SE専門の派遣・人材会社3社の比較と評判|目的別の選び方

正社員から派遣に転向するに当たって不安も多いですよね。新しい働き方をイチからスタートさせるためにも、登録する人材派遣会社の選び方は重要になります。

条件の良い派遣会社に登録すると、次のメリットがありますね。

  • 希望する条件(仕事内容、高時給、残業なし)で適切に案件を紹介してくれる
  • 交通費や残業代が全額支給され、正社員時代よりも給料が増える
  • 社会保障や有給休暇が付与され、正社員並みに福利厚生が充実してる
  • 研修やプログラミングの習得をサポートし、市場価値を高めてくれる

逆に合わない派遣会社を選択すると、条件が悪い案件を無理に紹介されたり、クライアントとスキルのミスマッチが発生し、すぐに契約を打ち切られることもあります。

ここでは、派遣会社の選び方やおすすめの紹介会社を紹介します。

正社員から派遣に転向したい人向け
  1. エンジニア専門のおすすめの派遣会社3社の紹介と
  2. 目的別の派遣・人材紹介会社の選び方
  3. 若手SEで派遣が増えている理由、フリーランスと派遣の違い

派遣会社の選び方と紹介会社の早見表

おすすめの派遣会社を紹介する前に派遣会社を選ぶ上での基準を紹介します。

派遣会社の選び方

派遣やフリーランスの人材派遣会社は100社以上あります。そのため、初めて派遣に転向する人はどれを選択すれば良いかわからないですよね。

派遣は契約内容が全てです。契約内容とは、業務、時給、労働時間、勤務地ですね。正社員のように賞与は未定、次の出向先は未定、残業時間はプロジェクト次第など、曖昧さを残して契約することはありません。

そのため、派遣で働く際には過度なくらい契約内容に固執したほうが良いです。

派遣会社を選択する時にも、次の点を特に注視しましょう。

  • IT特化型:総合サイトよりも特化型の方が求人の質が高い
  • 案件数:選択肢が多いと、条件に合う求人を選択しやすい
  • 時給:高時給の割合が多いと、クライアントの信頼が高く良質の求人を扱う
  • 福利厚生:社会保険(健康保険、介護保険、厚生年金)、年次有給休暇(介護、育児)など正社員に近いサポートを受けられる

サービスやサポート体制は派遣会社によって大きく異なります。時給は高いが交通費が支給されず、社会保障や有給休暇がないところもありますね。

そのため、派遣会社を選ぶときはトータルで判断します。

もちろん、派遣会社を絞り込む上で1社だけを選ぶ必要はありません。派遣はプロジェクトごとに案件を契約するので、複数の派遣会社に登録した方が良いですね。複数利用することでプロジェクトに在籍しない期間のリスクを減らせます。

派遣SE・フリーランス紹介会社の早見表

おすすめの3社を紹介する前に、派遣やフリーランスの人材会社を一覧で紹介します。人材紹介会社は100社以上あるので、主要なものだけをチェックすれば良いですね。

紹介会社 IT 件数 時給 福利厚生 特徴やデメリット
(派)パーソナルテクノロジー 業界最大手のDODAが運営している。『パーソナルテクノロジー』の案件数は3900件を超えるが利用者も多く、担当者の当たり外れが大きい。
(派)スタッフィング × リクルートが運営する総合派遣サイト、IT関連の案件数はパーソナルテクノロジーの次(2100件)に多い。
(派)ソフトウェアジョブズ 大手優良企業と直請け案件が多く、品質保証で高い評価を得る。『ソフトウェアジョブズ』では月35〜45万円で働くSEが全体の41%を占める。
(派)テクノウェイブ テクノウェイブ 』に会員登録すると無料でオンライン学習が受講できる。WEB関連、iOS/Android、マーケティング、ビジネス英会話が人気です。
(フ)レバテック ハイキャリア向けのフリーランスで高収入の案件が多い。
(フ)ポテパン プログラミングスクールを運営し、WEB系の案件に強い。

※派遣会社は(派)、フリーランスの紹介会社は(フ)、リンクを選択すると紹介会社の詳細ページにジャンプします。福利厚生は社会保障や有給制度、研修やオンライン学習などのサポートをトータルで判断しています。

