IT企業に就職して、初めて常駐先に出向する時ほど、不安な事はないですよね。1人で出向するならば、尚更不安を感じます。初めての現場では、私たちは何を気をつければ良いでしょうか。
- 「客先常駐が初めてなのに、初日から1人で出向させられる…」
- 「2ヶ月のPG経験しかないのに、いきなり現場に出て大丈夫なの…」
- 「そもそも、将来性がない客先常駐で働いても良いのかな…」
初めての客先常駐で、不安を感じない人はいないですよね。
私たちが不安を感じる理由は、出向先で具体的に何をすれば良いのか予想できないからです。初日に何をすれば良いか、初めての客先常駐で何を気をつければ良いか事前に分かれば、過度に心配する必要はなくなります。
新人SEが常駐すれば、基本的には優しく教えてくれる現場の方が多いです。
しかし、全てが良い場所とは限らず、常駐先次第では悪質な出向先もあります。「現場で放置される」「1人で出向させられる」「長時間労働が辛い」「開発経験が積めない」など、不満を語るSEは多いですね。
もしも悪質な常駐先に当たれば、直ぐにでも転職を始めても良いと個人的には思います。なぜならば、新人SEを悪質な常駐先に出向させる会社は、例外なくブラックだからです。早く見切りを付けて、普通のIT企業に就職した方が私たちは成長できます。
ここでは、客先常駐の初日の挨拶の仕方や流れを紹介します。それから、初めての客先常駐で気をつける6つの事についても紹介します。
- 初めての常駐先は、出向する前から不安でいっぱい?
- 客先常駐の初日の挨拶の仕方、1日の流れは?
- 初めての常駐先で、気をつけるべき6つの事は?
▼▼社内開発の転職に強い専門サイト3社▼▼
- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
- 『リクルート』求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い
※マイナビのプロモーションを含みます。
<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
初めての常駐先は、出向する前から不安でいっぱい…
初めて常駐先に出向する時に、不安を感じないSEはいません。
Aさん)客先常駐初めてなのに1人で出向する…
初めての客先常駐なんですがかなり不安です。社内のネットワークの運用管理やヘルプデスクっぽい仕事ですが、初めてなのに一人で現場に入ります。クライアントは誰でも聞いたことのある大企業って感じです。
ソニーとか富士通とかそういう感じの大企業様です。事前にあまり出来ないことは言ったんですが何故か選ばれました。ネットワークの運用なんかはやったことないし、ヘルプデスクも素人レベルですと。これはちょっとでも失敗したらすぐにクビ切られちゃいますかね。気をつけることがあれば教えてください!
参考:Yahoo知恵袋
初めての客先常駐に、1人で出向するのは辛いですよね。
まず私たちが気を付ける事は、丁寧に挨拶を行いしっかりと仕事するだけです。客先常駐では、専門知識が必要な高いレベルの仕事は要求されません。相手が何を求めているのか考えて、誠心誠意をもって業務に当たれば、クビを切られることはないですね。
少しずつ職場に慣れたら、自分の進むべき方向を考えましょう。
Bさん)PG経験が2ヶ月だけでプレッシャーを感じる…
人生で初めて、仕事でお客様先に伺います。とあるIT企業に勤め始めた22歳の女性です。4月と5月は自分が勤める会社内でずっと研修を行ってきました。自分が入社している会社には正社員として雇われているものの、取引先のお客様の会社に入り込み、そこで仕事をしていきます。要するに客先常駐型の仕事です。派遣という方が分かりやすいかもしれません。
先日お客様先の会社の方と面談をし、私のことをとても気に入ってくださったそうです。2度目の面談は無しで、まずは1週間研修期間としてうちに来てくださいと言われ、月曜日に初めて仕事をしに出社します。プログラマーとして入社したと言っても、文系の大学出身、2ヶ月しかプログラミングの勉強はしていないので、技術は皆無です。お客様もそれはご存知です。
私に対して技術も知識も全く期待していないとは思います。技術面では期待していないものの、おそらく人柄ややる気などの面を考慮して気に入ってくださったのではないかと推測しています。ただ、1時間40分ほどの面談しかしていないのに、高評価をいただいたことがかなりのプレッシャーとなっています。私が働く予定の会社は社員に対する評価が厳しく、仕事ができないと判断されたら契約も容赦なく打ち切られるようです。
下手に第一印象が良かった分、仕事ができないと「なんだ。良かったのは面談のときだけ?見かけ倒しか。」と思われやすいのではないかと不安です。頑張って、努力して、前向きにやっていくしかないのは分かっていますが、本当に不安です。失敗したり、仕事ができないやつだと思われたくないという気持ちが強いです。
社会人をなさっている皆様に、なにかアドバイスを頂きたくて投稿しました。どういう心持ちでお客様のところへ行けば良いのでしょうか?研修では、元気がよかったらそれだけで可愛がってもらえるとは教えられましたが、本当にそうなのでしょうか?
