客先常駐と派遣のマージン率を比較|悪徳会社に摂取されている?

過剰に摂取されていると感じる常駐SEは少なくありません。その根拠となるのは、50%を超える高いマージン率にあります。では、マージン率が高いと「悪徳会社」と考えて良いのでしょうか

  • 「基本給は22万円だけなのに、客先単価を知ったら70万だった…」
  • 「交通費を換算しても、マージン率は50%しかない…」
  • マージン率は6割、嫌なら辞めろと言われた…」

マージン率が高くても、必ずしも「悪徳会社」とは限りません。

なぜならば、厚生年金や社会保障の税負担、新入社員の教育費、福利厚生、待機のリスク、会社の運営費など、必要な経費がたくさん掛かるからです。将来性がある会社であれば、新しい事業や海外投資にもお金が使われますね。

ただし、一般派遣やフリーランスと比較して、常駐SEのマージンが高いのは事実ですね。

一般派遣のマージン率が31.3%、フリーランスが10〜20%に対して、客先常駐は50%を軽く超えます客先単価70万円でも、月給は22万円だけという常駐SEも実際にいますね。単純に計算すると、売り上げの69%を会社が得ています

客先常駐のマージンが高い最大の理由は、多重下請で中間業者が多いからです。

中間業者が増えるほど、私たち労働者の取り分は減りますね。2015年に派遣法でマージン率の公開が義務化されたのは、不当に労働者を摂取する不誠実な派遣会社を排除するためです。そして、客先常駐は派遣会社以上に不誠実な会社が多いですね。

私たち常駐SEの給与は、マージン率次第と言っても過言ではありません。マージン率が20%違うと、10年間で1200万円の給与格差が生じます生涯1Kアパートで1人で生活するか、マイホームを持って家族と生活するかは、マージン次第です。

ここでは、一般派遣やフリーランスと比較した客先常駐のマージン率を紹介します。

常駐SEのマージン率を知りたい人向け
  1. 客先常駐は、過剰にマージンを摂取されているのか?
  2. 常駐SEのマージン率が高いと、本当に「悪徳会社」なのか?
  3. 客先常駐のマージン率と、一般派遣、フリーランスの比較は?

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  1. マイナビ×IT客先常駐から、社内開発の転職に強い
  2. 社内SE転職ナビ社内SE専門だが、求人数は673件だけ
  3. リクルート求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い

「客先常駐から、脱出できる事を知っていますか?」

常駐先で働いていた頃、私は将来の不安で夜も満足に眠れませんでした。毎日夜11時まで働くも、残業代は1円も支給されず、銀行口座に振り込まれるのは17万円だけ一生懸命に働くも、時給が700円を下回る月があるほど、過酷な労働環境でした。

心身ともに限界だった時に、知人に転職サイトを勧められ半信半疑で就活を始めます。その2ヶ月後に、現職の社内開発から内定を貰いました。収入は大幅に増え4年後には年収300→520万円、納期がない月は毎日定時に退社しています。

常駐SE時代の賞与は、5万円が支給されれば良い方でした。

転職後の賞与は、最高額で140万円(夏60万円、冬55万円、決算25万円)です。今も1社目で常駐SEを続ける元同期は、8年間の昇給額で30万円(年収330万円)しか増えていません。8年ぶりに彼女に再会しこの話を聞いた時、背中から嫌な汗が止まらなかったです…

客先常駐からの脱出が目的ならば、「マイナビ」が1番お勧めです。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです

公式サイト:マイナビエージェント

常駐SEは、過剰にマージンを摂取されている…

客先常駐のマージンに不満を訴える常駐SEは多いです。

Aさん)交通費を入れてもマージン率は50%だけ…

派遣会社の社員です。現在客先に常駐してるところなのですが、あまりよくないとろろなのですが、私の客先への月単価をしることとなりました。交通費別にして家賃なども計算してもマージンとしては50パー程度計算されてしまいます(もちろん額面で計算してます。)

正社員だとは言え(入社時に25パー程度ですと説明は受けたが・・・。)ちなみに待機期間の給与も含まれてしまいますか?ご存じの方教えてください。補足が入りましたら随時お答えいたします。

