常駐SEで働いていると、1人で出向させられる機会が必ずあります。本来の請負契約ならば、私たち常駐SEはチームで出向しますね。なぜ、1人で出向させられるのでしょうか。
- 「実務経験が1度もないのに、いきなり1人で出向させられる…」
- 「業務がわからず誰にも聞けない、死にたいと思うほど辛い…」
- 「上司や営業の相談しても、助けようとせず放置される…」
IT企業に正社員で就職したのに、訳も分からず1人で出向させられるのは辛いですよね。
1人で出向させられる最大の原因は、チームで請負ができるほど信用力や責任能力がないブラックだからです。他社の請負契約に紛れて、多重派遣として参加するか、もしくは保守運用など、専門知識がなくてもできる業務だけです。
社員を1人で出向させる会社は、例外なくブラックですね。
常駐先で一人で出向するほど辛い事はありません。ひとりでも先輩社員がいれば「なにか困った時に、助けてくれるはず」と安心感がありますよね。また、チームで現場に出向していれば、周囲から信頼されているため働きやすさもあります。
1度でも単独常駐させる会社であれば、今すぐに会社を辞める準備をしましょう。
単独常駐がある会社は、社員の8割以上が1人で常駐先に出向させます。運良く現在の職場を逃れられたとしても、次の常駐先も高い確率で1人です。私は、客先常駐を脱出した事で、1人で常駐させられる事はなくなりました。転職後の配属先は、全て社内の開発案件です。
ここでは、社員1人を常駐先に出向させる理由、それから客先常駐を辞めて社内開発で働く方法を紹介します。
- 1人で常駐先に出向するのは、死ぬほど辛い?
- 客先常駐は、なぜ社員1人を外部に常駐させるのか?
- 単独常駐させる会社は、今すぐに辞めた方が良い?
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- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
- 『リクルート』求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い
※マイナビのプロモーションを含みます。
<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
1人で常駐先に出向するのは死ぬほど辛い…
客先常駐では、1人で常駐先に出向させられる人は少なくありません。
Aさん)初めてなのに1人で出向させられる…
初めての客先常駐なんですがかなり不安です。社内のネットワークの運用管理やヘルプデスクっぽい仕事ですが、初めてなのに一人で現場に入ります。クライアントは誰でも聞いたことのある大企業って感じです。ソニーとか富士通とかそういう感じの大企業様です。事前にあまり出来ないことは言ったんですが何故か選ばれました。
ネットワークの運用なんかはやったことないし、ヘルプデスクも素人レベルですと。これはちょっとでも失敗したらすぐにクビ切られちゃいますかね。気をつけることがあれば教えてください!
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐では、実務の経験がない人でも1人で出向させる会社は多いです。
ネットワークもヘルプデスクも、特別な専門知識が必要な業務ではありません。基本的にはマニュアルを覚えれば誰でもできる仕事ですね。だからこそ、実務経験がない未経験でも、1人で出向させる事ができます。
まずは、常駐先の業務を覚えるのが大事ですが、仕事に慣れたら転職を考えましょう。社員1人を客先出向させる会社は、間違いなくブラックだからです。
Bさん)仕事内容がわからない上に1人で辛い…
IT企業の客先常駐が辛いです。IT企業に入社してまだ半年ほどのド新人です。客先に派遣される勤務が主、ということはわかってはいたのですが、雑用まがいで自社に置かれたのち、1ヶ月ほどの社外研修のあと、たったひとりで客先常駐させられています。
その現場では、習ったことのない言語を、2週間ほどの自主学習で「わかったこと」にされ、膨大なコードで書かれたシステムの仕様書を書かされています。(しかも、動かないシステムなので、実際に動作を確かめながら仕様書を書くこともできません)
当然まともに仕事などできておりません。自分が役に立っていないこと、客先の人から非難を受けまくること、正直色々としんどいです。自社の営業に聞くと、「甘えるな、お前はガキだな、勉強しろ」で終わりでした。これは甘えなのでしょうか?頼れる人がどこにもいません。世のプログラマの方々は、こんな状況でスキルアップしていっているのですか?どなたか助言をください、お願いします。
参考:Yahoo知恵袋
業務に関する知識がなくても、平気で社員一人を客先に常駐させますね。
なぜならば、外部に労働力を提供する事で、私たちの会社は報酬を得ているからです。多重下請け構造の客先常駐では、顧客の要望でよくわからない意味不明の仕事も多いですね。トラブルが発生して契約を解除されても、私たち常駐SEに責任はありません。
1日も早く、客先常駐から抜け出すことを考えましょう。
Cさん)現場の指示がわからず辛くて死にたい…
