客先常駐で働いていると、会社を辞めたいと思う人は少なくありません。なぜならば、客先常駐という働き方に、たくさんの人が違和感を感じているからです。
- 「正社員で雇用されたのに、なぜ毎日他社に派遣するのだろう…」
- 「終電まで働く生活が1ヶ月続き、うつで休職することに…」
- 「職場が変わり片道の通勤が2時間、手取りは12万円だけ…」
ブラックが多い印象が強いが、実はIT業界の離職率は低いです。全16業種と比較した場合に、下から6番目に低く10.2%だけですね。
しかしながら、客先常駐の離職率は異常なほど高いです。正確な統計はないが、大卒1年目で3割が退職し、3年経つ頃には7割が会社を去ります。5年後に1人残れば良い方ですね。
客先常駐の離職率が高い原因は、労働環境が劣悪で経験年数とともに市場価値が下がるからです。私たち人間は未来に希望がなければ、苦痛や試練を耐え忍ぶことはできません。
ここでは、客先常駐の離職率が高い理由、それから離職率が低い会社の見分け方を紹介します。結論から伝えると、客先常駐の割合が低い企業は全体の4割あるので、私たちはそこを目指す必要があります。
- 常駐SEを続けるのが辛い人の声は?
- IT業界の離職率は低く、客先常駐は異常に高い?
- 離職率が低い企業の特徴や見分け方は?
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- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
- 『リクルート』求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い
※マイナビのプロモーションを含みます。
<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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客先常駐を続けるのが辛い…
客先常駐を辞めたいと思っている人はたくさんいます。
Aさん)客先常駐は異常な働き方だと思う…
現在仕事を辞めようと考えている文系大卒の入社2年目の男です。私が働いている会社は社員数50人以下の中小IT企業です。自社開発は行っておらず客先常駐という形で働いておりますがもう無理かもしれません。実は一度うつ病になっており休職をしていました。その際に辞めるかどうか考えましたが結局は辞めるのも不安なので今まで続けていました。辞めたいと思っている理由は3点あります。
①プログラミングがどうしてもわからないこと。
②客先常駐という働き方が嫌で嫌でしかたがないこと。
③労働時間が長く心身ともに疲れてしまった。①に関しては本当にわからなくてどうしようもありません。自腹でIT関連の本を30冊以上は買っていますが全然身についておらず仕事も全くわからずにいます。上司は私から見ても出来る人です。ただ質問がしにくい雰囲気があり困っています。勇気を出して質問しても鼻で笑われてしまい次の質問をしたくなくなる感じです。
②に関しては入社するときに考えなかった私の落ち度でもあるのですが、どうしても受け付けなくなってしまいました。一応形は正社員なのになんで客先で働いているのだろうか。プロジェクトが終わったら当たり前のように別の場所に行ってまた働く。1年働いてきて私の中で異常だなと思うようになってしまいました。またこの先働いていても自社の先輩みたいになりたくないなというのも理由の一つです。
③に関してはIT業界は残業が多いとは聞いていました。ただ実際に働いてみて想像以上に大変でした。終電まで働くのが1ヶ月ほど続いて体調を崩してしまいました。このまま働いていたら30代、40代としんどくなるだろうなと思っています。ただ残業代は全て出ておりました。
上記が主な理由ですが、やはり根本的にIT業界に合ってなかったのかなとも思っています。プログラミングもわかっていません。当然人一倍努力はしてきたつもりです。でもわからないんです。まだまだペーペーの人間ですがこの先どうすればよいのでしょうか。よろしくお願いいたします。
客先常駐が自分に合うと考えているSEはいません。
皆疑問を感じながらも、別の選択肢がないと思い働いています。毎日他社に出向し、他社の管理下で働くのは誰にとっても苦痛ですね。
Bさん)朝5時半起きで、手取り12万円…
客先常駐のIT派遣を辞めるか迷っています。23歳男です。入社して2年目になりますが、残業はほとんど無く手取りは12万(賞与なし)程度で今は県外に派遣されまして金銭的な問題で実家から通勤していますが、とても不便に感じます。
朝5時半起きで自転車、電車、電車、バス、徒歩で片道2時間以上の通勤を取合えず2ヶ月続けました。自分は物欲があまり無く技術力が低いため給料面に不満は特にありません。往復3時間は何とか我慢出来ましが4時間以上となるとやはり精神的にキツイです。
IT業界は常に新しい技術を取り入れて行かないと時代に取り残されるとよく聞きますが、自分はITにあまり興味が無く将来これをやりたいなどの目標もないため資格取得の勉強が凄く苦痛に感じたり、なかなか自発的に行動出来ません。恐らく今後好きになることも無く向いてないと思います。嫌なことから逃げているのも分かっています。もちろん好きな仕事ではなくても続けることにも意味はあると思いますがIT派遣はデメリットの方が多い気がします。
自分は社会経験が浅く相談できる人間が少ないため今の会社の待遇面や通勤面が悪いのか良いのか普通なのか正直なところ分かりません。
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐で働いていると、自宅から遠い職場で働く人も多いです。お客様の勤務地は郊外が多く、短期間で勤務地が直々変わるからです。正社員で手取り12万円は安過ぎます。無理にSEを続けるより、自宅近くのコンビニで働いた方が、収入も自由な時間も増えます。
客先常駐で働いていると、会社を辞めたいと思う若手SEは多いです。私も2年経つ前に新卒で入社した会社を辞めました。私だけではなく10人いた同僚も、3年経つ前に7割が去ります。
それほど、労働環境が劣悪だったからです。では、客先常駐の離職率はどれくらい高いのでしょうか?