エンジニア専門のおすすめの派遣会社3社比較

派遣会社はたくさんありますが、ここでは主要なもののみ紹介します。

サービス内容は多岐に渡しますが、自分に合うものを2、3社登録すれば十分ですね。

1位:業界最大手で安心安定の「パーソナルテクノロジー」

公開求人数 3800件
勤務地 関東、関西、東海(愛知県、三重県、岐阜県、静岡県)
特徴
  1. 業界最大手の派遣会社のため、未経験からベテランまで柔軟に対応できる
  2. 案件数は3800件以上と豊富、時給2500円以上の案件は全体の10%
  3. 派遣会社では珍しく、社会保障(健康保険、介護保険、厚生年金)を完備してる
  4. パソコンや語学スクール、資格奨励金など、スキルアップを奨励している
デメリット
  1. 担当者の当たり外れが多く、事務的な対応と不満の声がある
  2. 高時給(2500円以上)の案件は全体的に少なめ、全体の10%だけ
  3. 社会保障は充実しているが、交通費が支給されないのは大きなデメリット
  4. 案件数は業界で際大規模だが、関東、関西、東海以外の求人は少ない
利用すべき人
  1. 派遣だけれども、正社員と同等の社会保険や労働保険を受けたい人
  2. 3800件を超える豊富な案件から、条件に合う職場を選択したい人
  3. 資金力が豊富で業界最大手の安心できるサポートを受けたい人
  4. 語学や資格取得などスキルアップに積極的な人
  5. 主婦や育児など、定時に帰る理由がある人
公式サイト IT・WEB・エンジニアの派遣なら、パーソルテクノロジースタッフ

パーソナルテクノロジースタッフは、ITエンジニアに特化したDODAが運営する人材紹介会社です。業界最大手で案件数は3800件、利用者数は780万人を誇ります。

案件数が豊富なので、希望する労働条件(希望勤務地、時間給、残業時間)の案件が紹介できます。業界1年未満のエンジニアが利用しても「時給1900円・残業なし・通勤20分」の条件も可能ですね。

ただし、担当者の当たり外れは大きく、悪い担当者に当たると事務的な対応で条件に合わない案件を勧められるリスクもあります。

利用者が多い大手派遣会社の難点ですね。

評価:パーソナルテクノロジーの悪い評判|案件数は豊富だが対応は事務的

2位:月55万円以上の案件が狙える「ソフトウェアジョブズ」

公開求人数 632件
勤務地 関東、東海
特徴
  1. 大手優良企業から品質保証で高い評価を受け、直請の高単価案件が多い
  2. 月収35〜45万円レンジで働くSEが全体の41%を占める
  3. 福利厚生が充実してる(社会保険や医療費の負担、年次有給、育児介護休暇
  4. エンジニアのスキルアップを奨励している(書籍の貸出し、勉強会
デメリット
  1. 案件数は全体的に少なく、テスト案件が中心である
  2. 開発案件もあるが全体の2割程度と少ない
  3. テスト案件は地味な作業が多くやりがいを感じにくい
  4. 関東、関西以外に案件がほぼない
利用すべき人
  1. 派遣だけれども、正社員並みに充実したサポートが受けたい人
  2. 月給35〜45万円の高時給で働きたい人
  3. 品質保証のスペシャリストを目指している人
  4. 主婦や育児など、定時に帰る理由がある人
公式サイト 月55万円稼げるテストエンジニア派遣!【ソフトウェアジョブズ】

ソフトウェアジョブズは、月収55万円を実現できるエンジニア専門の派遣会社です。

GMOリサーチ(ネットのアンケート会社)が行った調査結果で、ITエンジニアが選ぶ求人サイトの1位に選ばれています。実際に利用してみると、担当者のきめ細かい対応が目立ち、派遣とは思えないほど社会保障などの充実したサポートに驚きます。

ただし残念な点は、案件数が600件と派遣会社の中では極端に少ないこと、それから案件がテストに偏っている事ですね。また、月収55万円を超える案件は全体の10%です。

評価:【ソフトウェアジョブズ】の悪い評判|月収55万円を超える案件は10%

3位:低マージン率、交通費全額支給の「テクノウェイブ 」

公開求人数 420件
勤務地 関東、東海、名古屋
特徴
  1. IT企業が運営するエンジニア専門の派遣会社で、柔軟に対応してくれる
  2. 無料でオンライン学習(プログラミング、マーケティング、語学)が受講できる
  3. 良心的なマージン率26.6%で、交通費や残業代は全額支給される
  4. 派遣会社では珍しく、社会保障(健康保険、介護保険、厚生年金)を完備してる
デメリット
  1. 紹介される案件の数が少ない、420件のみ
  2. 未経験でも利用できるが時間給が低い(時給2千円以上が少ない)
  3. サイトで紹介される求人の情報が少なく不親切
  4. 関東、関西、名古屋以外に案件がほぼない
利用すべき人
  1. 業界経験が浅いけれど、技術志向が強くステップアップしたい人
  2. 良心的なマージン率で、派遣会社の管理費用を低く抑えたい
  3. 大手派遣会社の事務的な対応ではなく、自分に合う職場を柔軟に紹介して欲しい人
公式サイト 派遣ならテクノウェイブ!LINEで簡単登録 交通費支給 最短1日で仕事紹介

