私たち労働者を守るために、36協定という法律があります。しかしながら、客先常駐の実際の現場では、守られていないことが多いですよね。
- 「大手で36協定がしっかりしても、実際には守られてない…」
- 「36協定に違反しないように、勤怠表を改ざんされる…」
- 「36協定があるのに、客先から徹夜を強要された…」
36協定とは、会社側が労働者に残業させるために結ぶ協定ですね。日本の法律では、労働者に対して一方的に時間外労働を課すことが禁じられています。
しかしながら、36協定がありながらも、45時間を超えて働き残業代を支給されない常駐SEが多いです。さらには、労働者の有給を拒否、偽装請負、多重派遣など、多くの法律違反を強要されます。
私は3年間の客先常駐時代に、残業代が支給されてた事は1度もありません。全ての職場で45時間を超えて働き、炎上案件では80時間超えていました。
ここでは、36協定に対する疑問や、客先常駐と36協定の関係、それから健全な労働環境で働くための方法を紹介します。
- 36協定が守られず、嘆く常駐SEの声は?
- 時間外労働・休日労働に関する36協定とは?
- 残業時間の上限、残業代に関する疑問とは?
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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客先常駐では36協定が守られていない…
36協定がありながらも、法律を厳守する客先常駐は非常に少ないです。
Aさん)36協定があってもブラックばかり…
大概そんな感じのところが多いです。大手で36協定がしっかりしてるところでもサービス残業があったり。小さいところのITになるとサービス残業、会社に寝泊り、無駄な精神論に根性論、仕事をしない上司、無能なマネジメントをする奴、クライアントの無茶な要求、給料のピンはね、経費は自腹、保険なし・・・・・・数えるときりが無いです。
マジでもう潰れればいいのにって言うところも結構ありますね。
ただでさえIT業界はインターネットでブラックだの、やめておいたほうが良いだの言われてますし、それが偽装派遣になったら目も当てられないですよ、ほんと。客先常駐とかになったら疎外感がすごいし、客先との人間関係でつまずくことも多いですし。
参考:Yahoo知恵袋
たとえ大手でも、36協定が守られているとは限らないですね。
大手に限らず客先常駐では、法令厳守の意識が低いです。そもそも、客先常駐自体が違法行為に当たるため、自然とモラルも低下するのかもしれません。
Bさん)勤務表を改ざんしている…
教えて下さい。勤務表を改竄することは違法なのでしょうか?勤め先の会社は36協定に抵触しないように、勤務表を改竄することを常としています。
残業時間が45時間を越えた場合は、就業終了時刻を改竄して月の稼働時間を少くするよう社員に通達がきます。これって違法なのでしょうか?だいたい平均して月80時間ほど残業していますが勤怠表では40時間の残業になっていてもちろん残業代も40時間分しか支払われません。
入退室ログとフロアの入り口にある防犯カメラの映像が改竄の証拠となると思うのですが客先常駐のためいざ事を起こすとなると想像もつかないほどの苦労があるのでは…と途方にくれています。ちなみに労組はありません。みなさんご存知の大手企業です。
参考:Yahoo知恵袋
勤務表やタイムカードの改ざんは、割と当たり前に行われていますね。
私が以前いた職場では、タイムカード上は残業していても、明細表には残業時間ゼロで計算されています。残業代未払いの証拠になるが、誰も労働局へ持ち込みません。
Cさん)客先から徹夜を強制される…
強制的に徹夜を命じるのって違反じゃないんですか?SEをしており、請負で客先常駐しています。朝9時から夜12時(終電)まで月から土まで働いています。火曜日のみ徹夜です。こんな生活が3カ月続いています。
水曜日に0時に帰ったら、その次の日にお客さんからなぜ皆さんは0時で帰るのですか?作業が遅れてるなら徹夜してでも終わらせてくださいと言われました。しかも言われたのが、直接の担当のお客様ではなく、プロジェクトを取りまとめているプロジェクトマネージャーから常駐している全会社に対してメールで言われました。(そもそもプロジェクトが遅れてる原因はマネージャーの管理が悪いのも原因と思ってますが)
水曜日も徹夜だと火曜日も含めて丸2日間徹夜になり、さすがに体が持ちません。上司からは36協定もあるので、徹夜はせずに土曜日も休んでほしいと言われています。作業が遅れてる自分達にも問題がありますが、こんな言われようありなんですか?
