会社員で働いていると、半期毎に目標設定を立てる必要があります。しかしながら、外部に出向し常駐先の管理下で働く派遣SEが、目標を設定するのは現実的に難しいですよね。
- 「定量的かつ具体的に書けと言われるが、正直無理ですよね…」
- 「部署内で売上目標を強制的に立てさせられ、精神的に辛い…」
- 「売上拡大は現実的に難しく、SEの技術習得は数値化できない…」
私たち常駐SEが、目標を設定するのは難しいです。
なぜならば、常駐先では他社の管理下で働き、自発的に行える業務がそもそも少ないからです。自発的に動けない状態で、定量的かつ具体的に目標設定を作るのは無理ですよね。私自身も常駐時代に提出する半期毎の目標設定がいつも苦痛でした。
実は、目標設定で会社が求めているのは、受注を拡大し売上を増やす以外にありません。
そのため、売上拡大以外の目標はあり得ません。勝手に外部に派遣させて都合が良いのは事実ですが、会社が売上を求めているのは事実ですよね。ただし、受注拡大は大変だからと、必要以上に深刻に捉える必要はありません。
なぜならば、目標設定の真の目的は、個々人に置かれた状況を把握して貰うためにあるからです。
上司は直接現場に出るわけではありません。受注規模の拡大を目標にする上で、現時点で具体的にどのような課題があるか把握したいと思っています。スキルアップや単価交渉など的外れな目標を書くと、その時点で見込みがない社員の烙印を押されます。
ここでは、常駐SEの目標設定が難しい理由、それから正しい目標の立て方を紹介します。常駐SEの目標設定は難しいが、常駐以外であれば簡単に目標を立てられます。なぜならば、社内開発はキャリア毎に求められる役割が明確だからです。
- 定量的で具体的な目標を立てるのが難しい?
- 客先常駐で、目標設定ができない理由は?
- 客先常駐の正しい目標の立て方は?
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1番のお勧めは「マイナビ×IT」です。なぜならば、過去にマイナビを利用して客先常駐から社内開発に転職できたからです。長時間労働から逃れた上に、年収は4年間で300→520万円まで増えました。
業界経験が浅い常駐SEは、早めに行動した方が良いですね。
なぜならば、転職サイトの良案件は開発経験があるSEから順に埋まるからです。転職の開始時期が遅れると、必然的に売れ残りのブラックを引かされます。このタイミングを逃すと、次の半期に良い案件が市場に出る、4ヶ月後まで待つ必要があります。
参考:【マイナビ×IT の評価】本当に客先常駐がない企業に転職できる?
常駐SEが社内開発に転職できるのは人材不足の今だけです。2019年以降は、人材不足が解消される可能性は高いです。金融危機が再び発生する、日本政府が移民を受け入れる、外国人PGで人材不足を解消すると、常駐SEの需要は減りますね。
IT業界の転職有効求人は6.79倍ですが、2009年と同様に1倍を下回ると開発経験がある優秀なSE以外は転職できません(レポート:2019年1月)。
記事の内容を簡単に知りたい
定量的で具体的な目標設定が立てられない…

