IT業界で働いていると、多重けや孫請けが当たり前のようにあります。
- 「3次、4次請けが当たり前に行われる、末端で働く私の給料は低い…」
- 「多重請負構造は、偽装請負や多重派遣の原因になっている…」
- 「3次請は自社の名前を名乗れない、仕様変更ばかりでもう疲れた…」
IT業界(SIer業界)は、建築業界と同じゼネコン構造です。
上流はプロジェクトの管理だけで高給を得られるが、下流に行けばいくほど長時間労働が蔓延し、中間業者の搾取も増えるため限界まで給料が下がりますね。
私は過去に4次、5次請の末端労働者で働いたことがあります。手取りは18万円以下で賞与や昇給は一切なし、100時間残業しても1円も残業代は支払われませんでした。ストレスが原因で不眠症に陥り、精神的に病みました。
ここでは、なぜIT業界で多重下請けや孫請けがある理由、それから3次請け以降で働くデメリットを紹介します。また、多重構造から脱出する方法も紹介します。
- 多重下請け構造で苦しむ、常駐SEの声は?
- 客先常駐で多重下請けは当たり前、増え続ける理由は?
- 多重下請け構造から逃れるためには?
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- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
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多重下請け構造で苦しむ常駐SEの声は?
私たち常駐SEの多くは、多重下請け構造に苦しめられています。
Aさん)多重派遣にあたる…
これって多重派遣??労働法に詳しいかた求む!以外条件で働いています。某システム開発会社、正社員、職種システムエンジニア。現在客先常駐でプロジェクトマネジメント関連の補助業務。
ユーザ企業→ユーザ子会社→元請けB社→二次受けA社→自社、というビジネス上の構図です。A社と私(自社)の契約は派遣契約です。自社からは私だけアサインされているプロジェクトです。
直接の指示はA社社員から大体うけていますが、時々A社社員から『B社社員にこの業務をやっていいか聞いてみて』と指示されました。B社社員から指示をうけることは派遣契約的にあり得てはいけないような気がするのですが。。ちなみにA社は資本的にB社の関連会社でもあります。
参考:Yahoo知恵袋
作業指示を請けて良いのは、契約関係にあるA社のみです。多重下請けが常態化していると、法律を厳守している企業はありません。現場で働く常駐SEの多くも、何が問題なのか理解していないことも多いです。
Bさん)3次、4次請で偽装請負がある…
IT中小企業で内定を頂きました、現在内定の承諾を悩んでいる状態です。長くなりそうなので、続きは質問追記欄に書かせていただきます。私は現在就職活動中の学生です(理系)。先日IT中小企業の内定を頂きました。この不景気でこの時期ですし、承諾するか迷っています。
一応正社員として内定を頂いていますが、その会社は特定労働者派遣免許を所持しており、客先常駐が多いと聞きました。そこで私が気になっている点が偽装請負、偽装派遣です。偽装請負や偽装派遣の事を調べていると、非常に内定先が当てはまることが多く、動揺を隠せない状況です。
例として、元請けシステム・インテグレータに,3次請け・4次請け企業のIT技術者が常駐して,元請け企業のマネジャーやSEから直接指示を受けて開発している等々。また、偽装請負、偽装派遣をしている企業-PukiWikiという所で、偽装請負、偽装派遣をしている企業一覧に載っており、元・現社員?のどちらかと思われる方からのそのような事をしているというコメントもありました。
私としては内定承諾期間も短いですし、他の企業の説明会も少なくなってきている状況で、ここで内定を辞退すると一生フリーター生活にならないかと、とても悩んでいます。皆さんの意見をご教授いただけないでしょうか?よろしくお願いします。
参考:Yahoo知恵袋
IT業界(SIer系)は、建築業界と同じゼネコン構造です。大手SIer企業の下に、数百社以上がぶら下がっていますね。
大手SIer系に就職できるのは大卒者なので、私たち常駐SEの多くは2〜6次請で働きます。多重下請けを避けるためには、受託開発やパッケージを開発する企業、SIer系を避けてWEB業界、もしくは異業種の社内SEで働くしかありません。
私自身も常駐時代は、3次請け以降で働き精神的に不安定になりました。
Cさん)階層構造はエンドレスに増える…
大卒で1社目に入社した企業は、社員を客先に常駐させるだけの典型的なブラックでした。
大手通信系から2次請で、システム開発を受託している企業に出向していました。つまり、私のポジションは3次請になります。さらに私が在籍する企業は、社員が10人にも満たない零細企業の社員を使っていました。
私のように新人社員1人の出向でも、実態は派遣契約でも請負契約が結ばれます(偽装請負に当たる)。なぜならば、派遣契約で締結したら多重派遣にあたり、再委託ができないからです。
当時新人だった私は、ある出来事に驚きました。4次請の10人にも満たない零細企業の社長が、人材が足りないからと5次請を提案してきたからです。3次請ですら、手取りは18万円で残業代も支払われていません。4次、5次請となると、さらに安い給与で働きますね。
では、なぜ客先常駐では多重請けや孫請けが何年も前から批判されながらも、今も残り続けているのはなぜでしょうか。
客先常駐で多重請け孫請けは当たり前?
