正社員で入社したにも関わらず、ヘルプデスクやカスタマサポートに出向させられる新人SEが増えています。ヘルプデスクは、長期雇用を前提にした社員が就く仕事ではないですね。
- 「32歳で年収300万円、ヘルプデスクでは実務経験が積めない…」
- 「月200時間以上働いているが、手取りは16万円にも満たない…」
- 「仕事にやりがいが持てず、モチベーションが上がらない…」
- 「クレーム対応が多く、日々ストレスが溜まる事が多い…」
IT企業に入社した新人SEが、ヘルプデスクに配属されるケースが増えています。
ヘルプデスクは、実務経験が積めないため、市場価値が上がることはありません。市場価値が上がらないため、何十年働いても給料は増えないですね。外国人労働者の影響ですでに値崩れしていますが、今後は人工知能の普及で確実に仕事がなくなる分野です。
現在、ヘルプデスクで働いている人は、今すぐその職場から逃げ出すことを考えましょう。未来ある若手SEを、将来性がないヘルプデスクに配属させる企業は、100%ブラックですね。
たとえ、現在のプロジェクトが終了しても、実務経験が積めない他の案件(運用保守、テスター、サーバ監視)に配属される可能性が高いです。開発経験が積めないまま30代を迎えると、いざ転職したくてもできなくなりますね。
ここでは、ヘルプデスクを続けることのリスクと、それから常駐SEを脱出して社内開発で働く方法を紹介します。
- 常駐SEが、ヘルプデスクで働いた体験談は?
- なぜ、ヘルプデスクは将来仕事がなくなるのか?
- 常駐SEでは、ヘルプデスクから逃れられない?
▼▼社内開発の転職に強い専門サイト3社▼▼
- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
- 『リクルート』求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い
※マイナビのプロモーションを含みます。
<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
ヘルプデスクに就いたSEの体験談は?
ヘルプデスクに配属され、将来の不安や不満を感じているSEは多いです。
37歳女性、スキルが付かず薄給
転職すべきか悩んでいます。37才 独身女性です。特定派遣でIT業界に13年います。客先でITサポートなどヘルプデスクをしてますが、環境がとても良く人間関係に悩んだことがありません。ただ、薄給なのと業界的に不安定なのを除き。
また、結局は派遣ですので責任をとることがなく、このままだと責任ある仕事ができず、年ばかり食うことに焦りがあります。
責任ある仕事をしたく、給料も上げたいため転職も視野に入れてますが、環境がいいためなかなか実行できずにいます。年齢的にも猶予がないため板挟み状態です。みなさんならどうしますか??
参考:Yahoo知恵袋
現実的に考えて、37歳で開発者の道に進むのは難しいですよね。テスターの専門SEを目指すなど、特定の分野でキャリアを築くしかないです。
ヘルプデスクは経験が積めない仕事なので、年齢を重ねる前に転職しなければいけないですね。
32歳男性、年収は300万円賞与なし
転職に関して質問です。現在IT系Sierとして、企業の孫請として1人で現場にカスタマーサービスとして在中で作業してます。
来年の3月までのプロジェクトで、運用ではなく開発プロジェクトなので、代えは利かないというところなのですが、32歳を迎え、あまりに低い年収(深夜手当なし、残業代なし、ボーナスなしの300万円)のことを考えると、最後の転職タイミングだと思い、エージェントを利用した転職を考えているのですが、もちろんそんな話は元請けの方にも自社の上司にも相談できませんし、エージェントからはプロジェクト終わりの時期は考えない方がいいとアドバイスいただきました。
今すぐにでも転職したい気持ちと、このタイミングで抜けることが迷惑になる気持ちで揺れ動いています。経験者の方、元請けを主にやっている企業の方に質問です。