自発的な業務がない常駐SEが、目標を設定するのは難しいですね。
Aさん)定量的な目標を立てるのは無理…
目標管理がめんどくさい。閲覧ありがとうございます。客先常駐でエンジニアを勤めているものです。期ごとに目標をいくつか掲げてそれに取り組むのですがこの目標管理が非常に煩わしいです。
定量的且つ具体的にかけと言われるのですが正直無理です。営業なら契約何本とか業務に直結した形で書けるのでしょうけれどSEであり、しかも客先常駐である私達には定量的というのは難しいです。せいぜい資格取るくらいしかありません。皆さんはこの面倒な目標管理をどのように書いてますか?
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐では、定量的かつ具体的に目標設定するのが難しいですよね。
なぜならば、常駐先では他社の管理下で働き、自発的に行える業務がそもそも少ないからです。この状態で具体的に目標を設定するのは現実的に無理です。私も常駐時代は半期毎に提出する目標設定が苦痛でした。それでも、上司が望むことを伝えるとすれば、受注規模を拡大して売上を増やすことですね。
社内開発に転職して以降は、自分が描きたいキャリアパスを軸に目標を伝えられます。
Bさん)売上目標にプレッシャーを感じている…
常駐型SEについて。現在、客先常駐型SEをやっております男です。4月から昇格しましたが、部署内での売上目標を立てされられ結構プレッシャーになっています。今までは、自分の見ているプロジェクトを赤字を出さない様に行ってきましたがこれからは自分で仕事を取ってくる作業も行わなければなりません。
年を重ねて管理系の仕事をやっていかなくてはならないのは十分承知しておりますが、客先常駐型SEをやりつつ、営業活動をおこなって仕事を取ってくるのに自信がありません。同じような境遇の方がいらっしゃいましたら体験談などをお聞かせいただけないでしょうか?
参考:Yahoo知恵袋
中堅SEになると、受注規模を拡大し売上を増やすことを求められますね。
理想だけ言えば、現在の職場に自社の社員を増やし、なおかつ請負として受注する事ですね。1人常駐しただけでは月60万円の売上でも、チームで請負開発する事で500万円以上の規模になります。しかしながら、競合他社も同じ事を考えているので、簡単ではないですよね。
Cさん)売上拡大は現実的にかなり難しい…
お世話になります。会社の方針で今期から自己評価制度を導入することになりました。自己評価制度は一般的な事と思いますが、念のために記載しておくと、自分で今期の目標を設定し、期末にスコアリングを行い、その結果が賞与や昇格へ直結するシステムです。そこで今回、自己目標を立てるにあたり、かなり考えたのですが、いい案が思いつかず、困っています。アドバイスを頂きたく投稿させて頂きました。
自社から自己目標を挙げるにあたって、言われているのは
- 部門方針に沿った目標とすること
- 客観的評価ができること、つまり数値で示せること
- 自己目標は最大五つまで
部門方針はいくつかありますが、私に最も該当しそうなのは単純に「売上拡大」のみでした。直接「売上拡大」についてですが、具体的には、契約の延長、契約人月の増大、単価の引き上げだと思います。数値化しやすいことではありますが、それぞれ以下の理由で、私の頑張りが直接つながるものではないです。(残念なことではありますが。。)
「契約の延長、契約人月の増大」
→客先は受託開発を行っており、受託された案件の規模次第。その規模と客先の人員状況を踏まえ、私の会社から何人必要かが決まる。尚、今のところ、大きな案件は無さそうで現在の体制が維持される見込み。「単価の引き上げ」
→私に対する客先の評価で営業が交渉しやくするというのはあるかもしれませんが、直接的には営業の交渉次第。ちなみに、数年に渡り、単価の変更はされたことがない。将来的な「売上拡大」につながることとして、個人的には、客先のプロジェクトを成功させることや技術知識を高めることを目標としていますが、数値化することが難しいです。もちろん、一番始めに上司に相談したのですが、モヤモヤっとした感じで、案を出すまでには至りませんでした。どうかお力を頂きたく、よろしくお願いします。
参考:教えて!Goo
契約人月の追加や単価の引き上げは難しいですよね。
なぜならば、いずれもクライアント側の製品開発の需要や財布事情によって大きく変わるからです。私たち常駐側がコントロールできるのは、プロジェクトを成功に導き長期的な視点や専門知識や技術力を習得する事です。
その結果、半期毎の目標には向かず、単純に数値化するのも無理です。
以上のように、私たち常駐SEにとって、目標設定ほど煩わしいことはありません。では、客先常駐で目標を立てるためには、どのように考えれば良いのでしょうか。
客先常駐で目標を立てるためには?