参考:Yahoo知恵袋

純粋にマージン率を計算するのは難しいです。

しかしながら、一般派遣やフリーランスと違い、客先常駐は給与の妥当性を知るのは難しいですね。なぜならば、社会保障や税金の負担、会社の運営費があるからです月単価70万円の中に、交通費や所定外労働は含まれるか、何次請けか、年間の賞与額も計算する必要がありますね。

単価と月給だけでは、妥当性を知るのは難しいですね。

Bさん)単価70万円でも月給は22万円だけ…

単価70万派遣契約の手取りについて。派遣業に詳しい方や、同じような雇用形態で働いている方に質問です。私はITサービス業の正社員なのですが、会社が顧客と委託や派遣契約を結び、客先に常駐する形で業務を行っています。

現在、顧客とは単価70万の契約を結んでいるのですが、私の給与は基本給22万です。自社があり正社員であることから、通常の派遣斡旋と異なるため、70万全てが私の価値とは思いませんが納得のできる給与ではありません。同業他社に知り合いがいないため、給与は適正か、転職すべきかのアドバイスがほしいです。

参考:Yahoo知恵袋

単純に計算すると、売り上げの69%を会社が得ています

ただし、マージン率を計算するならば、年間の賞与額も換算する必要がありますね。ただ月単価70万円の契で基本給22万円は少なすぎですね。マージン率が40%であれば年収は540万円、賞与を含めたひと月当たりの給与は42万円貰ってもおかしくありません。

所属する会社よりも、それ以上に中間業者に摂取されているかもしれません。私の会社も月単価70〜80万円ですが、年収は500万円を超えています。

Cさん)マージン60%、嫌なら辞めろと言われる…

派遣会社で働く管理職or営業に質問です。優秀な社員が辞めても痛く無いですか?

僕はIT系の人材派遣会社で正社員として勤務しており、客先常駐しています。近年給料が業界内でも最低クラスに安かった会社が今年から入る新人の給料を大幅アップしましたが、既存社員の給料はそのままで、新人より給料が低い人が続出しました(自分もそうでしたが、会社指定の資格を複数取り、大幅昇給の基準を満たしたので来年4月に脱出します)。中には勉強は出来ないけど仕事ができて客先で高評価を頂き派遣単価をかなり貰ってるのに安い人がいました。

僕も今はマージン率が6割とおかしな状態ですが…。

その社員はこんなに貢献してるんだから給料を上げてほしいと強く言ったそうですが、向こうからは「あ、そう。嫌ならやめてもらって構わないよ」とあっさり言われたそうです。結構貢献してる人だったので、そんな人でもこうもあっさり言われるのであれば、自分も交渉しても無駄だなと思いました。

ちなみに僕は26歳で勤続年数2年2ヶ月、先輩は35歳で勤続年数7年です

参考:Yahoo知恵袋

客先常駐は年齢を重ねるごとに市場価値が下がります。そのため、会社への貢献度が高くても、35歳先輩の客先単価は目減りしている可能性が高いですそして、1度下がれば今度は上がる事はありません。

一方で、企業が初任給を上げるのは避けられません。

なぜならば、IT業界の深刻な人材不足があるからです。新しい人材を採用できなければ会社は潰れます常駐先に単価交渉できる会社は限られるため、中堅SEの給与は据え置かれます。管理職が話す通り、会社の給与体系に問題があるならば、会社を辞める以外に道はありません。

マージンが低いことも問題ですが、経営に余裕がないのも事実です。

参考:客先常駐に将来性はない|35歳おじさんSEの末路とは?

以上のように、客先常駐のマージンに悩むSEは多いです。しかしながら、会社側も不当に摂取したいわけではないですね。客先常駐の仕組みを維持するにも経費が掛かります。私たちが考える以上に、客先常駐側も利益を得ているわけではありません。

常駐SEのマージンが高いと「悪徳会社」なのか?

