会社員で働いていると、半期毎に目標設定を立てる必要があります。しかしながら、外部に出向し常駐先の管理下で働く派遣SEが、目標を設定するのは現実的に難しいですよね。
- 「定量的かつ具体的に書けと言われるが、正直無理ですよね…」
- 「部署内で売上目標を強制的に立てさせられ、精神的に辛い…」
- 「売上拡大は現実的に難しく、SEの技術習得は数値化できない…」
私たち常駐SEが、目標を設定するのは難しいです。
なぜならば、常駐先では他社の管理下で働き、自発的に行える業務がそもそも少ないからです。自発的に動けない状態で、定量的かつ具体的に目標設定を作るのは無理ですよね。私自身も常駐時代に提出する半期毎の目標設定がいつも苦痛でした。
実は、目標設定で会社が求めているのは、受注を拡大し売上を増やす以外にありません。
そのため、売上拡大以外の目標はあり得ません。勝手に外部に派遣させて都合が良いのは事実ですが、会社が売上を求めているのは事実ですよね。ただし、受注拡大は大変だからと、必要以上に深刻に捉える必要はありません。
なぜならば、目標設定の真の目的は、個々人に置かれた状況を把握して貰うためにあるからです。
上司は直接現場に出るわけではありません。受注規模の拡大を目標にする上で、現時点で具体的にどのような課題があるか把握したいと思っています。スキルアップや単価交渉など的外れな目標を書くと、その時点で見込みがない社員の烙印を押されます。
ここでは、常駐SEの目標設定が難しい理由、それから正しい目標の立て方を紹介します。常駐SEの目標設定は難しいが、常駐以外であれば簡単に目標を立てられます。なぜならば、社内開発はキャリア毎に求められる役割が明確だからです。
- 定量的で具体的な目標を立てるのが難しい?
- 客先常駐で、目標設定ができない理由は?
- 客先常駐の正しい目標の立て方は?
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- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
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定量的で具体的な目標設定が立てられない…
自発的な業務がない常駐SEが、目標を設定するのは難しいですね。
Aさん)定量的な目標を立てるのは無理…
目標管理がめんどくさい。閲覧ありがとうございます。客先常駐でエンジニアを勤めているものです。期ごとに目標をいくつか掲げてそれに取り組むのですがこの目標管理が非常に煩わしいです。
定量的且つ具体的にかけと言われるのですが正直無理です。営業なら契約何本とか業務に直結した形で書けるのでしょうけれどSEであり、しかも客先常駐である私達には定量的というのは難しいです。せいぜい資格取るくらいしかありません。皆さんはこの面倒な目標管理をどのように書いてますか?
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐では、定量的かつ具体的に目標設定するのが難しいですよね。
なぜならば、常駐先では他社の管理下で働き、自発的に行える業務がそもそも少ないからです。この状態で具体的に目標を設定するのは現実的に無理です。私も常駐時代は半期毎に提出する目標設定が苦痛でした。それでも、上司が望むことを伝えるとすれば、受注規模を拡大して売上を増やすことですね。
社内開発に転職して以降は、自分が描きたいキャリアパスを軸に目標を伝えられます。
Bさん)売上目標にプレッシャーを感じている…
常駐型SEについて。現在、客先常駐型SEをやっております男です。4月から昇格しましたが、部署内での売上目標を立てされられ結構プレッシャーになっています。今までは、自分の見ているプロジェクトを赤字を出さない様に行ってきましたがこれからは自分で仕事を取ってくる作業も行わなければなりません。
年を重ねて管理系の仕事をやっていかなくてはならないのは十分承知しておりますが、客先常駐型SEをやりつつ、営業活動をおこなって仕事を取ってくるのに自信がありません。同じような境遇の方がいらっしゃいましたら体験談などをお聞かせいただけないでしょうか?
