客先常駐の長時間労働に悩むSEは少なくありません。
- 「月の残業時間が40〜90時間、もういい加減疲れた…」
- 「デフォルトで毎日11.5時間働く、残業代は1時間だけ…」
- 「36協定がある大手でも、サービス残業があるほどブラック…」
私たち常駐SEの多くは、長時間労働に苦しめられています。
しかしながら、実はIT業界全体で見ると残業時間は短い事がわかっています。残業が月40時間未満の企業は全体の69.8%を占め、20時間未満でも35.3%もあります。逆に、80時間を超える悪質なブラックは、全体の8.5%だけです(440人のSEが回答(DODA))。
また、残業代が支給されるSEは全体の84%もいます。普段、客先常駐で働いているSEから見ると、信じられない調査結果ですよね。そもそもですが、客先常駐では単純労働者が多く、専門職と呼べる人材は少ないからです。
ここでは、IT業界と客先常駐の平均残業時間を紹介します。また、客先常駐で残業が多い理由も紹介します。私たちが長時間労働を避けて働くには、どうすれば良いでしょうか。
- 常駐先で残業時間が多く、不満を感じる常駐SEの声は?
- IT業界全体と客先常駐の平均残業時間は?
- 残業代が支給されるSEは、全体の84%もいる?
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- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
- 『リクルート』求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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残業時間が多い常駐SEの声は?
客先常駐では、長時間労働に嫌気が差している人が多いです。
Aさん:残業が月40-90h、もう疲れた…
客先常駐のSEなんですけど、今の現場が非常に嫌です。仕事内容、人間関係、不親切な設計書、すべてが合いません。おまけに仕事量が多くて残業が毎月40〜90時間です。本当に疲れます。
11月末まで常駐する予定ですが、もう限界です。SE自体、仕事内容が合わないしやりがいも感じないのでやめようと思ってますが、次の職が全く決まらなく迷走中です。
この場合、今はどうするべきなんでしょうか?ちょうど今、現場で人員削減の話も上がってるのですが、今すぐに上司にこの現場を離れたいというべきですか?それとも、これを機に退職してしまったほうがいいですか?仮に、今現場を離任できたとしても、次の現場に入れられる可能性が高いです。ご意見よろしくお願い致します。
参考:Yahoo知恵袋
会社を辞める場合には、必ず次の就職先を見つけてから辞めましょう。そうでなければ、次も100%に近い確率でブラックに入社します。
客先常駐では、労働時間が多い企業が多いですよね。少ない月でも40時間、多い月になると100時間を超えます。
Bさん:11.5時間の勤務が当たり前…
客先常駐型のSEをしている者です。契約上10時間30分、休憩2時間となっているのですが、業務の都合で11時間30分働くことが常態化しており、酷い時は12時間30分、あるいはそれ以上ずっと働き続けることもあります。
しかし暗黙のルールであくまでも賃金は10時間30分労働の扱いで支払われ、それ以上は残業時間にすら含まれない状態です。本社にこの状態を訴えても、お客様の都合だから黙って従えと言われるばかりで話になりません。こういうのってSEの業界じゃ普通なんでしょうか?
参考:Yahoo知恵袋
毎日デフォルトで3.5時間残業していますね。勤めている会社は典型的なブラックです。
客先常駐の契約は、会社間の契約です。そのため、労働者は所属する企業の雇用契約に従う必要があります。残業代が支払われていないため、労働基準監督署に相談することをお勧めします。
Cさん:ブラックが多いのは本当ですか…?
大概そんな感じのところが多いです。大手で36協定がしっかりしてるところでもサービス残業があったり。小さいところのITになるとサービス残業、会社に寝泊り、無駄な精神論に根性論、仕事をしない上司、無能なマネジメントをする奴、クライアントの無茶な要求、給料のピンはね、経費は自腹、保険なし・・・・・・数えるときりが無いです。マジでもう潰れればいいのにって言うところも結構ありますね。
ただでさえIT業界はインターネットでブラックだの、やめておいたほうが良いだの言われてますし、それが偽装派遣になったら目も当てられないですよ、ほんと。客先常駐とかになったら疎外感がすごいし、客先との人間関係でつまずくことも多いですし。
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐はブラックが多いのは事実です。長時間労働やサービス残業を強いる企業も実際に多いです。
私も未経験でこの業界に入り、最初の3年間はずっとブラックでした。毎日夜の12時に帰宅するも、残業代は1円も支払われません。プライベートを犠牲に働いても、銀行口座に振り込まれる金額は18万円だけです。
では、客先常駐の平均残業時間はどれくらいあるのでしょうか?また、社内開発など含めたIT業界全体の残業時間はどれくらいあるでしょうか?
IT業界と客先常駐の平均残業時間は?
ここでは、IT業界と客先常駐の平均残業時間、それから常駐SEの残業が多い理由を紹介します。
その1:月40時間未満のSEは、69.8%もいる
労働時間が長いと言われるIT業界ですが、実はそれほど多くはありません。大手転職サイト「DODA」が、エンジニアの残業時間について調査を行なっています。440人が回答した結果は次の通りです。
- まったく残業はしない:6.4%
- 20時間未満:28.9%
- 20~40時間未満:34.5%
- 40~60時間未満:15.7%
- 60~80時間未満:6.0%
- 80時間以上:8.5%
参考:https://doda.jp/engineer/ranking/001.html
残業が月40時間未満の企業は、全体の69.8%を占めます。月20時間未満は35.3%もありますね。つまり、月40時間以上残業している企業は、全体の3割だけです。
さらに月80時間を超える悪質なブラックは、8.5%だけだとわかります。
その2:常駐SEは、月40〜100時間もある
IT業界全体の労働時間は長くはないです。しかしながら、客先常駐では少し事情が異なります。なぜならば、3年間客先常駐で働いていますが、社員の多くは長時間労働を強いられています。
正確な統計はないけれども、常駐SEの大半は月40〜100時間残業しています。月50時間以上の残業は、過半数を超えていると思います。
常駐SEで残業がない職場は、運用保守やヘルプデスクなど、実作業が発生しない常駐先です。彼らは残業がない代わりに業務経験が積めず、契約を切られたら次の常駐先を探すのに苦労します。
参考:常駐先に出向しても仕事がない?|暇な常駐SEは意外と多い
その3:常駐SEの残業が多い理由は?