- 転職タイミングはやはりプロジェクト終わりに合わせるべきか、自分の事情で動くべきか
- その場合、どのタイミングで自社や元請けに伝えるべきか
ご教授いただきたいです。よろしくお願いします。
参考:Yahoo知恵袋
良識あるビジネスマンとして、退職は自分のタイミングで切り出しましょう。まずは、転職先の企業から内定を獲得する必要があります。自社に退職の相談をするのはそれからです。
タイミングを間違えると、高い確率でトラブルに発展します。退職に失敗して6ヶ月間の無職生活を送った事があります。慎重に行動した方が良いですね、客先常駐は本気で辞めようと思えば、最短2週間で辞められます。
参考:客先常駐を1ヶ月以内に辞める方法|トラブルや損害賠償の回避方法
26歳女性、手取り16万円以下
仕事に行く気になれません。26歳女です。IT業界へ転職しヘルプデスクとして2年が経ちます。とある会社の社員として雇用されていますが、業務自体は外部委託というカタチで出向先に常駐し働いています。
先月、1年半勤めていた出向先が先方の勝手な判断で退場となり、今月から新しい出向先へ勤めているのですが始めてから2週間で欠席続きになっています。
先月まで勤めていた現場の人間関係が良すぎたのと、業務内容にやりがいと達成感があり毎日充実していたのに比べ、今の現場はその達成感がなく、毎日長時間労働のうえ給料が変わらないという点で不満を持つようになり、出勤する気が起きなくなってしまいました。ただし、人間関係がうまくいかない、業務内容に不満がある、といった事ではありません。
<以下の点で現場はおろか会社ごと退職を検討しています>
- 1日の労働時間は9~10時間(休憩は昼1時間のみ)。但し、土日祝休み。
- 月の残業代は予め20時間ついた状態で月給制となっている。月残業20時間以上働いても給料は大して変わらない。先月勤めていた現場では月150~170hで、今の現場は休まず出勤した計算でいくと200hを越えますが、給料は変わりません。
- 雇用されている会社は月1で土曜に集まりがあり、欠席すると給料控除で給料から引かれてしまう。
- ボーナスなし
- 給料は手取りで16万。欠勤があると12~13万のときもあります。
- 毎日5時半起床、帰宅は早くて20時過ぎか遅くて22時頃
- 自宅から職場まで片道1時間半(近場を希望しましたが「このくらいの距離を行ってもらわないと」と言われた。現に私が住んでいる所は都内でも田舎なので周りに企業が少ない)
<現状>
実家暮らしではありますが炊事洗濯、自分の事はすべて自分でやる決まりなので家賃だけかからないといった感じで暮らしています。(ただし、毎月家に3万入れています)
- 疲れているはずなのに眠れなくて不眠症。
- 毎朝5時半に起床(眠れなくて気づいたらその時間になっている事もある)しますが、準備する気にもなれずその日は欠勤してしまう。
- 欠勤した日はでかける事もせず、家に引きこもっています。
- 「行かなきゃ」という気持ちはあるのですが倦怠感と脱力感がすごいです。
- 実家なので欠勤すると母に「ダメ人間」と罵られ、罵倒を浴びせられます。風邪で寝込んだ時も同じように言われた事があり、心療内科で「うつ」と診断された過去があります。
月給制ではなく時給制の派遣会社に登録し、希望に合った出向先を選んで働きたいと思っているため、すでに目星をつけた派遣会社はいくつか候補があります。
ただ、今いる会社にはとてもお世話になったのもあり、特に社長には現場が決まってちゃんとした給料が入るまで、社長のポケットマネーから生活を助けて頂いた過去もありますので、自分のワガママで退職するのも申し訳ないという気持ちになったりしています。(アットホームな会社で役員と一般社員の壁がなく、他にも金銭面で助けてもらっていた方はいます。
借りたお金を返そうとしましたが、「働いてこの会社に貢献してもらえればいいよ」とのお言葉を頂き、まだ返金していません)
