普通の会社を辞める場合は、上司に退職の旨を伝えれば簡単に辞められます。しかしながら、客先常駐の場合は、会社間の契約があるため通常の退職とは大きく異なります。そのため、退場までの手順を知っていないと、常駐先や所属先でトラブルが起きやすいです。
では、気持ち良く職場を退場するには、私たちはどうすればいいのでしょうか?
- 「常駐SEを退場するには、まず何をすれば良いの…」
- 「上司が退職を認めてくれず、退場手続きが一向に進まない…」
- 「最後日で最後の業務、最後の挨拶はどうすれば良いの…」
円満に退場するには、客先常駐の特殊な事情や手順が大切です。
最初のステップは、自社の上司に退職や退場の希望日を伝えることです。上司の了承を得ないまま常駐先に伝えると、高い確率でトラブルに合いますね。なぜならば、普通の職場とは違い、客先常駐には会社間の契約があるからです。
常駐先との間で合意を得られたら、ようやく退場日が決まりますね。退場日が決まれば、その日に合わせて引き継ぎが始まり、最終出社日に挨拶をして終わりです。
ただし、スムーズに退場日が決まらないケースが多い点は注意が必要です。
ここでは、客先常駐の正しい退職の仕方と手順を紹介します。また、最終日の業務内容や挨拶の仕方も紹介します。さらには、スムーズに辞められない人のために、トラブルを避けるための対処法や強硬策も併せて紹介します。
私たちは誰もが円満に退場や退職を目指すべきです。しかし、客先常駐で働いている以上は、円満退社できない場合の対処法も知っておく必要があります。大多数に勧められる方法ではないが、当日〜2週間で辞める方法もあります。
ただし、まず第一に考えることは気持ち良く退場や退社することです。
- 常駐先を退場したいけれども、退場の仕方が分からない?
- 正しい退場の仕方と手順、常駐先で最後の挨拶は?
- 退職や退場交渉で、トラブルが起きた時の対処法は?
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- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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常駐先を退場したいけれど、退場の仕方が分からない…
客先常駐を辞めるのは簡単ではありません。なぜならば、常駐先と所属先の会社間の契約もあるからです。そのため、退場手続きに苦戦する常駐SEは多いです。
Aさん)常駐先の最後の挨拶は口頭だけで良いのか…
客先常駐の現場を短期で抜ける場合の最後の挨拶について質問です。現在sesとしてIT系の現場に客先常駐して3ヶ月ほどですが、プロジェクトから抜けることが確定しました。最後の挨拶は口頭だけで行おうと思っていたのですが、メールでも一言添えたほうがいいのでしょうか?
ちなみにチームの人数は20名弱で、その中で細分化され、3人のチームで業務にあたっていました。今回抜ける理由も私都合なのと、人間関係、会話なども活発ではなかったので、そこら辺踏まえていかがなものかとご相談いたしました。初めてのIT系の現場ということもあり、勝手が分からないのでアドバイス頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
参考:Yahoo知恵袋
職場との付き合いが希薄でも、メールと退場の挨拶は礼儀として必ず必要です。意外と狭い業界なので、数年後に別の職場で会う可能性もゼロではありません。
客先常駐では、プロジェクト内に退場メールを一斉送信します。定時以降は、できる限りだけれども1人ずつ挨拶に回ります。退場の挨拶は定型文でも大丈夫です。職場を退職する時の内容とほぼ同じです。
Bさん)上司が認めてくれず退場手続きが進まない…
会社が退職を認めてくれないことにより、客先でも退場手続きが進みません。
私は、客先に常駐して働いているプログラマーです。先月末に自社に帰社をさせていただき、会社に退職の意向を伝えました。その場では、「仕方がない」という雰囲気になったのですが、後日社長から電話があり「もう半年頑張ってみないか」と言われました。
私は退職の決意は硬いとお伝えした上で、退職届を会社に郵送し、メールでも退職の意向を伝えたのですが、全くリアクションがありません。厄介なのは客先常駐で働いているので、客先にも退場手続きや引き継ぎの準備をして貰う必要があります。
しかし、自社が退職を認めていないため、客からも退場の話が出てきません。本来は営業から客に連絡してもらうのが筋だと思うのですが、自分から客に伝えたほうがよさそうでしょうか?客先にいるので、自社の上司や役員に直接話をすることも出来ない状況です…。
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐をスムーズに辞められる人は少ないです。
これは、私たちの今後を心配しているからではなく、途中で辞められると契約上の都合が悪いからです。このような対応をされた場合は、少し強引なやり方が必要ですね。ただし、常駐先の社員に伝えるのはルール違反なので避けましょう。
では、客先常駐を辞める際には、私たちはどのような手順で辞めれば良いのでしょうか。また、トラブルが起きそうな場合には、どのように対応すれば良いのでしょうか?