私たち常駐SEが、具体的な目標設定を立てるのは難しいですよね。
その1:常駐SEが目標設定できない理由は?
- 常駐先に管理され、自発的に取り組める業務が少ない
- 開発よりも、運用保守や評価など単純業務が多い
- 定量的な数値は、客先単価と労働時間しかない
目標を立てられない理由は、そもそも自発的に取り組める業務がないからからです。
また、開発案件であれば専門技術やスキルを積めるが、運用保守や評価が多く単純業務ばかりです。ぶっちゃけ、私たちに求められているのは、顧客の手足になり都合良く手を動かすだけです。唯一定量的に評価できるのは、客先単価と労働時間しかありません。
役員や上司の話を聞いていると、労働時間を増やす事を勧められますよね。
客先社員よりも長く働ければ媚びを売れるし、労働時間が増えれば単純に売上も増えるからです。しかしながら、本当にこのような目標を立てていると、私たち自身も成長できないですよね。では、どのような目標を立てるのが相応しいのでしょうか。
その2:客先常駐の正しい目標の立て方は?
- 常駐先からの受注規模を拡大したい
- 常駐先に1人でも多く、社員を派遣させたい
- 派遣(偽装請負)ではなく、自社チームで業務を請負いたい
- 新規で開発案件を獲得して欲しい
上司が目標設定で求めているのは、シンプルに受注拡大ですね。
1人でも多く社員を常駐先に送り込み、形だけの請負(派遣)ではなく本当の意味で請負がしたいと考えています。社員1人を出向させても月40〜60万円の売上だけだが、チームで請負ができると300〜1千万円に拡大するからです。
常駐先に出向される側からすると、「勝手に外部に派遣させて都合の良い事を言うな」と思いますよね。でも、これが私たちの上司が求めている目標設定なのは事実です。
自信がないSEほど、労働時間を増やして単価を上げる事を目標にします。しかし、1人の単価を増やしたところで売上は5〜10万円も増えません。単価アップを目標にする人は、その時点で見込みない社員として昇給対象から外れます。
無理難題なのはわかりますが、あくまで目標は相手の意図に合わせましょう。
その3:必ずしも目標設定の実現を望んでいない?
自社の役員や上司は、私たち常駐SEに高い目標設定を求めます。
しかしながら、実際には必ずしも目標達成する事を望んでいるわけではありません。なぜならば、目標設定の目的は社員のやる気を引き出し、現状抱えている問題を認識させる事にあるからです。また、会社側が定量的で具体的な目標を求めるのは、個々人が自分の置かれた状況を客観的に把握して欲しいからです。
実際に、目標設定を課す側に立てばわかります。
現実問題として、具体的な数値目標を立てても、それを達成できる社員はいません。自己評価制度は生産性向上を目的に20年前に導入されたが、どの企業も賞与や昇給などの査定に使っていません。達成できる人材がいないので、そもそも査定に使えないからです。
これが理解できないと、目標設定の本質を見誤りますね。
上司は現場に出るわけではないので、部下の状況を常に把握したいですね。受注規模の拡大を目標にする上で、現時点で具体的にどのような課題があるか知るために用います。
- 受注規模を現在の2〜3倍に増やしたい
- → 自発的な業務を任せられず、顧客にまだ信頼されていない
- → 顧客から信頼されるには、業務の改善点を自ら提案する必要がある
しかしながら、常駐SEが目標を定めるのは難しいですよね。結局のところ、客先常駐で高い評価を得ようと思うと、技術的な要素からどんどん離れます。なぜならば、財布の紐が緩くなる時のために顔を広め、自分を売り込む方法が合理的だからです。
常駐SEでさえなければ、私たちは専門職として適切な目標設定ができます。そもそも、常駐先の受注を拡大する事自体に無理があります。
常駐SE以外が立てる目標設定やキャリアパスは?