客先常駐のマージン率が高い理由は...
  1. 月給30万円で採用した場合、45.4万円の経費が掛かる
  2. 社内待機や自宅待機など、売上がない期間もある
  3. 未経験者を採用して、社内で教育する必要がある
  4. 管理職や営業など、常駐先を探すために経費が必要
  5. 会社経営のために、管理費、オフィス代、総務など運営費

マージン率が高いと「エンジニアがまた過剰に摂取されている」と訴える人は多いですよね。しかしながら、マージンが高くても、必ずしも摂取されているとは限りません。会社を経営するためには、私たちが考える以上に多くの経費が掛かるからです。

例えば、月給30万円の社員を雇用した場合、会社が負担する金額は45.4万円必要です。

客単価60万円だった場合、会社がひと月に得られる利益は15万円だけです。会社の運営費や社内教育、案件が途切れた時のリスクを考えると、現実問題として15万円では足りません月給30万円で客先単価60万円しかないと、賞与でさえ支払うのは難しいですよね。

社員に月給30万円(賞与なし)払うには、最低でも客先単価60万円は必要です60万円で提案するには、最低でも3年の開発経験が必要ですね。

正社員を雇う際に、必要な経費は給与だけではありません。

  • 月給与:30万円
  • 交通費:20,000円
  • 社会保険料:15840円
  • 厚生年金:29,280円
  • 労災保険:800円
  • 有給休暇:15,000円(月1日)
  • 残業持ち出し分:46,800円
  • 待機リスク:25,000円
  • 合計:454,640円

参考:自分の単価知ってる?エンジニアは原価と売価の関係を知ろう!

会社側が支払う経費を考慮した上で、IT業界のマージン率を見てみましょう。

一般派遣や客先常駐のマージン率は?

派遣のマージン率は、IT専門の派遣会社の経営者が「ピンハネ屋と呼ばれて」でまとめています。客先常駐のマージンは高いが、一般派遣やフリーランスは低いです。なぜならば、一般派遣やフリーランスは社員を管理する手間がないからです。管理費が発生しない分、労働者の給与に上乗せできます。

IT業界のマージン率は...
  • 一般派遣:31.3%
  • 特定派遣:34.6%
  • フリーランス:10〜20%
  • 客先常駐:50%〜

参考:派遣のマージン率について少し掘り下げてご説明します。

その1:一般派遣は31.3%、特定派遣は34.6%だけ?

一般派遣の平均派遣料金は、1時間当たり2,127円、1日当り1万7017円、1ヵ月当り34万0340円。特定派遣の平均派遣料金は、1時間当り2,959円、1日当り2万3678円、1ヵ月当り47万3560円でした。一般派遣の平均マージン率は31.3%。特定派遣の平均マージン率は34.6%でした。

参考:派遣のマージン率について少し掘り下げてご説明します。

業種に関わらず、派遣全般の粗利(売上から原価を引いた金額)率は30%前後になります。一般派遣のマージン料は、客先常駐と比較した場合に低く設定されますその理由は、客先常駐と違い多重下請や多重派遣がない事に加えて、正社員雇用ではないため管理費を抑えられるからです。

一般派遣は、派遣会社を経由して直接元請けと契約します。

特定派遣は、正社員の形態で外部に派遣させる契約ですね。特定派遣の方が一般派遣よりも時給が高く、マージンが低くなります。なぜならば、特定派遣は正社員として雇用するため、会社運営に必要な経費が発生するからです。

一般派遣の平均給与は、1ヵ月当たり34万円です。賞与や昇給はないが悪くはない給料ですよね。

その2:フリーランスは10〜20%しかない?

フリーランスのマージン率は、一般派遣よりも低く10〜20%です。

フリーランス専門の紹介会社の「PE-BANK」は、10%前後で案件を紹介していますね一般派遣よりもマージン率が低い理由は、フリーランスの形態が業務請負だからです。社会保険、労働保険、有給、業務に必要な経費、確定申告など、全て自分で管理する必要がありますね。

これらの管理理を労働者の賃金に上乗せできるため、マージン率は低くなります。客先単価60万円で契約した場合、フリーSEの取り分は48〜64万円ですね会社が半分負担してくれる厚生年金もないので、売上から支払う必要がありますね。

フリーランスを目指す事が、誰にとっても正解ではありません。

フリーランスは定年まで働くのが難しく、景気動向に最も左右されます。社会的な信用も低く、住宅ローンや賃貸を借りるのが難しくなりますフリーランスのデメリットを考えると、万人向けの働き方ではありません。デメリットは次の通りです。

  1. フリーランスは、定年まで働けない
  2. 給与は、景気動向に左右され不安定になる
  3. 社会保障や確定申告など、管理する手間が発生する
  4. 労災や失業保険がなく、病気や怪我のリスクが高い
  5. 社会的な信用が低く、住宅ローンや賃貸を借りるのが難しい

その3:客先常駐は50%以上摂取されている?