- 常駐SEの出向先は炎上案件が多く、長時間労働が多い
- 時間当たりの契約が多く、長時間の方が自社が儲かる
- プロジェクトが落ち着くタイミングで、契約を切られるから
- 外国人労働者も多く、深刻な価格競争に陥っている
- 手を動かすだけの単純業務ほど、労働時間が長い傾向にある
私たち常駐SEは、高い確率で炎上案件に投入されます。なぜならば、常駐SEが出向される先は、スケジュールに遅延が発生し、急遽人材を必要とする現場が多いからです。
自社の営業は炎上案件ほど儲かるため、積極的にSEを派遣します。
また、私たち常駐SEは、プロジェクトが落ち着くタイミングで首を切られます。バグの回収が終わりシステムが安定すると、開発期間を残したまま人員削減が始まります。そのため、私たちが腰を落ち着けて、常駐先の椅子に座ることはほとんどありません。
参考:客先常駐で炎上案件が多い3つの理由|配属された時の対処法は?
客先常駐で働いていると長時間労働を強いられますね、では残業代を支給される企業はどれくらいあるでしょうか?
残業代を支給されるSEは全体の84%もいる
Tech総研がエンジニア3264人を対象にした調査によると、残業代が支給されている割は84%です。そのうち、残業代固定支給が12%、残業代に上限ありが15%です。固定支給や上限を抜かした割合でも、フルで支給されるSEが57%もいますね。
残業代の支給額の平均は、ひと月あたり5.8〜6.1万円です。
しかしながら、これもIT業界全体の統計結果ですね。客先常駐で働くSEの多くは残業代は支給されません。支給したとしても、みなし残業を取る企業は多いですね。
私が以前勤めていた会社は、2009年の金融危機以前は支給されていました。しかしながら、不景気を理由に給与制度が変わり、みなし残業制に移行します。月に80時間残業しても、2万円しか支払われません。
みなし残業によって、手取りは30万円から20万円に下がります。私たち常駐SEは、客先の管理下で働くため、労働時間をコントロールできないですね。
では、客先常駐で残業時間を短くするには、どうすれば良いでしょうか。
客先常駐で残業時間を短くするには?
客先常駐で労働時間を減らす方法は、客先常駐の割合が少ない企業で働く事です。なぜならば、客先常駐の割合が少ない企業ほど、残業時間が少ないという結果があるからです。
厚生労働省の調査結果では、客先常駐の割合が0%の会社では、月80時間を超えて働くSEの割合は42%だけです。反対に、常駐の割合が70〜100%の会社では、72%を占めます(働き方・休み方改善 ハンドブック)。
つまり、客先常駐の比率が低い企業にいくほど、労働時間が短くなります。客先常駐がない企業の特徴は、次の通りです。
- 大手企業、メーカー企業と直請で取引きしている
- 海外に開発拠点がある企業は、内製化するため社内案件が多い
- 派遣ではなく、システムの受託開発をメインで行っている
- 企業向けに、自社パッケージを開発・販売している
- 大手企業、メーカー企業の情報システム部門で働く
- 楽天やユニクロなど、他業種の社内SE(流通業、医療関係、商社など)
- エンドユーザ向け(BtoC)に、製品やサービスを自社開発している企業
- WEB業界で、WEBサイトやサービスを受託開発している企業
社内開発で働くには、客先常駐を避ける必要があります。客先常駐を避けることで、結果的に社内開発に入社できますね。そして、客先常駐を見分けるのは、それほど難しくはありません。パターンがあるので、簡単に見分けられます。
参考:客先常駐(人売り)の見分け方|3年で2度もブラックに騙された
では社内開発で働くには、どんな方法があるのでしょうか。ここでは、社内開発で働く方法を具体的に紹介します。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
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客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』求人数は673件と、ブラック率も高い
- 『リクルート』異業種への転職は、キャリアを活かせない
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
まとめ:客先常駐は残業時間が長い?
- 440人の調査結果では、月40時間未満は全体の69.8%もいる
- 月80時間を超える悪質なブラックは、全体の8.5%だけ
- 固定制を含めて残業代が支給されるSEは、全体の84%もいる
- 長時間を避けるには、客先常駐の比率が低い企業で働く
私たち常駐SEの多くは、長時間労働に苦しめられています。しかしながら、実はIT業界全体で見ると残業時間は短い事がわかっています。残業が月40時間未満の企業は全体の69.8%を占め、20時間未満でも35.3%もあります。
逆に、80時間を超える悪質なブラックは、全体の8.5%だけですね。
客先常駐で働いているSEからすると、驚く結果ですよね。私たち客先常駐の待遇が悪いと考えるのは、そもそも専門職と呼べる人材は少ないからです。
長時間労働を避けて働くには、客先常駐の比率が少ない企業で働きましょう。比率が少ない企業ほど、労働時間も低くなる結果も出ていますね。私は社内開発に転職した事で、納期がない日は毎日定時に帰宅します。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
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