参考:Yahoo知恵袋
初めて出向するに当たり、プレッシャーを感じない人はいません。
しかしながら、PG経験がなくても過度に心配する必要はありません。現在現役で働いているSEも、皆未経験でこの業界に入り、未経験で常駐先に出向しています。会話の受け答えができる人材であれば、必ず常駐先の期待に答えられます。むしろ、常駐SEの仕事は、物足りないと感じるくらいです。
謙虚な姿勢で仕事に臨めば、必ず常駐先からも高い評価を得られます。
Cさん)客先常駐で働いても大丈夫だろうか…
就職についてとても不安に思っている事があります。私は現在22歳のフリーターです。一年前に大学を中退して大手小売でアルバイトをしてきました。最近周りが学校を卒業する歳になり初めて焦りを覚え、就職活動をした結果、客先常駐型のIT企業に内定をいただきました。
そこは昭和からある企業なのですが、内定をいただいた後ネットでこの業界について調べた結果、客先常駐型の業務形態は未来がないだとか、IT業界はとても辛く、体や精神を壊す方が多いなどの噂を目にしました。もしこのまま入社して耐え切れずにすぐに辞めてしまったら次こそ本当に未来がなくなってしまうような気がしてとても不安なのです。
自分で言うのも何なのですが、今ならまだ22と若いので、中退でもえり好みをしなければ就職先はあると就職活動を通してわかりました。言うなればこれがラストチャンスのような気がしてならないのです。今いただいている内定をお断りしてもっとよい企業、業種を探すべきなのか、それともそのまま入社して職歴を積むべきなのか、皆さんのご意見をお聞かせ願いたく思います。
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐に対して不安を感じる人は多いですよね。
客先常駐の評判が悪いのは事実ですが、個人的には1度はトライするべきだと思います。なぜならば、自分に合わないと思えば、いくらでも軌道修正ができるからです。客先常駐はブラックの可能性が高いが、でもブラックがない業種はそもそも存在しないですね。ここで逃げても次もあまり変わりません。
現在現役で活躍するSEの多くも、最初のキャリアは客先常駐からスタートしています。心配なのはわかるが、自分自身が成長しない限りは、どの会社に勤めてブラックに就職しますね。
以上のように、常駐先に初めて出向する際に不安を感じている人は多いですよね。客先常駐の初日に何をするか知っておく事で、不安を和らげる事はできます。
客先常駐の初日の挨拶の仕方、1日の流れは?