ですがこのままの状態だといつか自分が限界を超えてしまうのではないかと思う部分と、一人暮らしをして自立するためにお金を貯めたいという考え、今の仕事に対する意欲も欠けているのもあるため転職を検討しているのですが、私の考えは一般的に見て甘いでしょうか。支離滅裂となりましたが誹謗、中傷はご遠慮いただき、ご意見を頂けますと幸いです。
参考:Yahoo知恵袋
会社に恩があるからという理由で、転職を決断できない人は多いですよね。
会社を辞められない人は、誰のために働くのか考えてみましょう。私たちSEは、会社の経営者や役員のために働くわけではないですね。人生をより良くする手段として職業を選択し、専門職であるSEを選びました。
月に200時間も働いて手取り16万円しかないならば、今すぐに転職しましょう。自宅近くのコンビニでアルバイトした方が、精神的なストレスがない上に、確実に今よりも稼げます。
通勤に3時間も掛けて、今の職場にしがみ付く必要性はありません。
以上のように、ヘルプデスクに配属され不満を感じる人は多いです。ヘルプデスクは本来、派遣やアルバイトが任される仕事です。正社員で入社したSEが就く仕事ではないですよね。
では、ヘルプデスクを続ける事で、どのようなリスクがあるのでしょうか?
ヘルプデスクを続ける3つのリスクとは?
客先常駐のヘルプデスクは、続ければ続けるほどリスクが大きくなります。
リスク1:単純作業で実務経験が身につかない
ヘルプデスクでは、実務経験を積むのは難しいですね。なぜならば、社内で標準化されたマニュアルがあれば、誰でもできる仕事しかないからです。
- クライアントからの電話やクレーム対応を行う
- 社内ネットワークの設定やサポートを行う
- 社内システムの運用保守を担当する
- 社内で使用するシステムの動作を検証する
- 社内で使用する製品のマニュアルを作成する
ヘルプデスクは何年続けても、転職市場で評価される事はありません。そのため、市場価値も上がらず、経験年数に応じて年収が増える事もありません。
また、基本的に客先常駐の仕事は実務経験が積めません。私の元同僚は、客先常駐で8年間働き続けましたが、年収は30万円(300→330万円)しか増えていません。
参考:客先常駐の給料はなぜこんなに低いの?|30歳で年収330万円だった
リスク2:価格競争で給料が限界まで下がる
ヘルプデスクやカスタマサポートなどの単純業務は、ここ数十年で価値が大幅に下落しています。その最大の理由は、グローバル化による外国人労働者の活用ですね。
米国企業のコールセンターやカスタマサポートは、すべて途上国の英語圏(フィリピン、マレーシア、インド)に委託しています。米国の労働者は、途上国に仕事を奪われる立場にありますね。
日本人労働者は言葉の壁があるため、米国と比較したらまだマシな方です。
それでも最近は、海外に留学する日本人や、海外の物価が安い地域に住む日本人を利用して、コールセンターで働かせる日系企業が増えています。0円留学と呼ばれるサービスは、英会話レッスンや宿泊料を提供する代わりに、無料で労働させています。彼らの労働を時間給に換算すると、200円未満です。
月200時間働いても手取りが16万円なのは、物価が安い地域に住む日本人に仕事を奪われているからですね。
リスク3:将来性がなく仕事がなくなる
人工知能の普及により、ヘルプデスク、カスタマサポート、コールセンターなどの単純業務は、近い将来すべてAIに置き換わります。
IBMが開発する人工知能ワトソンが、保険業界のカスタマーサポートに参入しました。電話対応するのは人間でも、質問の回答を返すのはすべて人工知能です。そのため、業務知識やIT知識がない人材でも、社内教育なしに働けます。
人工知能を導入する事で、数千万円規模の大幅な人員削減に成功しました。1社の成功例を皮切りに、他の保険会社でも水平展開が進んでいます。
参考:2017年9月:IBMのWatsonがIT部門のヘルプデスク担当者になった!