常駐SEが摂取されている理由は...
  1. 多重下請、多重派遣が多く、本当のマージン率が見えない
  2. 中間業者が多数間に入り、マージンを無駄に摂取されている
  3. 客先単価が高くても、中間摂取が入ることで自社に入る金額少ない
  4. 運用保守や評価などの単純労働が多く、客先単価が安い

一般派遣やフリーランスと比較すると、客先常駐のマージン率は高いです。正確な数値はないが、最低でも50%以上摂取されていますよね客先単価70万円の案件で働くも、自身に入る給与は22万円も少なくありません。

単純に計算すると、売り上げの69%を会社が得ている事になります

しかしながら、在籍している企業が69%摂取している訳ではないですね。2次、3次と左から右に案件が流れることで、不当にマージンを得る業者がいるからです。中間業者に摂取されることで、自社に入るのは40万円もありません。

常駐SEが摂取されていると感じるのは、中間摂取が多いからです。適性値の基準は難しいが、単価70万円であれば月39〜44万円(賞与なし)が望ましいです。

私が新卒で入社した会社は初任給が22万円でした。実務経験が全くない状態で常駐先に出向するが、その際の客先単価は30万円(超過分は別途支給)だけです。常駐先が元請けから貰う単価は45万円です。左から右に案件が流れることで、実際のマージン料が見えなくなりますね。

中間摂取がない客先常駐はないので、マージン料は50%以上と考えて良いですね。客先常駐で摂取されてるかどうかは、マージン率次第と言っても良いですね。マージン率が20%違えば、30年間勤務した生涯年収で3600万円も違いが生じます

マージン率が10年で1200万円の格差を作る?

マージン率 単価 給与 1年 5年 10年
60% 50万円 20万円 240万円 1200万円 2400万円
40% 50万円 30万円 360万円 1800万円 3600万円
20% 50万円 40万円 480万円 2400万円 4800万円

客先常駐の給与は、マージン率次第です。

客先単価50万円で働いたらマージン率が20%違うだけで、10年後に得られる総収入は1200万円も違います30年働いたら3600万円の格差になります。1Kのアパートで生涯生活するか、それとも家族を持ちマイホームで暮らすかは、マージン率が鍵を握っています。

私たちは、マージン率の違いをもっとシビアに考える必要があります。なぜならば、SEのスキルが同じでも、働く場所が変わるだけでマージン率は大きく変わるからです。

私の常駐時代は元請け60万円の案件でも、自社に入る単価は30〜45万円だけでした。最終的に私に振り込まれる給与は、賞与なしで手取り17万円しかありません。

社内開発に転職して以降は、摂取される事はなくなりました。

社内の開発案件に就くと客先単価は80万円です。社内のプロジェクトに1年間従事した場合、売上は960万円ですね。転職してから4年後に520万円だったので、マージン率は46%です

一般派遣と比較すると高くはないが、個人的には満足しています。

一般派遣と違い、プロジェクトに配属していない期間も給与が支払われますねまた、新入社員の教育費や退職金、新しい事業の投資や海外の開発拠点にもお金が投資されます。フリーや派遣と違い、定年まで安心して働ける事を考えると、将来に期待を持って仕事に打ち込めます。

もちろん、私自身がマネジメントスキルを磨く事で、SEの単価はもっと高められます。プロマネができる人材の客先単価は120万円ですね。現在の仕事の延長線上でも、年収800万円も現実的に難しくありません。

以上のように、常駐SEを辞める事で、中間摂取から逃れられますね客先常駐のマージンが高い最大の理由は、中間業者に摂取されているからです。クライアントと直接契約できる社内開発に転職する事で、マージン率を解消できます。

では、常駐SEを辞めて社内開発で働くには、具体的にどうすれば良いでしょうか。

「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」

客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。

なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません

私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません

ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。

働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。

そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。

この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね

ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。

客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、ずは私たち自身が行動しなければなりません

私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています

公式サイト:マイナビエージェント

客先常駐から脱出できる3つの方法は?