新人ですが、IT企業の客先常駐が辛いです。こんばんは。私は今年大学を卒業して、ほぼ未経験からIT企業に入社した者です。現在研修を終えて客先に一人で常駐して業務をしているのですが、客先で行う業務は本社の研修で学んだ技術が活かせず、現場の上司から出される指示が分からない日々が続いています。
現場で前任の方から業務の引き継ぎをしてもらったのですが、引き継ぎ終了直前になって新しい業務を次々と教えられ、頭の中がパニックになっています。引き継ぎ期間内で教えてもらえなかった分については、業務の手順のファイルを渡されただけになってしまったので、これから起こる業務でトラブルが発生した時にも対応できる気がしません。
引き継ぎの際に前任の方には「気軽に質問していい」と言われたので、業務の中で分からないことは何度か相談に行ったのですが、その度に新しい専門用語などで説明されるため、余計に頭がこんがらがってしまいました。私の聞き方が下手なのももちろんありますが、言葉の意味が分からないのが辛いです。
研修では簡単なC#やVBのフォームアプリケーションの作り方しか習っていないのに、現場ではいくつものフォームやクラスを組み合わせた複雑なプロジェクトファイルを渡されて、「これの改修をしておいてください」と言われました。
そもそも渡されたものがどんな機能を持ったアプリケーションなのかも分からず、とりあえず一日かけてバグを取り除いたのですが、今度はそのバグが起こっていた部分のテストをしておいてくださいと言われました。どんな機能を持ったアプリケーションかが分からないので、テストといってもアプリケーションのどの部分を弄ればいいのかも分かりません。
現場の人たちは私がそれなりにプログラムも庶務もできるものとして話しかけてきます。実際にはほとんど業務知識が無いので、「難しいです」といった回答をするのですが、「頑張ってください」と言われるだけで、また分からないプログラムとにらめっこです。
私が現場の電話応対もあまり分からないと言った時には、「常識だよ」と呆れられました。その時の対応が怖くて、庶務については質問もしづらくなってしまいました。現場を離れたいとも思うのですが、本社の人は「営業が仕事をとってくるのは大変」とよく仰っているので、相談することも難しいです。
IT企業の新人は、このような壁にぶつかるのが普通なのでしょうか。何か現場で上手く仕事を覚える方法があれば教えてください。我慢するしかないのであれば、もう辛くて仕方がないので早く死のうと思います。よろしくお願いします。
参考:Yahoo知恵袋
仕事ができない新人SEに、業務を丸投げする常駐先もあります。
客先常駐で働くためには、開き直る強い気持ちも必要ですね。そうでなければ、理不尽な業界では生きていけないからです。常駐先に社員1人を出向させる企業は、間違いなくブラックです。将来を真剣に考えるならば、客先常駐を辞める事を考えましょう。
以上のように、経験がないにも関わらず1人で出向させる会社は多いです。私自身も新人時代は、いつもひとりで出向していました。常駐先に先輩社員がいた現場は、1回や2回しかありません。
なぜ、客先常駐は社員を単独で常駐させるのでしょうか?
なぜ、客先常駐は単独で社員を常駐させるのか?
私たち常駐SEは、ひとりで出向する事で次の不安を感じます。
その1:なぜ、社員1人で常駐先に出向させる?
- チームで請負開発できるほど、会社に信用や能力がない
- 会社の信用力が弱く、他社に紛れて派遣させるしかない
- 労働力を外部に提供する以外で、報酬を得る手段がないから
- 保守運用、ヘルプデスクなど、専門知識がなくてもできるから
社員1人が出向させられる最大の理由は、チームで派遣できるほど能力がないからです。
自社チームで出向させたくてもできない結果、社員1人を出向させますね。その場合は、他社の請負契約に紛れて、多重派遣として参加するか、もしくは保守運用など、専門知識がなくてもできる業務しかありません。社員を1人で出向させる会社は、例外なくブラックですね。
客先常駐は請負契約を前提としているが、偽装請負や多重派遣など違法行為なしには生き残れない会社ですね。
参考:客先常駐(SES契約)は法的にも違法|ただの奴隷と変わらない
その2:社員1人の単独常駐は不安しかない?
- 常駐先に相談相手が1人もおらず、誰にも頼れない
- 仕事を教える先輩がいないため、スキルや開発経験を積めない
- 常駐先の上司に指示されても、怖くて分からないと言えない
- 周囲は全てお客様、常に気を使って働かないといけない
- 上司や営業担当に相談しても、何も対策をしてくれない
初めて現場に出向する日は、私たち常駐SEにとって恐怖です。
ただでさえ不安を感じるのに、常駐先に自社の先輩がいなければさらに不安ですよね。ひとりでも先輩社員がいれば「なにか困った時に、助けてくれるはず」と安心感がありますよね。また、チームで現場に出向していれば、周囲から信頼されているため働きやすさがあります。
周囲は皆お客様なので、私たちは常に気を使う必要があります。
また、常駐先の上司に指示されても、素直に分からないと伝える事すら難しいです。業務を相談できる相手が1人もおらず、どんどん周囲と孤立しますよね。やがて現場に出向するのが億劫になり、毎日出社するのが辛くなります。こうして、精神的に病むSEは客先常駐で少なくありません。
本来であれば、請負契約を前提とする客先常駐は、チームで出向するのが原則です。
その3:チームで出向させる会社の特徴は?