参考:Yahoo知恵袋
中堅SEになると、受注規模を拡大し売上を増やすことを求められますね。
理想だけ言えば、現在の職場に自社の社員を増やし、なおかつ請負として受注する事ですね。1人常駐しただけでは月60万円の売上でも、チームで請負開発する事で500万円以上の規模になります。しかしながら、競合他社も同じ事を考えているので、簡単ではないですよね。
Cさん)売上拡大は現実的にかなり難しい…
お世話になります。会社の方針で今期から自己評価制度を導入することになりました。自己評価制度は一般的な事と思いますが、念のために記載しておくと、自分で今期の目標を設定し、期末にスコアリングを行い、その結果が賞与や昇格へ直結するシステムです。そこで今回、自己目標を立てるにあたり、かなり考えたのですが、いい案が思いつかず、困っています。アドバイスを頂きたく投稿させて頂きました。
自社から自己目標を挙げるにあたって、言われているのは
- 部門方針に沿った目標とすること
- 客観的評価ができること、つまり数値で示せること
- 自己目標は最大五つまで
部門方針はいくつかありますが、私に最も該当しそうなのは単純に「売上拡大」のみでした。直接「売上拡大」についてですが、具体的には、契約の延長、契約人月の増大、単価の引き上げだと思います。数値化しやすいことではありますが、それぞれ以下の理由で、私の頑張りが直接つながるものではないです。(残念なことではありますが。。)
「契約の延長、契約人月の増大」
→客先は受託開発を行っており、受託された案件の規模次第。その規模と客先の人員状況を踏まえ、私の会社から何人必要かが決まる。尚、今のところ、大きな案件は無さそうで現在の体制が維持される見込み。「単価の引き上げ」
→私に対する客先の評価で営業が交渉しやくするというのはあるかもしれませんが、直接的には営業の交渉次第。ちなみに、数年に渡り、単価の変更はされたことがない。将来的な「売上拡大」につながることとして、個人的には、客先のプロジェクトを成功させることや技術知識を高めることを目標としていますが、数値化することが難しいです。もちろん、一番始めに上司に相談したのですが、モヤモヤっとした感じで、案を出すまでには至りませんでした。どうかお力を頂きたく、よろしくお願いします。
参考:教えて!Goo
契約人月の追加や単価の引き上げは難しいですよね。
なぜならば、いずれもクライアント側の製品開発の需要や財布事情によって大きく変わるからです。私たち常駐側がコントロールできるのは、プロジェクトを成功に導き長期的な視点や専門知識や技術力を習得する事です。
その結果、半期毎の目標には向かず、単純に数値化するのも無理です。
以上のように、私たち常駐SEにとって、目標設定ほど煩わしいことはありません。では、客先常駐で目標を立てるためには、どのように考えれば良いのでしょうか。
客先常駐で目標を立てるためには?
私たち常駐SEが、具体的な目標設定を立てるのは難しいですよね。
その1:常駐SEが目標設定できない理由は?
- 常駐先に管理され、自発的に取り組める業務が少ない
- 開発よりも、運用保守や評価など単純業務が多い
- 定量的な数値は、客先単価と労働時間しかない
目標を立てられない理由は、そもそも自発的に取り組める業務がないからからです。
また、開発案件であれば専門技術やスキルを積めるが、運用保守や評価が多く単純業務ばかりです。ぶっちゃけ、私たちに求められているのは、顧客の手足になり都合良く手を動かすだけです。唯一定量的に評価できるのは、客先単価と労働時間しかありません。
役員や上司の話を聞いていると、労働時間を増やす事を勧められますよね。
客先社員よりも長く働ければ媚びを売れるし、労働時間が増えれば単純に売上も増えるからです。しかしながら、本当にこのような目標を立てていると、私たち自身も成長できないですよね。では、どのような目標を立てるのが相応しいのでしょうか。
その2:客先常駐の正しい目標の立て方は?
- 常駐先からの受注規模を拡大したい
- 常駐先に1人でも多く、社員を派遣させたい
- 派遣(偽装請負)ではなく、自社チームで業務を請負いたい
- 新規で開発案件を獲得して欲しい
上司が目標設定で求めているのは、シンプルに受注拡大ですね。
1人でも多く社員を常駐先に送り込み、形だけの請負(派遣)ではなく本当の意味で請負がしたいと考えています。社員1人を出向させても月40〜60万円の売上だけだが、チームで請負ができると300〜1千万円に拡大するからです。
常駐先に出向される側からすると、「勝手に外部に派遣させて都合の良い事を言うな」と思いますよね。でも、これが私たちの上司が求めている目標設定なのは事実です。
自信がないSEほど、労働時間を増やして単価を上げる事を目標にします。しかし、1人の単価を増やしたところで売上は5〜10万円も増えません。単価アップを目標にする人は、その時点で見込みない社員として昇給対象から外れます。
無理難題なのはわかりますが、あくまで目標は相手の意図に合わせましょう。
その3:必ずしも目標設定の実現を望んでいない?