客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。

方法1:IT業界を辞めて別の業種へ

客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね

経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。

仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。

1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できますキャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。

現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。

方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ

異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です

最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事ですなぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。

1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。

また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。

競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね

方法3:経験を活かして自社や社内開発へ

IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。

社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。

開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます

また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません

では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?

客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?

客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。

転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」

社内SE転職ナビの特徴は...
  1. IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
  2. 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
  3. 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
  4. 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
  5. スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
  6. 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない

公式サイト:社内SE転職ナビ

社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね

しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります

確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。

評価:【社内SE転職ナビの評価】本当に客先常駐がない企業に転職できる?

転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」

マイナビの特徴は...
  1. 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
  2. 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
  3. 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
  4. ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
  5. 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
  6. 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
  7. 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い

公式サイト:マイナビエージェント

「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。

個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです

私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。

次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。

2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。

入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています

上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。

IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。

私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。

評価:【マイナビ×IT の評価】本当に客先常駐から脱出できるの?

これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?

客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です

常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます

IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。

私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。

対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。

▼▼客先常駐からの転職に強い専門サイト3社は▼▼

  1. マイナビ×IT客先常駐から、社内開発の転職に強い
  2. 社内SE転職ナビ求人数は673件と、ブラック率も高い
  3. リクルート異業種への転職は、キャリアを活かせない

社内開発に転職するならば、「マイナビ×IT」一択です。

なぜならば、私自身が4年前にマイナビを利用する事で、ブラックから優良企業に転職できたからです客先常駐から社内開発に変わり、年収は4年間で300→520万円まで増え、納期月以外は毎日定時に帰宅しています。

評価:【マイナビ×IT の評価】本当に客先常駐がない企業に転職できる?

しかし、私たちが客先常駐を脱出できるのは、2020年4月までです

なぜならば、2013年からのオリンピック特需が終わり、急激に景気が落ち込むからです。IT業界の転職有効求人は6.79倍だが、2009年と同様に1倍を下回ると、常駐SEの需要は完全に無くなりますレポート:2019年1月)。

金融危機の頃には、多くの常駐SEが契約解除され職を失いました。私たちの契約期間を2ヶ月毎に更新するのは、不測の事態にいつでも首を切るためです。2020年4月入社から逆算すると、1日も早く行動に移し、遅くても今月までには内定を獲得する必要があります

公式サイト:マイナビエージェント

まとめ:客先常駐のマージン率は50%以上もある

常駐SEが摂取されている理由は...
  1. 多重下請、多重派遣が多く、本当のマージン率が見えない
  2. 中間業者が多数間に入り、マージンを無駄に摂取されている
  3. 客先単価が高くても、中間摂取が入ることで自社に入る金額少ない
  4. 運用保守や評価などの単純労働が多く、客先単価が安い

マージン率が高くても、必ずしも「悪徳会社」とは限りません。なぜならば、厚生年金や社会保障の税負担、新入社員の教育費、福利厚生、待機のリスク、会社の運営費など、必要な経費がたくさん掛かるからですね。

ただし、一般派遣やフリーランスと比較して、常駐SEのマージンが高いのは事実ですね。客先常駐のマージン率は、実質50%以上です。

客先常駐のマージンが高い最大の理由は、多重下請で中間業者が多いからです。中間業者が増えるほど、私たち労働者の取り分は減りますね。2015年に派遣法でマージン率の公開が義務化されたのは、不当に労働者を摂取する不誠実な派遣会社を排除するためです。

私たち常駐SEの給与は、マージン率次第と言っても過言ではありません。マージン率が20%違うと、10年間で1200万円の給与格差が生じます生涯1Kアパートで1人で生活するか、マイホームを持って家族と生活するかは、マージン次第です。

私たちは、マージン率の違いをもっとシビアに考える必要があります。なぜならば、SEのスキルが同じでも、働く場所が変わるだけでマージン率は大きく変わるからです。

私は社内開発に転職する事で、客先常駐の摂取から逃れられました。客先単価60〜80万円で働き、4年後に年収は520万円まで増えました。

1日でも早く行動に移した方が良い理由は?