IT業界では、多重下請け構造が度々問題になります。
その1:多重請は何次まである?
多重請負構造のIT業界では、大きく分けて次の3つの企業が存在します。
- 大手クライアントである発注元企業(官公庁、大手通信、大手銀行)
- システム開発を委託される発注先企業(NTTデータ、NEC、日立など大手SIer)
- 現場に人材を送り込むだけの下請け、派遣企業(2〜6次請)
大規模プロジェクトほど、階層構造は深くなります。
規模が大きい案件では、1次請けはプロジェクト管理しか行いません。2次請がシステム開発を委託され、プロジェクトに参画できる人材をかき集めます。この過程で何重にも中間業者が間に挟み、3〜6次請けで人材が集められますね。
末端で手を動かす労働者は、社員が10名にも満たない零細企業の社員、というのは良くある話です。彼の給料は手取りで15万円、残業代は1円も支給されず長時間労働を強いられます。
その2:多重請が増える理由は?
多重請が増え続ける理由は、「景気動向に合わせて人材を流動化したい」という企業の防衛反応が働くからです。日本で非正規社員の割合は4割を超えています。非正規社員が増え続ける理由は、正社員を雇用すると首にできずリスクが大きいからですね。
そのため、企業は請けた仕事を外部に外注化する事でリスク分散します。
社員が10数名しかいない企業でさえ、下請けや派遣を使い外注化する事を考えています。外注化が、自分たちが生き残るために必要な事だと思っているからですね。
発注先企業は、自分たちが発注した仕事が孫請け、孫々請けにたらい回しにされる事に不快感を持っています。しかしながら、自分たちも同じ事をしているので、批判できないですよね。
その3:多重請けは違法ではないが偽装請負がある?
多重請け自体には違法性がありません。A社から委託された仕事を、B社やC社に再委託するのは法律でOKだからです。
しかしながら、IT業界の多重下請け構造は度々問題にされています。なぜならば、偽装請負や多重派遣の温床となっているからです。多重派遣を避けるために請負契約が結ばれますが、請負契約の責任を果たしていない企業が大半です。
他社の業務指示で作業すれば、偽装請負にあたります。客先常駐の9割が違法行為をしていると言っても、過言ではありません。
参考:客先常駐(SES契約)は法的にも違法|2年目以降はあなたも加害者
IT業界で長く働き続ける事を考えるのであれば、多重請負からは離れた方が賢明です。
多重請負から逃れるためには?
私たちSEは、多重請負から距離を取る必要があります。なぜならば、階層構造の下にいくほど企業から搾取されるからです。未経験でこの業界に入社するSEの大半が、3次請け以降で働きますね。
- 常駐先で自社名を名乗れない、嘘の名刺を渡される
- 仕様変更が頻繁に発生し、余計な仕事が大量に発生する
- クライアントの意向がわからず、現場が常に混乱している
- スケジュール交渉できる立場になく、長時間労働を強いられる
- 中間業者に搾取されるため、労働者の給料は限界まで下がる
私は転職することで、多重下請け構造から逃れられました。転職先は、メーカーから直請で社内でシステム開発する企業です。大手SIerではなく、社員が100人にも満たないどこにでもある普通の中小企業です。
システムを利用するユーザの顔も見れるし、クライアントの意向を汲んだ上で開発ができます。SEの単価は80万円と高い上に、中間業者を挟まないため利益率も高いです。転職以降は、年3回の賞与で140〜160万円、毎年40〜60万円ペースで年収が増えています。
これが本来のIT業界の在り方ですね。では、社内開発で働くためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
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客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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まとめ:IT業界で多重請負は当たり前?
- 客先常駐は、現場に労働者を送り込むだけで事業が成り立つ
- 大規模プロジェクトになると、2次から6次請が当たり前にある
- 多重請けが増え続ける理由は、企業の防衛反応が働いているから
- 多重請けは違法ではないが、偽装請負と多重派遣に当たる
IT業界(SIer業界)は、建築業界と同じゼネコン構造です。
上流はプロジェクトの管理だけで高給を得られるが、下流に行けばいくほど長時間労働が蔓延し、中間業者の搾取も増えるため限界まで給料が下がりますね。
私は過去に4次、5次請の末端労働者で働いたことがあります。手取りは18万円以下で賞与や昇給は一切なし、100時間残業しても1円も残業代は支払われませんでした。
多重下請け構造から逃れるためには、社内開発できる企業で働く必要があります。クライアントと直契約で仕事を請けるため、単価80万円で高い利益率を得られます。クライアントの意向や、システム利用者の顔も見れるためやりがいもあります。
私が転職した先は、社員が100人にも満たないどこにでもある中小企業です。直請を目指すために、大手SIer系に就職する必要はないですね。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
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