IT業界の離職率は低く、客先常駐は異常に高い?
IT業界はブラックが多く、離職率が高い会社が多いのでしょうか?
その1:IT業界の離職率は意外と低い?
平成28年の厚生労働省の調査結果によると、離職率は10.2%しかありません。全16業種の中で6番目に低い数値ですね。離職率が最も高い「宿泊、飲食業」と比較すると3分の1、「電気、ガス、水道」のインフラ業と比較しても3%の違いだけです。
離職率が高い業界=ブラックではないけれど、上位トップ3(飲食、娯楽、サービス)の特徴を見ると、間違っていないと思います。
- 経験年数が増えても、賃金が安いままである
- 連休や週末がなく、休みが不定期で労働時間が長い
- 代替可能な仕事なので、誰でも代わりが効く
IT業界の離職率を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
参考:IT業界の離職率はなぜ低い?|実はブラックの比率は意外と低い
IT業界の離職率は高いが、客先常駐の離職率はどうでしょうか?
その2:客先常駐の離職率は高い?
客先常駐の離職率を示す、統計的な数値はありません。しかし、10年以上この業界で働いた経験からすると、離職率は30%前後だと思っています。
実際に私が勤めていた客先常駐では、1年目に2〜3割が会社を去ります。3年経つ頃には、私を含めて7割が退職しました。同期社員は10人いたが、3年後に残っているのは3人だけです。
これは、私の同期だけが特別多いわけではなく、どの年代でも当てはまります。5年後に同期が1人残れば良い方ですね。
私の元同期は現在もこの会社で働き続けているが、8年間で給与は30万円(年収300→330万円)しか増えていません。会社を辞める方が、純粋に正解だと思います。
参考:客先常駐の給料はなぜこんなに低いの?|30歳で年収330万円だった
その3:客先常駐の離職率が高い理由は?
- 正社員で雇用されたのに、客先に派遣される意味がわからない
- 開発経験が積めず、年齢とともに市場価値が下がる
- 開発案件に就けず、雑用しかできない
- 人月商売のため、労働時間でしか評価されない
- プロジェクトが変わる度に、職場が変わりリセットされる
- 35歳を過ぎると、受け入れ先が減り失業のリスクが高まる
- 法律厳守でない企業にいくと、偽装請負や多重派遣を強要される
私たち新人SEは、定年まで働く事を前提に会社を決めますね。
しかしながら、結果的にはわずか1年で3割が会社を去り、3年経つ頃には7割が退職します。なぜならば、それほど客先常駐の労働環境は劣悪だからです。
将来のことを真剣に考えるのであれば、辞める方が正解です。では、IT業界で離職率が少ない会社を見分けるにはどうすれば良いでしょうか。
離職率が低い企業の見分け方は?
IT業界で離職率の低い会社は、客先常駐の割合が低い企業です。そのため、私たちは客先常駐が少ない企業に的を絞って就職する必要があります。客先常駐の割合が30%未満の企業は、全体の4割存在します。
具体的には、次の企業を目指して転職しましょう。
- 大手企業、メーカー企業と直請で取引きしている
- 海外に開発拠点がある企業は、内製化するため社内案件が多い
- 派遣ではなく、システムの受託開発をメインで行っている
- 企業向けに、自社パッケージを開発・販売している
- 大手企業、メーカー企業の情報システム部門で働く
- 楽天やユニクロなど、他業種の社内SE(流通業、医療関係、商社など)
- エンドユーザ向け(BtoC)に、製品やサービスを自社開発している企業
- WEB業界で、WEBサイトやサービスを受託開発している企業
私たちが常駐SEを辞めたいと考えるのは普通のことですね。なぜならば、客先常駐には構造的な問題があるからです。構造的な問題が、長時間労働、サービス残業、偽装請負など、離職率が高い原因を作り出しています。
IT業界で客先常駐を避けるのはそれほど難しくありません。なぜならば、ブラック企業にはパターンがあるため、簡単に見分けられるからです。
参考:客先常駐(人売り)の見分け方|3年で2度もブラックに騙された
ここでは、社内開発で働く方法を具体的に紹介します。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
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客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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まとめ:客先常駐の離職率が高い理由は?
- 正社員で雇用されたのに、客先に派遣される意味がわからない
- 開発経験が積めず、年齢とともに市場価値が下がる
- 開発案件に就けず、雑用しかできない
- 人月商売のため、労働時間でしか評価されない
- プロジェクトが変わる度に、職場が変わりリセットされる
- 35歳を過ぎると、受け入れ先が減り失業のリスクが高まる
- 法律厳守でない企業にいくと、偽装請負や多重派遣を強要される
実はIT業界の離職率は、他業種と比較して低いですね。しかしながら、客先常駐の離職率は異常なほど高いです。正確な統計はないが、大卒1年目で3割が退職し、3年経つ頃には7割が会社を去ります。
5年後に同期社員が1人残れば良い方ですね。
客先常駐の離職率が高い原因は、労働環境が劣悪で経験年数とともに市場価値が下がるからです。私たち人間は未来に希望がなければ、苦痛や試練を耐え忍ぶことはできません。
現在客先常駐に不満を感じているのであれば、客先常駐以外で働きましょう。なぜならば、客先常駐の構造的な問題が、長時間労働、サービス残業、偽装請負など、離職率が高い原因を作り出しているからです。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
※コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています
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