子育てがしやすくなる
なかでも、通勤地獄から解放されるのは大きなメリットですよね。
しかしながら、地方転職には給料が下がる問題もあります。東京から福岡に転職すると、ITエンジニアの年収に92万円も差がありますね。
地方転職を考えるのであれば、給与格差を埋めるほどのメリットがあるかを前提に検討しましょう。
- 「東京と転職先の地方の家賃の違いは?」
- 「マイホームを考えている場合は、土地の公示価格の違いは?」
- 「通勤時間がどれくらい短縮できるか?」
- 「子育てするのに最適な環境か?」
地方に転職して良かったこと
地方に転職して良かったことはたくさんあります。
特に良かったことは朝の満員電車から解放されたことです。朝起きて会社に行く準備を始めたら1時間後にはオフィスで仕事を開始できます。帰宅時間も早くなり、夜の10時や11時まで残業していたのが、定時に帰宅することも増えました。
労働時間が減ったにも関わらず、満員電車で体力を消耗しないため1日の生産性が1.5倍増えました。
仕事帰りにはスポーツジムに寄り汗を流したり、カフェで読書を楽しむ事もあります。平日の真ん中でも友人とお酒を飲みに行く予定も入れられます。
社内開発できる企業に転職できたので、労働環境も大きく改善できました。
- 給料が右肩上がりで増えた(300→520万円)
- 自分の仕事が終わったら定時に帰れる(拘束時間15時間→9時間)
- 開発スキルが向上して転職先に困らなくなった(+50〜100万円で掲示)
参考:客先常駐をすぐに辞めたい|年収アップへの近道がある(300→520万円)
もちろん、安易に地方への転職を勧めているわけではありません。
地方転職で成功するか失敗するかは、人生で何を重視したいかによって大きく異なります。そのため、しっかりと事前調査をした上で最適解を見つけたいですね。
地方は求人数が少ないので、地方に移動してから仕事を探すのではなく、東京にいる間に次の就職先を決めましょう。
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