- 待ち合わせした時間に、常駐先の現場に出向する
- 現場のチームリーダーが、出口まで迎えに来てくれる
- オフィスに入り、3〜5名前後のチームメンバーに挨拶する
- リーダーが、教育担当者を紹介してくれる
- 教育担当者の指示に従い、PCをセットアップする
- 当日はPCセットアップで終了し、翌日から仕事が始まる
客先常駐の職場の挨拶は、基本的には普通の会社と同じです。
挨拶の内容は長く話そうとする必要はなく、簡潔に会社名と氏名だけを述べれば良いですね。興味を持って貰いたければ、趣味や特技の1つや2つ話す程度で十分です。チームメンバーは3〜5人程度なので、人前で話すのが苦手な人も心配は要りません。
客先常駐では、チームメンバーでも無関心な人は多いです。
なぜならば、プロジェクト単位で人が動くため、人材の出入りが激しいからです。初めて出向する方は緊張していても、受け入れる側は特に何とも思っていないですね。また、受け入れる側も経験がない事を知ってるので、最初から無理難題を押し付けられる事もありません。
必ず教育担当者が付くので、現場の指示で作業を進めます。気張らずに、軽い気持ちで始めた方が良いですね。
では、初めての常駐先では、私たちはどのような事に気をつければ良いでしょうか。
初めての常駐先で、気をつける6つの事は?
客先常駐はクライアント先で働きますね。そのため、いくつか注意する必要があります。
注意1:教わる事は全てノートにメモを取る
常駐先では、覚えなければならない仕事が山のようにあります。
でも、最初から全てを覚える必要はないし、全てを覚える事を期待されていません。まずは、常駐先の上司や先輩社員に、言われた事だけに集中すれば良いですね。そして、相手と話す時には必ずメモを取りましょう。
教わる側がメモを取ると、教える側は気持ちよく教えられますね。人間は1日経つだけでその日の出来事の7割を忘れるため、メモをしないと必ず忘れます。言われた事ができない人に、仕事をお願いしたいと思う人はいないですね。
注意2:わからない時は自分から質問する
わからないと感じたときは、必ず自分から質問しましょう。
仕事を教える側に立つと分かるが、教える側も全てを1度に教える事は無理です。相手から質問してくれた方が、説明した内容や相手の理解度を把握できるため助かります。仕事を教える立場からしても、質問がないほど寂しい事はないですね。
わからないと感じたら、説明を待つのではなく自分から質問しましょう。質問しない自主性がない相手に、積極的に教えたいと思う先輩SEはいないですよね。
注意3:客先常駐でも目的意識を持って現場に出る
労働力に対して報酬を得るため、指示された事だけすれば良いと考える人は多いですよね。
時間当たりの労働を求めると、私たち常駐SEは成長できません。客先常駐は派遣ビジネスだけれども、働き方までも派遣になるべきではありません。たとえ、恵まれない職場だとしても、この現場から何を得られるかを考えましょう。
簡単なルーチンワークならツール化する、日々の業務を定量化して上司に報告するなど、改善するポイントは無限にあります。派遣ビジネスに関わらず全ての業務で、自発的に行動できる人材だけが生き残れる世界です。
注意4:周囲に好まれる人物を目指す
私たち自身が魅力的な人物でなければ、周囲から頼られる人材にはなれません。そして、周囲から頼られる人材にならなければ、SEとして成長する事も出来ません。先輩社員から仕事を教えてもらうためにも、誠実で素直な人物になる必要があります。
周囲から好まれる人材は、業務以外にもたくさんの知識を与えてくれます。
注意5:周囲は皆お客様である
私たち常駐SEは、お客さんからお金を貰い現場に出向しています。
毎日顔を合わせ一緒に働いていると、次第に慣れが生じますよね。でも、常駐先の社員はお客様であり、同僚や友達ではない事に注意してください。距離が近すぎるとプロジェクトで問題が発生した時に、トラブルに発展する可能性もあります。
注意6:セキュリティの意識は高く持つ
セキュリティに関する事は、常に慎重に考えなくてはいけません。
なぜならば、同じ人間でも常駐先の正社員と私たち派遣SEが事故を起こした時では、相手の対応は異なるからです。セキュリティに関する事故を起こせば、1発で常駐先との取引を停止する事もあります。
以上が初めての常駐先で気をつける事です。
ただし、出向した先が良い職場とは限りません。もしも、長時間労働や理不尽な仕事を押し付けられる現場に派遣されたら、私たちはどのように対応すれば良いでしょうか。
最悪な常駐先に遭遇したら、どうすれば良い?