- 5〜10名でチームを組み、常駐先に出向する
- 常駐先に出向しても、自社の上司から仕事を振られる
- 運用保守やヘルプデスクではなく、開発案件に就ける
- 要件定義や設計もあり、開発以外に学べる事が多い
- チームで出向するため、3年以上同じ現場で働ける
- 自社以外の社員から、無責任に仕事を押し付けられない
客先常駐は、請負契約を前提とした働き方です。
そもそも、信用や能力がある会社であれば、単独で客先常駐をさせる会社はありません。5〜10名規模で開発チームを組み、複数人で常駐しますね。要件定義や設計フェーズから案件を受注するため、経験を積めばマネジメントも学べます。チーム単位で出向するため、3年以上同じ現場に出向する人も少なくありません。
客先常駐で働くのであれば、私たちは単独常駐がない会社を選ぶ必要があります。
単独常駐させる会社は、今すぐに辞めた方が良い?
私たちSEを単独で現場に出向させる会社は、今すぐに辞めましょう。
なぜならば、社員を単独で出向させる会社は、信用や能力がないブラックしかないからです。1度でも単独常駐させたら、この先もずっと1人で出向させます。偽装請負をしていない普通の企業であれば、必ず先輩社員がいる現場だけに派遣させますね。
私自身も客先常駐で働き始めた1年目から、単独で常駐先に出向させられました。
常駐先では分からない事があっても、質問できる先輩社員は1人もいません。それでも、業務が発生しない運用保守だったので特に困る事はなかったです。自社社員を配属させたくない常駐先がリスクヘッジ目的に、ただの人数合わせで現場に入れられました。
ようやく1年後に契約解除されたが、その次も当然ですが単独常駐です。
次の常駐先はインフラ系の炎上案件でした。毎日深夜まで働くも、残業代は1円も支給されず手取りは17万円だけ。給与を労働時間で割ると、時給700円を下回ります。常駐先では業務が辛くても誰にも相談できません。自社の上司や営業に相談しても「もう少し頑張ってみてね」と他人事ですね。
肉体的にも精神的にも辛くなり、逃げるようにこの会社を辞めました。
転職した先は、海外に開発拠点があるSIer系の受託開発です。有難い事に、配属されるプロジェクトは全て社内の開発案件でした。スケジュールは自社で管理するため、納期月以外は毎日定時に帰宅できます。また、社内の同僚とチームを組むため、毎日やりがいを持って楽しく開発ができています。
順調に昇給させて貰い、転職してから4年後に年収は520万円を超えました。
私たちSEにとって、常駐先に1人で出向して働くメリットはありません。客先常駐を続ける限りは、1人で出向させられるリスクは必ずあります。将来を真剣に考えるならば、客先常駐がない社内開発を目指すべきですね。
ここでは、客先常駐を辞めて社内開発で働く方法を紹介します。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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- 『社内SE転職ナビ』求人数は673件と、ブラック率も高い
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
まとめ:客先常駐で1人は常に孤独を感じる
- チームで請負開発できるほど、会社に信用や能力がない
- 会社の信用力が弱く、他社に紛れて派遣させるしかない
- 労働力を外部に提供する以外で、報酬を得る手段がないから
- 保守運用、ヘルプデスクなど、専門知識がなくてもできるから
1人で出向させられる最大の原因は、チームで請負ができるほど信用力や責任能力がないブラックだからです。他社の請負契約に紛れて、多重派遣として参加するか、もしくは保守運用など、専門知識がなくてもできる業務だけです。社員を1人で出向させる会社は、例外なくブラックですね。
常駐先で一人で出向するほど辛い事はありません。ひとりでも先輩社員がいれば「なにか困った時に、助けてくれるはず」と安心感がありますよね。また、チームで現場に出向していれば、周囲から信頼されているため働きやすさもあります。
1度でも単独常駐させる会社であれば、今すぐに会社を辞める準備をしましょう。
単独常駐がある会社は、社員の8割以上が1人で常駐先に出向させます。運良く現在の職場を逃れられたとしても、次の常駐先も高い確率で1人です。私は、客先常駐を脱出した事で、1人で常駐させられる事はなくなりました。転職後の配属先は、全て社内の開発案件です。
社内開発は自社でスケジュールを管理できるため、納期月以外は毎日定期に帰宅できます。また、有難いことに順調に昇給し、転職してから4年後に年収は520万円を超えました。単独常駐したくないのであれば、社内開発に転職する以外で道はありません。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
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