- 20代は、専門知識やスキルを学び開発経験を積む
- 30代前半は、少しずつ上流工程を経験し若手を教育する事
- 30代後半は、マネジメントを経験しプロジェクトを成功に導く
- 40代は、経営的な視点をもち、会社の売上を増やす事
常駐SE以外であれば、私たちは簡単に目標設定を立てられます。
なぜならば、キャリアに合わせて求められる役割が明確にあるからです。現在の自分の状況に合わせて、会社から求められている事を伝えれば良いですね。私は社内開発に転職して以降は、次のような目標を立てました。
- 1人でも完結できるレベルで、システム開発の経験を積むこと
- 定時に帰宅し、アウトプット量を現在の2〜3倍に増やすこと
- 部下や後輩社員を育てる事で、自ら手を動かす作業を減らす
- クラウドの基礎知識を学び、案件に配属されるレベルで習得する
- 外国人若手PGを使い、PJの利益率を底上げする
- TOEIC700点を取得し、英語を使う案件にも参画する
常駐SEと違い、自発的な業務が多いため目標設定がしやすいです。
また、上司も社内にいる技術者なので、目標を具体的に述べるほど実現する機会を与えてくれます。例えば、人工知能を学ぶのが好きだと上司に目標を伝えます。人工知能に関連した案件を獲得したら、真っ先にチームに入れてくれますね。
客先常駐と違い、社内開発は人員配置を柔軟に対応できます。
意欲が高い人材にプロジェクトを任せたら、成功する確率が高い事を知っているからです。目標設定にストレスを感じるのは、自発的な業務が少ない常駐先で働いているからですね。
では、客先常駐を辞めて社内開発で働くには、具体的には何をすれば良いのでしょうか。
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私はこの業界で働く1人でも多くの人に、客先常駐を避けて働いて欲しいと思っています。なぜならば、私自身が客先常駐に何年も苦しめられたからです。常駐先で働くSEがいなくなれば、客先常駐の仕組みは成り立たないですね。
私の常駐時代の辛い3年間は、他の人にも決して味わって欲しくありません。
1社目に入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。夜の11時過ぎまで働くも、残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円を下回る月もあります。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
一生懸命に働いても給料が増えないのは、過剰に中間摂取されているからです。
終電間際、ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、それでも行動に移す勇気がなく、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
その2ヶ月後に、私の人生は大きく生まれ変わりました。
現在私は、海外に開発拠点があり社内開発ができるIT企業で働いています。目標だった海外勤務も実現でき、年収は30歳手前で500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は朝が訪れる度に毎日幸せを感じています。
私たちSEが、客先常駐を避けて働くのは難しくありません。
なぜならば、社内開発で働く事を最初から諦め、行動に移さないSEが多いからです。現状の仕組みや制度に不満を言うばかりで、具体的な行動に移すのは全体の1割もいないですよね。だからこそ、行動すれば確実に未来は変わります。
私は実務の開発経験がゼロの時に、現在の会社に転職できました。現在も客先常駐で働き続ける元同僚と私の違いは、行動に移しかどうかだけですよね。将来家族ができた時に、自分の子供に勧められない働き方ならば、あなた自身も常駐先で働くのは辞めましょう。
- 年収300万円 → 転職して4年後に520万円に増える
- 賞与は10万円未満 → 年3回の賞与で140〜160万円
- 昇給額は年3千円 → 賞与も含めて年40〜60万円
- 1人で常駐先に出向 → プロジェクトは全て社内開発
- 実務経験に乏しく転職先がない → 面談で+50〜80万円で掲示
- 毎日11時まで残業 → 納期月以外は定時に帰宅できる
- 運用保守、評価、資料作成 → 開発経験を積み小リーダーもできる
- 35歳で職を失う → マネジメントを経験し定年まで働ける
- 生涯孤独かもしれない → 家族が出来て毎日幸せを感じる
個人的に1番のお勧めは「マイナビ×IT」です。私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
常駐SEを辞めて、社内開発で働く方法は?

IT業界で客先常駐を避ける方法は、大きく分けて次の3つがあります。個人的には、現職のキャリアを活かして、同業種内で社内開発を目指す方法が1番お勧めです。
現在のキャリアを活かすことで、確実に年収アップが見込めるからです。
- リスクは高いが、自社開発が多いWEB業界を目指す
- 医療や流通業界など、異業種の社内SEを目指す
- SIer業界内で、受託や社内開発を目指す
方法1:リスクでも挑戦したいならWEB業界へ

- エンドユーザ向けのWEB業界は、自社開発が多い
- SNS、スマホ、広告業など、急成長する分野で働ける
- 実力主義のため、年齢を問わず高収入を得やすい
- 労働時間や服装など、自由なライフスタイルで働ける
- SIerに多いドキュメントや会議が少ない
自社開発が多いWEB業界は、高い確率で客先常駐から逃れられます。
しかしながら、WEB業界で働くデメリットは、競争相手が多過ぎて収益が安定しない事です。技術進歩やトレンドの移り変わりが早く、5年後の未来でさえ想像できません。定年まで働き続けるのは難しく、2〜3年単位で会社を変えます。
またWEB業界は、SIer以上にブラックも多いので注意が必要ですね。
スタートアップが多く、赤字経営のベンチャーが大半を占めます。労働組合や36協定がなく、SIerの零細以上に劣悪な労働環境に陥りやすいですね。また、SIerと企業文化が大きく異なるため、過去の経験を引き継げない点も難点です。
WEB業界は、技術志向が強くリスクを恐れないSEが目指す場所ですね。
方法2:異業種に転職するなら社内SEへ