- 長時間労働が蔓延し、人間関係が常にギスギスしている
- 仕事を教えてくれる先輩がおらず、無理難題を押し付けられる
- 周囲から怒鳴り声が聞こえ、仕事ができる環境ではない
- 単純労働や雑用ばかりで、SEとして成長するのが難しい
- 運用保守で実労働が発生せず、職場でただ放置されるだけ
結論から伝えると、悪質な案件に当たったら、直ぐにでも転職を考えるべきです。
なぜならば、ひとつでも悪質な案件がある会社は、他の案件も全てブラックだからです。ブラック案件を取る会社は、ブラック案件しか取れないレベルの会社ですね。常駐型の請負契約ではなく、「偽装請負」しかしていない会社です。
参考:客先常駐(SES契約)は法的にも違法|ただの奴隷と変わらない
客先常駐では、「現場で放置される」「1人で出向させられる」「長時間労働が辛い」「開発経験が積めない」など、常駐先の不満を語るSEは多いですよね。望まない職場に配属されたら、まずは上司や営業に率直に不満を伝えましょう。その対応次第で、この会社に残るべきか見切りを付けるべきかが見えます。
大概の上司や営業は、自分のことしか考えていないので対応してくれません。
そもそもですが、将来を真剣に考えるならば、私たちは客先常駐は避けて働くべきです。なぜならば、客先常駐だと私たちが職場を自由に選ぶ権利がないからです。仮に別の職場に出向できても、良い職場かどうかは全て運次第ですよね。「客先ガチャ」と呼ばれる理由は、運任せでハズレくじを引かされるからです。
参考:客先ガチャと言われる理由は?|絶対に行くべきでない常駐先一覧
この業界で長く働き続けたいならば、客先常駐以外の働き方を選択するべきです。では、常駐SEを辞めて社内開発で働くには、具体的には何をすれば良いのでしょうか。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
▼▼客先常駐からの転職に強い専門サイト3社は▼▼
- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』求人数は673件と、ブラック率も高い
- 『リクルート』異業種への転職は、キャリアを活かせない
※マイナビのプロモーションを含みます。
<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
まとめ:初めての常駐先で気をつける事は?
- 先輩から教わる内容は、必ずノートにメモを取る
- わからない事は、必ず自分から質問する
- 望まない仕事内容でも、自分なりに目的意識を持つ
- 快く教えを得るために、周囲に好まれる人物を目指す
- 常駐先の社員は、お客様である事を忘れない
- セキュリティに関する意識は、常に高く持つ
初めての客先常駐で、不安を感じない人はいないですよね。私たちが不安を感じる理由は、出向先で具体的に何をすれば良いのか予想できないからです。初日に何をすれば良いか、初めての客先常駐で何を気をつければ良いか事前に分かれば、過度に心配する必要はなくなります。
新人SEが常駐すれば、基本的には優しく教えてくれる現場の方が多いです。
しかし、全てが良い場所とは限らず、常駐先次第では悪質な出向先もありますね。「現場で放置される」「1人で出向させられる」「長時間労働が辛い」「開発経験が積めない」など、不満を語るSEは多いです。
もしも悪質な常駐先に当たれば、今直ぐにでも転職を考えましょう。
なぜならば、新人SEを悪質な常駐先に出向させる会社は、例外なくブラックだからです。早く見切りを付けて、普通のIT企業に就職した方が私たちは成長できます。私は客先常駐を辞めて、社内開発に転職しました。
社内開発では毎日定時に帰宅し、4年後には年収が520万円を超えました。IT業界の入り口は客先常駐でも、最終的には社内開発を目指すべきですね。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
※コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
コメントを残す