現在IT業界は、書類を送付すれば誰でも企業から内定を得られます。なぜならば、転職倍率が6.79倍を超え、過去に30年にないほど売り手市場が続いているからです。全業種の倍率は2.49倍なので、他業種として比較して3倍も求人が余っています

参考:転職求人倍率レポート(2018年4月)

しかしながら、この状況が続くのは長くても2020年4月までです

なぜならば、オリンピック特需が終わり、日本経済の景気が再び落ち込む可能性が高いからですIT業界は、建築業界の次にオリンピック特需を受けています。オリンピック開催が決まった2013年以降、官公庁からの大規模システム開発案件が右肩上がりに増えていました。

オリンピック開始前に特需も終わり始め、現在は新規の開発案件が急激に減り始めています

2020年は、これまでよりも慎重に景気動向を注視する必要があります。なぜならば、オリンピック特需の終わりに加えて、前回の金融危機からすでに12年が経過したからです8年周期に景気サイクルは来るが、もう4年もオーバーしていますね。

アメリカと中国の緊張が高まり、いつ米ダウ平均が暴落してもおかしくありません。

次に金融危機が発生した時に最も影響を受けるのはシリコンバレーです。2008年以降投資が加熱し続け、スタートアップ企業だけでも1兆2500億円の資金調達に成功しています(参考:「多くのスタートアップがくだらない」ーーシリコンバレーの有名投資家)。

2008年の金融危機のように求人倍率が1倍を下回ると、常駐SEを受け入れる社内開発はなくなりますさらに、常駐先に出向しているSEの大半が契約解除されますね。実際に2008年の金融危機では、大手企業にある常駐SEの作業デスク3分の2が空席になりました

2020年の4月入社を逃すと、社内開発に転職するチャンスは永遠に来ないかもしれません。

有効求人倍率が1倍を下回ると...
  1. プロジェクトの予算が縮小され、労働者が市場に溢れる
  2. 客先常駐の半数以上は、翌月以降の契約を更新できない
  3. 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
  4. 不景気になると、優秀なSE以外は内定を獲得できない
  5. 転職エージェントに連絡しても、求人の紹介を断られる
  6. 少ない労働者で現場を回すため、今より労働時間が増える
  7. 失業を避けられても、転職の機会を失い次の5年間も同じ現場で働く
  8. 人件費が安い外国人を採用し、日本国内の開発が激減する
  9. 常駐先には、中国人、インド人、ベトナム人、フィリピン人が増える
  10. 都内で仕事が見つからず、地元に戻りアルバイトで生計を立てる

次の不景気に備えて、1日も早く社内開発に転職し経験を積む必要があります。

専門スキルを身につけ、必要な人材に成長さえできればリストラされる心配は消えます単純労働しかできない常駐SEと違い、専門知識やスキルがあれば会社が倒産しても生き残れます。

転職活動で今すぐに必要なものは?

転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありませんまた、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。

履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。

マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。

登録から面談までの流れ
  1. 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
  2. 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる
  3. 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
  4. 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
  5. 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています

キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」事に自信を持てますね。

それだけ、IT企業は人材不足に陥っているからです。

もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。売り手市場なので、私たちが企業を選ぶ立場にありますね。カウンセリング、転職サポートはすべて無料なので、途中で利用を辞めても違約金は一切発生しません。

ただし、キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。

なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合う事でやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります

転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。

私は新しい道を歩み始めた事で、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。

30歳時点で年収に200万円も差があると、残りの生涯年収で6000万円も違いますねブラックで働いている劣等感で家族を持つこともできず、一生涯孤独で生きていたと思います。

未経験者の市場価値は年齢とともに減少するため、将来動く予定があるならば景気が上向いている今行動した方が良いです2020年の4月以降では、オリンピック特需が終わり手遅れである可能性が高いです。

登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。

 

会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています

私自身が4年前に、ブラックを脱出できたので1番のお勧めです。

公式サイト:マイナビエージェント

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