- 大手が多く給与、退職金、手当など福利厚生が充実している
- 客先常駐の価格競争や、WEB業界の競争社会から逃れられる
- IT以外の別部門が利益を上げるため、プレッシャーが少ない
- 開発は外部に委託するため、納期やスケジュールは厳しくない
- 転職には向いてないが、定年まで働きやすい
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐を避けられますね。
しかしながら、社内SEのデメリットは、キャリアの形成ができない事です。入社した業種の特殊なスキルに依存しますね。また、外部のIT企業にシステム開発を外注するため経験を積めず、他社のスケジュール管理がメイン業務になります。
キャリアが積めないのは、専門職にとっては致命的ですね。
社内SEは定年まで働く事を前提に就職します。しかし、経営が傾いた時に、1番最初に予算削減を検討される危険な部署でもあります。なぜならば、本業の利益に直接結びつかず、コスト部門だと考えられるからですね。
会社の経営が傾いた時に、人生設計を大きく狂わせるリスクがある点には注意しましょう。社内SEは、業種や会社選びが重要になります。
方法3:キャリアを活かしてSIerの社内開発へ

- 同業種のSIerなので、キャリアを活かして転職できる
- 仕事内容は常駐SEと同じ、開発案件を社内に持ち込むだけ
- 常駐SEと違い、上流工程から携われることができる
- 元請けが多く、SEの単価は80万円以上と高い
- 社内開発は、チームリーダやマネジメントも経験できる
- 市場価値を高められると、いつでも転職できる
客先常駐を避ける方法で、1番のお勧めは受託や社内開発です。
なぜならば、同業種内の転職なので、過去のキャリアを活かして転職できるからです。WEB業界や異業種の転職と比較して、少ないハードルで転職できますよね。常駐SEと大きく違うのは、社内に開発案件を持ち込み、社内のリソースを使い開発するだけです。
私自身が社内開発に転職する事で、3年間の客先常駐から脱出しました。
社内開発に転職した時は、業務で開発経験が1度もない時です。それでも社内開発に転職できた理由は、企業が深刻な人材不足に陥っているからです。WEB業界や異業種よりも安定しているSIer業界は、SEを育てる社風の会社が多いです。
社内で開発経験を積んだ後は、海外の開発拠点も働かせてもらいます。経験がない当時の私に、プログラミング研修から始まり、システム開発、上流工程や外国人PGの管理など、様々な経験を積ませてくれた事に心から感謝しています。
しかしながら、社内開発にもデメリットはありますね。
異業種やWEB業界と比較して、客先常駐のリスクをゼロにできないことです。客先常駐の割合が30%未満の企業は39.3%あるため、私たちはこの4割の会社を目指す必要があります。
SIer業界で開発経験を積めたなら、その後に異業種の社内SE、WEB業界、フリーランスを目指すのは難しくありません。まずは、実務経験を積む事を1番の目標にしましょう。
▼▼受託・社内開発ならマイナビ×ITがお勧め▼▼
転職サイトの中で、1番のお勧めは「マイナビ」です。
なぜならば、社内開発・社内SEに強みがある転職サイトだからです。客先常駐からの転職を最も得意としています。また、業界経験が浅い常駐SEに、1番バランスが良いのもマイナビです。レバテックと社内SE転職ナビは、業界経験が長い玄人向けで少しハードルが高いですね。
両社とも扱う求人が数百社と少なく、社内SEやWEB業界に偏るのが難点です。
また、大手2社(リクナビやDODA)よりも親切な対応で高評価を得ています。IT系求人の質が高く20〜30代前半に限っていえば、大手総合転職サイト2社よりも良案件が多いです。私自身が、マイナビを利用して、客先常駐を逃れたので1番のお勧めです。
必ず常駐SEを脱せられる訳ではないが、私たちの将来に可能性を感じられますね。
まとめ:目標設定を求められるのが辛い?