正しい退場の仕方と手順は?常駐先で最後の挨拶は?
通常の会社と違い、客先常駐を退職するのは難しいですね。なぜならば、会社間の契約があるため、自社の上司の判断だけでは辞められないからです。スムーズに辞める為にも、退職を伝える順番や手順が大切になります。
手順1:自社の上司に退職や退場交渉を始める
- 自社の上司に相談せずに、勝手に常駐先と退職交渉しない
- 退場日を決める前に、まず契約更新日を確認する
- 退職日は希望ではなく、具体的な日付を伝える
- 退職日や退場日は、伸ばせない理由も伝える
退職や退場交渉する際には、まずは自社の上司や営業担当者に相談します。
自社の上司や営業担当者を挟まずに、常駐先の現場監督に相談するのは絶対にNGです。心理的にお世話になった常駐先に話したい気持ちはわかるが、会社間の契約があるためトラブルの元になります。どんな事情があったとしても、まずは自社の上司と交渉しましょう。
そして、トラブルを避ける為にも、事前に契約更新日を確認した方が良いです。
プロジェクトの終了前に自己都合で抜ける際には、執拗に引き止められます。契約更新日に合わせて退職や退場交渉すれば、相手側は引き止めが難しくなります。契約更新は1〜2ヶ月毎に行われるため、退職交渉を始めてから1〜2ヶ月間で辞められますね。
退職日を決める際には、はっきりと退場したい日付や、延期できない理由を付け加えましょう。期限を明確に切らないと、自社の上司の都合でいつまでも先延ばしにされます。上司の立場からすれば、今後仕事を貰えない可能性もあるのに、自ら進んで退場交渉を行わないですよね。
手順2:退場交渉は自社の上司に全て任せる
- 常駐先の退場交渉は、自社の上司や営業に全て任せる
- 退場する詳しい理由は、常駐先に話さない方が良い
- 契約期間中の退場は、会社間でトラブルになる
- 契約破棄ではなく、契約更新しない流れにする
常駐先との退場交渉は、全て自社の上司や営業担当者に任せます。
会社間の契約があるため、私たち個人が勝手に行動するとトラブルになるからです。基本的には、契約期間中に退場する事は、客先常駐の慣習上許されていません。トラブルを避けるには、契約期間に合わせて退場する事です。
契約期間は1〜2ヶ月毎なので、翌月退場も難しくないですね。
ただし、契約期間に合わせた退場でも、順調に辞めれるとは限りません。もしくは、自社の上司が常駐先に退場する旨を話さない可能性もあります。その場合は、法的な手段に訴えて常駐先を去る事を考えましょう。民法上は、私たちは退職申請から2週間で辞められます。
私たち常駐SEは、まずは円満退社や退場を目指すべきです。しかしながら、それが難しければ強硬手段に訴えます。なぜならば、自己犠牲してまで、ブラック会社に尽くす義理はないからですね。代わりの人材を用意するのは、会社の責務であって私たち労働者には関係ありません。
手順3:退場日が決まれば引き継ぎを開始する
- 退場日が決まれば、すぐに引き継ぎを開始する
- 引き継ぎに必要な期間は、1〜2週間である
- 引き継ぎは伸ばせないため、要相談して作業内容を決める
- 引き継ぎ期間の他に、有休消化も同時進行で交渉する
退場日が決まれば、すぐにでも引き継ぎを開始します。
引き継ぎ期間は1〜2週間が目安になります。また、絶対に後ろに伸ばせないため、常駐先の上司と良く相談して、資料化が必要な項目だけを挙げます。客先常駐の業務内容で、特定の労働者にしかできない作業は限られます。そのため、引き継ぎ期間は1週間もあれば終わります。
退職日が決まれば、引き継ぎと同時に有給消化についても交渉しましょう。有給消化は私たち労働者に与えられた権利です。1日の有給は1万円の価値がありますね。(参考:客先常駐で有給を取得する方法は?)