ヘルプデスクは今後も価値が下がり続けます。グローバル化、人工知能の活用で、人の手が必要としなくなるからです。将来のことを真剣に考えるのであれば、今すぐにヘルプデスクを避けなければいけないですね。
では、私たちSEはヘルプデスクから逃れられるのでしょうか?
常駐SEは、ヘルプデスクから逃げられるの?
ヘルプデスクを確実に避けるためには、私たちは客先常駐を辞めるしか道はありません。
なぜならば、常駐SEには出向先を断る権利が与えられていないからです。出向した先がヘルプデスクでも、上司や営業に行けと言われたら選択肢はないですよね(純粋な一般派遣であれば、派遣先は自分で選べます)。
また、ヘルプデスク以外にも、運用保守、評価、ドキュメント作成など、業務経験が積めない仕事が、客先常駐にはたくさんあります。私たちSEが開発案件に就ける確率は、全体の20%もありません。
本来であれば、ヘルプデスクのような仕事は、短期労働を前提とした派遣やアルバイトがする業務です。IT企業に正社員で入社したSEが就く仕事ではないですよね。そして、将来性がないヘルプデスクに私たちSEを出向させる企業は、まず間違いなくブラックですね。
これを避ける唯一の方法は、客先常駐がない企業へ転職することです。
「開発経験がなければ、社内開発へ転職するのは難しい」と考えるSEは多いですよね。以前は、私も同じように考えていました。なぜならば、常駐先では大手企業から零細企業まで、右を見ても左を見ても常駐SEしかいないからです。
しかしながら、自分自身が社内開発へ転職できた事で、その考えは180度変わりました。開発経験が1度もないのに、転職活動を開始してから2ヶ月後に内定を得られたからです。
転職後の社内の案件は全てシステム開発です。評価や運用、ヘルプデスクなど、理不尽な仕事だけを押し付けられる事はありません。海外に開発拠点がある企業だったので、2年間の海外勤務も経験できました。
ヘルプデスクに嫌悪感を感じているのであれば、社内開発できる企業への転職を考えてみましょう。ここでは、客先常駐を脱出して、社内開発に転職する方法を紹介します。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』求人数は673件と、ブラック率も高い
- 『リクルート』異業種への転職は、キャリアを活かせない
※マイナビのプロモーションを含みます。
<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
まとめ:ヘルプデスクは手取り16万円以下?
- マニュアル通り事務作業で、専門スキルが身につけられない
- ヘルプデスク、カスタマサポート、オペレーションなど、やりがいが持てない
- 外国人労働者、海外に住む日本人と仕事を奪い合うため、価格競争が激しい
- 人工知能の普及で、将来確実に仕事がなくなる
IT企業に入社した新人SEが、ヘルプデスクに配属されるケースが増えています。
ヘルプデスクは、実務経験が積めないため、市場価値が上がることはありません。市場価値が上がらないため、何十年働いても給料は増えないですね。外国人労働者の影響ですでに値崩れしていますが、今後は人工知能の普及で確実に仕事がなくなる分野です。
この環境から確実に逃れるためには、客先常駐を辞めるしか道はありません。
なぜならば、私たちの上司や営業は、過去の経歴を見て次の職場を探すからです。1度ヘルプデスクで働けば、次も同じような常駐先しかありません。ヘルプデスク以外にも、運用保守、サーバ監視、テスター、ドキュメント整理など、実務経験が積めない仕事の方が多いです。
客先常駐に嫌悪感を感じているならば、社内開発できる企業を目指しましょう。
私は、社内開発できる企業に転職したことで、理不尽な扱いを受けることがなくなりました。また、給料は右肩上がりで増え、海外勤務まで経験できたので感謝しています。SEを長く続けるためにも、まずは確実に開発経験を積める企業を目指した方が良いですね。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
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キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
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