- 常駐先からの受注規模を拡大したい
- 常駐先に1人でも多く、社員を派遣させたい
- 派遣(偽装請負)ではなく、自社チームで業務を請負いたい
- 新規で開発案件を獲得して欲しい
私たち常駐SEが、目標を設定するのは難しいですね。なぜならば、常駐先では他社の管理下で働き、自発的に行える業務がそもそも少ないからです。自発的に動けない状態で、定量的かつ具体的に目標設定を作るのは無理ですよね。
実は、目標設定で会社が求めているのは、受注を拡大し売上を増やす以外にありません。
常駐SEが目標設定を立てるのは難しいですね。本気で目標を達成しようとすると、技術職ではなく営業職よりになるからです。ただし、常駐SEをさえ辞めれば、簡単に目標を立てられますね。なぜならば、社内開発はキャリア毎に求められる役割が明確だからです。
1日でも早く行動に移した方が良い理由
現在IT業界は、書類を送付すれば誰でも企業から内定を得られます。なぜならば、転職倍率が6.79倍を超え、過去に30年にないほど売り手市場が続いているからです。全業種の倍率は2.49倍なので、他業種として比較して3倍も求人が余っています。

しかしながら、この状況が続くのは長くても2019年までです。
なぜならば、景気サイクルは8年周期で周り、再び金融危機が発生するからです。2008年10月28日に6,994円を付けた株価は、2018年12月に最高値の24,270円まで回復しました。現在は一時20,418円(8月15日)まで落ち込みましたね。
アメリカと中国の緊張が高まり、いつ米ダウ平均が暴落してもおかしくありません。アップル株はiPhoneの販売不振で暴落していました(232→142ドル)。一度不景気が発生したら、1週間も経たない内に株価は半値以下まで暴落します。
求人倍率が1倍を下回ると、客先常駐で働くSEの大半が首を切られます。2008年の金融危機では、常駐先のフロアの空席が3分の1まで増え、半数以上の常駐社員が自社に帰らされました。
そうなる前に、私たち常駐SEは具体的な行動に移す必要があります。
- プロジェクトの予算が縮小され、労働者が市場に溢れる
- 客先常駐の半数以上は、翌月以降の契約を更新できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 不景気になると、優秀なSE以外は内定を獲得できない
- 転職エージェントに連絡しても、求人の紹介を断られる
- 少ない労働者で現場を回すため、今より労働時間が増える
- 失業を避けられても、転職の機会を失い次の5年間も同じ現場で働く
- 人件費が安い外国人を採用し、日本国内の開発が激減する
- 常駐先には、中国人、インド人、ベトナム人、フィリピン人が増える
- 都内で仕事が見つからず、地元に戻りアルバイトで生計を立てる
客先常駐の最大の問題は、開発経験が積めない事です。開発経験が積めないと、手を動かすだけの労働者と変わらないため、転職もできないですね。
専門スキルを身につけ必要な人材に成長できれば、リストラされる心配もなくなります。まずは、客先常駐を抜け出して1日も早く、専門スキルが磨ける社内開発に転職しましょう。専門スキルを身につけらば、将来の漠然とした不安もなくなります。
転職活動で必要なもの

転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
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- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
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キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」事に自信を持てますね。
それだけ、IT企業は人材不足に陥っているからです。
もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。売り手市場なので、私たちが企業を選ぶ立場にありますね。カウンセリング、転職サポートはすべて無料なので、途中で利用を辞めても違約金は一切発生しません。
ただし、キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合う事でやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私は新しい道を歩み始めた事で、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
30歳時点で年収に200万円も差があると、残りの生涯年収で6000万円も違いますね。ブラックで働いている劣等感で家族を持つこともできず、一生涯孤独で生きていたと思います。
未経験者の市場価値は年齢とともに減少するため、将来動く予定があるならば景気が上向いている今行動した方が良いです。2019年以降では、金融危機が発生しもう手遅れである可能性が高いです。
登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。


会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。
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