手順4:最終日は退場メールを一斉送信する
- 最終日前日までに、全ての業務を終わらせる
- 最終日は午前に撤収開始、午後に退場メールを送る
- 退場メールの内容は、退職メールと同じで良い
- 定時になる前に、職場の人に挨拶してはいけない
客先常駐の退場日は、普通の会社の最終出社日と同じです。
前日までに全ての作業を終わらせ、最終日はPCの撤収と退場メールだけにしましょう。最終日に余計な作業を残すと、定時前に終わらない可能性があります。常駐先の上司やメンバーから見たら、時間外労働する時間に、退場する社員の手伝いをさせるのは失礼ですよね。
定時前にPCのクリアが終わると、やる事がなくなりますね。この時間帯は、自席で本を読んだり携帯をいじる人が多いです。自分の作業がないからと、業務時間内に挨拶を始めるのは辞めましょう。
定時が過ぎたら、目上の人から順番に挨拶を始めます。退場までに様々な確執があったとしても、最後は感謝の気持ち持って退場しましょう。その方が、次の職場に就いた時に気持ちよくスタートできます。
退場メールは、基本的には退職時と同じ内容でOKです。
皆様、お疲れ様です。
このたび、一身上の都合により3月末で退場することになり、本日が最終出社日となりました。本来であれば直接ご挨拶をすべきところ、メールでの挨拶にて失礼いたします。
在籍中はいたらぬ点もあったかと思いますが、お世話になりありがとうございました。皆様から温かい叱咤激励の言葉をいただき、感謝しております。業務を通じて壁に当たることもありましたが、多くのことを学ばせていただきました。今後もこの会社で培った経験を、活かしていきたいと思っております。
最後になりましたが、皆様のさらなるご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。今まで、本当にありがとうございました。
しかしながら、退職や退場する際には、スムーズに辞められる方が少ないです。私は過去に2回退職、退場は10数回経験しているが、トラブルなく辞める方が難しいのは事実です。
ここでは、上司に退職や退場交渉を拒否された場合の対処法を紹介します。
退職や退場交渉でトラブルが起きた時の対処法は?
客先常駐を退場する際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
対処1:円満退社を目指すなら契約満了に合わせる
- 退職交渉する前に、契約期間を事前に確認する
- 契約期間内ではなく、契約を更新せずに退場する
- 契約期間の更新は、1〜2ヶ月毎に行われる
- 退場日が伸ばせない事を、しっかりと上司に伝える
トラブルを避けるためには、契約満了に合わせて退場する事です。
なぜならば、会社間の契約があるため、契約期間内の退場はトラブルになるからです。契約社会に生きているため、私たち個人の都合で契約を破棄するのはリスクが高いですね。そのため、契約満了に合わせれば、私たちSEが責められる可能性は低いです。
契約満了すると言っても、プロジェクト終了を待つ必要はありません。
なぜならば、私たち常駐SEの契約は、1〜2ヶ月毎に更新されているからです。プロジェクト単位ではなく月毎に契約する理由は、金融危機など不測の事態に備えたリスクヘッジです。一方的な契約解除はできないため、顧客は不況時に労働力を都合よく調整したいと思っています。
短期契約の事情を逆手に取れば、私たちも客先常駐を辞めやすいですね。「契約破棄ではなく、次の契約を更新しないだけ」ならば、責められる要素がないからです。
しかしながら、それでもすんなりと辞められる保証はありません。契約期間に合わせて退職を狙ったとしても、様々な理由を付けて妨害されます。その場合は、法律を盾に退場交渉を始めた方が良いですね。
対処2:「2週間ルール」を使い退職交渉をする
民法第627条
「期間の定めのない労働契約については、各当事者はいつでも解約の申し入れをすることができ、解約の申し入れから2週間を経過することによって終了する。」
期間の定めがない正社員は、2週間後にいつでも退職できます。
私たち客先常駐も正社員(SESや特定派遣)なので、民法第627条のルールが適用されます。退職の自由が民法で保証されているため、常駐先や上司の許可を得なくても常駐SEを辞められます。
「会社の信用問題に関わるから契約期間中は辞めさせられない」と脅す上司も実際にいますよね。しかしながら、会社間の契約を個人に転嫁する事は出来ません。なぜならば、客先常駐で結ばれる請負契約(SES)は、成果物に対する報酬が前提となるからです。
裁判で争えば、まず間違いなく雇用主が負けます。裁判する前に、「偽装請負」と「多重派遣」があるため、訴えることもできません。そのため、「〇日までに退職したいと思っています。難しい場合は、労働局や弁護士に相談するつもりです」と伝えましょう。
ただし、悪質なブラック相手だとそれでも拒否される事もあります。そんな時は、出社を拒否するなど、強硬手段に出るしかないですね。
対処3:それでも上司に退職拒否されたら?