自社の役員や上司は、私たち常駐SEに高い目標設定を求めます。
しかしながら、実際には必ずしも目標達成する事を望んでいるわけではありません。なぜならば、目標設定の目的は社員のやる気を引き出し、現状抱えている問題を認識させる事にあるからです。また、会社側が定量的で具体的な目標を求めるのは、個々人が自分の置かれた状況を客観的に把握して欲しいからです。
実際に、目標設定を課す側に立てばわかります。
現実問題として、具体的な数値目標を立てても、それを達成できる社員はいません。自己評価制度は生産性向上を目的に20年前に導入されたが、どの企業も賞与や昇給などの査定に使っていません。達成できる人材がいないので、そもそも査定に使えないからです。
これが理解できないと、目標設定の本質を見誤りますね。
上司は現場に出るわけではないので、部下の状況を常に把握したいですね。受注規模の拡大を目標にする上で、現時点で具体的にどのような課題があるか知るために用います。
- 受注規模を現在の2〜3倍に増やしたい
- → 自発的な業務を任せられず、顧客にまだ信頼されていない
- → 顧客から信頼されるには、業務の改善点を自ら提案する必要がある
しかしながら、常駐SEが目標を定めるのは難しいですよね。結局のところ、客先常駐で高い評価を得ようと思うと、技術的な要素からどんどん離れます。なぜならば、財布の紐が緩くなる時のために顔を広め、自分を売り込む方法が合理的だからです。
常駐SEでさえなければ、私たちは専門職として適切な目標設定ができます。そもそも、常駐先の受注を拡大する事自体に無理があります。
常駐SE以外が立てる目標設定やキャリアパスは?
- 20代は、専門知識やスキルを学び開発経験を積む
- 30代前半は、少しずつ上流工程を経験し若手を教育する事
- 30代後半は、マネジメントを経験しプロジェクトを成功に導く
- 40代は、経営的な視点をもち、会社の売上を増やす事
常駐SE以外であれば、私たちは簡単に目標設定を立てられます。
なぜならば、キャリアに合わせて求められる役割が明確にあるからです。現在の自分の状況に合わせて、会社から求められている事を伝えれば良いですね。私は社内開発に転職して以降は、次のような目標を立てました。
- 1人でも完結できるレベルで、システム開発の経験を積むこと
- 定時に帰宅し、アウトプット量を現在の2〜3倍に増やすこと
- 部下や後輩社員を育てる事で、自ら手を動かす作業を減らす
- クラウドの基礎知識を学び、案件に配属されるレベルで習得する
- 外国人若手PGを使い、PJの利益率を底上げする
- TOEIC700点を取得し、英語を使う案件にも参画する
常駐SEと違い、自発的な業務が多いため目標設定がしやすいです。
また、上司も社内にいる技術者なので、目標を具体的に述べるほど実現する機会を与えてくれます。例えば、人工知能を学ぶのが好きだと上司に目標を伝えます。人工知能に関連した案件を獲得したら、真っ先にチームに入れてくれますね。
客先常駐と違い、社内開発は人員配置を柔軟に対応できます。
意欲が高い人材にプロジェクトを任せたら、成功する確率が高い事を知っているからです。目標設定にストレスを感じるのは、自発的な業務が少ない常駐先で働いているからですね。
では、客先常駐を辞めて社内開発で働くには、具体的には何をすれば良いのでしょうか。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
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客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
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そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
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金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
まとめ:目標設定を求められるのが辛い?
- 常駐先からの受注規模を拡大したい
- 常駐先に1人でも多く、社員を派遣させたい
- 派遣(偽装請負)ではなく、自社チームで業務を請負いたい
- 新規で開発案件を獲得して欲しい
私たち常駐SEが、目標を設定するのは難しいですね。なぜならば、常駐先では他社の管理下で働き、自発的に行える業務がそもそも少ないからです。自発的に動けない状態で、定量的かつ具体的に目標設定を作るのは無理ですよね。
実は、目標設定で会社が求めているのは、受注を拡大し売上を増やす以外にありません。
常駐SEが目標設定を立てるのは難しいですね。本気で目標を達成しようとすると、技術職ではなく営業職よりになるからです。ただし、常駐SEをさえ辞めれば、簡単に目標を立てられますね。なぜならば、社内開発はキャリア毎に求められる役割が明確だからです。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
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