テクノウェイブ は、人材派遣や受託開発するIT企業が運営するエンジニア専門の派遣会社です。

大手派遣会社ではないので会社の規模は小さいが、取引先の企業は500社以上と人材派遣で20年以上の実績があります。派遣会社では珍しく交通費が全額支給、社会保障完備、良心的なマージン率でエンジニアに還元してくれます。

残業代は全額支給されるので、業界経験が浅いエンジニアでもガッツリと稼げます

ただし扱う案件数は420件と少なく、2000円を超える高時給の案件が少ないのが難点です。

評価:テクノウェイブの悪い評判|交通費と残業代は全額支給だが時給は低め

目的別に派遣会社を選択する

それぞれの特徴を見ても、どれを利用すべきかわからない人は目的別に選択しましょう。

もちろん1社に絞り込む必要はないので、複数選択しても大丈夫ですよ。複数の派遣会社に登録することで、豊富な選択肢から条件に合う案件を選択でき、さらにプロジェクトに在籍しない期間を減らすこともできます。

テクノウィイブ のオンライン学習は、会員登録するだけで利用できるのでお勧めです。

目的1:とにかく高収入の案件で働きたい

より高い時給で働くことを目的にするのであれば、「ソフトウェアジョブズ」を選択しましょう。

ソフトウェアジョブズは案件数は少ないですが、「月35〜45万円」のレンジで働くSEが全体の41%を占めます。月55万円を超える案件は10%もありますね。

目的2:時給や勤務地など条件を細かく指定した

たくさんある案件の中から、希望の条件に合う職場で働きたい人は「パーソナルテクノロジースタッフ 」、「リクルートスタッフィング」を利用しましょう。

両社とも業界最大手のDODA、リクルートが運営する派遣会社です。そのため、パーソナルテクノロジースタッフ の求人数は3800件、リクルートスタッフイングのエンジニアの求人数は2100件もあります。

未経験からベテランSEまで幅広く扱い、希望の条件に合う求人が見つからないケースはまずないですね。

目的3:業界経験が浅く、スキルアップできる環境で働きたい

即戦力が求められる派遣SEは業界経験向けの紹介会社です。そのため、1年未満など経験が浅いと案件の紹介を断られることもあります。

スキルに自信が持てない、けれども派遣で働きたい人は「テクノウェイブ 」がオススメです。

テクノウェイブ は無料のオンライン学習が人気で、WEB関連、Java、PHP、Ruby、iOS/Android、マーケティング、ライティング、データ分析、解析、それからプログラミング以外でも英会話、ビジネス英語など、語学も習得できます。

業界経験が浅いエンジニアでも派遣に転向する人が増えています。なぜならば、客先常駐で長時間働いても残業が支給されずに、過酷な労働条件で働くSEがたくさんいるからです。

テクノウィイブ の案件は時給が低いですが、交通費、残業代が全額支給されるので、正社員時代よりも確実に稼ぐことができます。時給1900円でも220時間残業(1日11時間)したら、月41万円ですね。

目的4:労働時間が少ない職場で絶対に定時に帰りたい

正社員と違い派遣は、残業が少ない職場を自分で選択できますね。ただし、納期がある仕事をしているので、残業を完全に避けられない時期もあります。

確実に定時で帰りたい人は、「ソフトウェアジョブズ」「パーソナルテクノロジースタッフ 」を利用しましょう。

ソフトウェアジョブズが扱う案件はテスト関連が多く、開発の最前線から退いたSEも利用します。品質保証などテストチームの利点は、開発のトラブルに巻き込まれないため労働時間が少ないことですね。女性の利用者が増えている理由も、確実に定時に帰れる案件を紹介してくれるからです。

パーソナルテクノロジースタッフ は、求人数が豊富なので残業がない職場を紹介してくれます。

派遣SEとフリーランスの違い

近年、正社員を辞めて自由なライフスタイルを志向する人が増えています。ここでは派遣やフリーランスが若手に人気がある理由、それから派遣とフリーランスの違いについて紹介します。

派遣・フリーランスで働く若手SEが増えている理由

参考:クリエイティブ系・IT系が過去最高「2189円」(エンジャパン)

近年、正社員ではなく派遣やフリーランスからキャリアをスタートさせる若手エンジニアが増えていますね。派遣・フリーランスが増加してる理由は、単純に正社員よりも待遇が良いからです。

派遣会社のエンジャパンの調査結果によると、2016年3月度の派遣の平均時給は1568円です。これは、2013年12月から28ヶ月連続で前年同月比プラスを更新しています。