私たち常駐SEは、まずは円満退社を目指すべきです。しかしながら、円満退社が難しいと感じたら、無理に固執する必要はありません。客先常駐にはブラックな会社が多く、こちらが誠実に対応しても酷い扱いを受けるケースも少なくないからです。
郷に入れば郷に従えではないが、強行手段で対応します。
相手が聞く耳を持たない場合は、一方的に退職届を郵送で送り付けましょう。民法第627条にある通り、14日後には出社する義務はありません。上司も1人の会社員にしか過ぎないので、限度を超えてまで妨害する方が圧倒的に少ないです。
退職交渉に不安を感じる人は「退職代行サービス」がお勧めです。
転職代行を利用すれば、退職だけではなく未払いの残業代、退職金、有休消化も交渉してくれます。代行サービスが普及する理由は、法律を盾に退職交渉すれば常駐SEでも100%辞められるからです。
参考:退職代行を利用すれば、本当に当日でも客先常駐を辞められる?
ただし、私たちの目標は客先常駐を辞める事ではないですね。
辞めるよりも大切な事は、本来の自分の能力を発揮できる職場で働く事です。客先常駐を辞める前には、必ず次の職場を見つけてから退職交渉に臨みましょう。就職先が決まらずに辞めたら、次も高い確率でブラックに就職します。
ここでは、客先常駐から脱出する3つの方法を紹介します。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
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客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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- 『リクルート』異業種への転職は、キャリアを活かせない
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
まとめ:客先常駐を退場する手順は?
- 手順1:自社の上司に、退職や退場交渉を始める
- 手順2:退場交渉は、自社の上司に全て任せる
- 手順3:退場日が決まれば、引き継ぎを開始する
- 手順4:最終日は退場メールを一斉に送信する
客先常駐を退場する際には、退場するための手順があります。
まずは、自社の上司に退職や退場の希望日を伝えます。次に、常駐先との退場交渉は、すべて自社の上司や営業担当者を通して行われます。そして、常駐先との間で合意を得られたら、ようやく退場日が決まりますね。
最後に、退場日に合わせて引き継ぎが始まり、最終出社日に挨拶をして終わりです。しかしながら、正しい手順を踏んでも、綺麗に常駐先を退場できるとは限りません。
上司が退職を認めず常駐先と交渉してくれない、常駐先で退場手続きが一向に進まない、損害賠償を請求するぞと脅されるなど、トラブルになるケースは多いです。トラブルを避けるためにも、私たちは法律の知識や対処法も必要になります。
退職時には必ず揉める客先常駐ですが、辞める事自体は難しくありません。
それよりも、大切なのは次の職場を見つけてから辞める事ですね。次の職場を見つけずに退職した場合は、次も100%に近い確率でブラックに就職します。対して、SEのキャリアを活かして転職活動すれば、高い確率で社内開発に就職できます。
客先常駐を辞める事よりも、次のキャリアに貴重な労力を費やす方が良いですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
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- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
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キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
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