特にIT業界は深刻な人材不足を抱え、IT系の派遣は過去最高の2061円(2.5%増)と全業種で最大を更新、さらに2018年には2189円まで増えています。

時給2100円で1日8時間労働、月に20時間残業すると月収は37万円ですね。

派遣SEとフリーランスの違い

雇用形態 派遣SE(一般派遣) フリーランス
契約内容
  • 派遣会社に登録し、派遣会社もしくは契約会社と雇用契約を結ぶ
  • 報酬対象は労働力(労働時間)
  • 週5日労働、1日8時間が基本スタンス
  • 一定の期間(2〜3ヶ月)ごとに契約を更新する
  • 同じ職場には最長でも3年まで
  • プロジェクトごとに企業と契約する
  • 成果報酬は契約次第(成果物、業務支援、労働時間)
  • 紹介会社経由で常駐先に出向することもある
勤務形態
  • 労働基準法、就業規則に合わせて働く
  • 残業時間の上限は契約で決められている、大半は残業しない
  • 勤務形態(在宅勤務、勤務時間、週4日労働など)は契約次第
税金
  • 契約してる派遣会社が代行で手続きしてくれる
  • 源泉徴収、確定申告など全て自身で行う
社会保障、年金
  • 契約してる派遣会社による。正社員と同等の加入手続きしているところもある
  • 国民年金、社会保険など全て自身で行う
特徴
  • 時間給で計算するため、労働時間分が全て支給される
  • 自由度は正社員より高いが、フリーランスより低い
  • 税金、社会保障など、派遣会社が代行してくれるので管理が楽、実質正社員と変わらない
  • 働き方は全て契約次第
  • 個人事業主なので、仕事ができる人材は大きく稼ぎやすい
  • 在宅勤務、週3、4日労働を実現しやすい
  • 派遣よりもマージン率が低い(収入が増える)

派遣SEとフリーランスの大きな違いは、契約内容の自由度にあります。

派遣からフリーランスに転向する人は、契約の自由度の高さ、派遣よりも低いマージン率、経費などの節税が目的です。ただし、税金や社会保障など自分で管理する手間が発生します。

税金面が手間で派遣で働き続ける人も多いですね。

派遣からフリーランスはいつでも移行できるので、まずは派遣から挑戦する方が良いかもしれません。

参考:派遣SEとフリーランスの違い|フリー転向のメリットは自由と収入増

まとめ:SE専門の人材紹介・派遣会社3社の比較と評判

派遣などの人材紹介会社は100社以上ありますが、知名度が高く特徴のあるものをピックアップすれば良いですね。

具体的には次の4社で、ある程度要件を満たすことができます。

  1. とにかく高収入の案件を狙うなら「ソフトウェアジョブズ
  2. 業務や時給、勤務地など条件を細かく指定したいなら、「パーソナルテクノロジースタッフ 」「リクルートスタッフィング」
  3. 業界経験が浅く、スキルアップできる環境で働きたいなら「テクノウェイブ
  4. 労働時間が少ない職場で絶対に定時に帰りたいなら「ソフトウェアジョブズ」「パーソナルテクノロジースタッフ

1社に絞る必要はないので、複数社登録しても良いですね。

個人的には、業界最大手のパーソナルテクノロジースタッフと、高収入を狙いやすいソフトウェアジョブズに登録するのがお勧めです。この2社に登録すれば全ての要件を満たせますね。

業界経験が浅い2年以内の社員は、テクノジョブズがお勧めです。

オンライン学習を実践的なスキルを磨いたら、よりレベルが高い求人にチャレンジしましょう。短期間で大きく成長できるのも派遣SEの魅力です。

大手派遣・フリーランス紹介会社の比較

紹介会社 IT 件数 時給 福利厚生 特徴やデメリット
(派)パーソナルテクノロジー 業界最大手のDODAが運営している。『パーソナルテクノロジー』の案件数は3900件を超えるが利用者も多く、担当者の当たり外れが大きい。
(派)スタッフィング × リクルートが運営する総合派遣サイト、IT関連の案件数はパーソナルテクノロジーの次(2100件)に多い。
(派)ソフトウェアジョブズ 大手優良企業と直請け案件が多く、品質保証で高い評価を得る。『ソフトウェアジョブズ』では月35〜45万円で働くSEが全体の41%を占める。
(派)テクノウェイブ テクノウェイブ 』に会員登録すると無料でオンライン学習が受講できる。WEB関連、iOS/Android、マーケティング、ビジネス英会話が人気です。
(フ)レバテック ハイキャリア向けのフリーランスで高収入の案件が多い。
(フ)ポテパン プログラミングスクールを運営し、WEB系の案件に強い。

※派遣会社は(派)、フリーランスの紹介会社は(フ)、リンクを選択すると紹介会社の詳細ページにジャンプします。福利厚生は社会保障や有給制度、研修やオンライン学習などのサポートをトータルで判断しています。

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