参考:Yahoo知恵袋
常駐先の社員が、労働者に対して残業を支持するのは違法ですね。残業の前に、この会社は間違いなく偽装請負ですよね。
以上のように、36協定が守られている現場は非常に少ないです。なぜ、36協定が守られていないか議論する前に、協定に関する疑問を整理してみましょう。そもそも、残業時間やサービス残業は、どのように制定されるのでしょうか。
36協定てなに?協定に関する3つの疑問とは
ここでは、36協定に関する疑問に答えます。
疑問1:36は時間外労働・休日労働に関する協定?
労働者を守るために、36協定があります。
日本の法律では、労働者に対して一方的に時間外労働を課すことができません。会社側は残業してもらうために、従業員から「一定の条件下なら労働をしてもいい」と合意を得る必要があります。
それが36協定と呼ばれるものです。従業員の過半数を代表する者と合意を取り、労働基準監督署に届ける必要があります。これを怠った場合は、労働基準法違反として、「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられます。
また、業務停止を命じられることもあります。
疑問2:協定を結んでも残業時間の上限がある?
36協定を結んだからといって、会社側はいくら残業させても言い訳ではありません。労働基準法36条により、労働時間の限度があります。1ヶ月であれば45時間、3ヶ月であれば120時間が上限です。
納期直前など例外措置はあるが、基本的には上限を超えて働くのは禁止です。
45時間を超えて働かせるためには、明確な理由と超過時間の具体的な労働条件を記載して提出しなければなりません。
疑問3:協定を提出しても残業代を支払う?
客先常駐では残業代を不当に支払わない事業主が多いですね。36協定を提出しても、残業代は免除になりません。なぜならば、36協定は労働時間を延長するために提出するだけだからです。」
時間単価が2000円の社員が3時間残業したら、7500円の残業代が発生します。
- 法定内残業の場合:1時間あたりの賃金
- 法定外残業の場合:60時間以内は1.25倍、60時間以上は1.5倍
- 法定休日労働の場合:1.35倍
36協定関係なく、残業代が支払われないのは違法です。
では、客先常駐では36協定はどらくらい守られているのでしょうか。
客先常駐と36協定に関する問題とは?
客先常駐と36協定に関することを見ていきましょう。
問題1:客先常駐(特定派遣、SES契約)の36協定は?
常駐先に派遣している場合、派遣先と派遣元の2社がありますね。
客先常駐(正社員雇用)も派遣SEも、派遣元の36協定が適用されます。派遣先の企業は、常駐SEや派遣SEに対して、36協定を結ぶことはできません。また、派遣社員に対して、残業の指示を出すことも禁じられています。
もし発覚した場合は、労基法違反にあたり、派遣先と派遣元の両方が罰せられます。
問題2:46%以上が36協定を違反している
ある程度想像が付くと思いますが、36協定を守っている企業は少ないです。46%の事業場で、違法な時間外労働があったと報告されています。
厚生労働省は昨年11月に実施した過重労働解消キャンペーンの一環として行った重点監督の結果について2月23日発表しました。それによると約74%の事業場で労働関連法規違反があり、そのうち約46%の事業場で違法な時間外労働があったとしています。
客先常駐では、さらに違法業者が多いことは想像できますね。
客先常駐時代に、私は36協定の存在を知りませんでした。どの職場に出向しても、1ヶ月45時間以上働きます。80時間を超える職場もザラですね。また、残業代は1円も支給されず、プライベートを犠牲に働いても手取りは18万円以下です。
問題3:不当にサービス残業を強いる方法は?
36協定は、長時間労働から労働者を守るために作られた法律ですね。しかしながら、たくさんの常駐SEが、長時間労働と残業未払いに苦しんでいます。
サービス残業を強いる悪質な企業は、次の手口を使っています。
- 労働者の代表以外が、36協定を不当に作成し提出する
- 勤怠やタイムカードの改ざんを行い、サービス残業を強要する
- 年棒制やフレックス、裁量労働制を導入して、残業代を支給しない
ブラック大賞を受賞したワタミでは、労使間で協議していないのに、会社側が一方的に協定を作成して届けていました(ワタミが36協定で不正な手続き)。
他にも残業代を支払わない方法はたくさんありますね。
ある客先常駐では、社員が自発的にタイムカードを切っていました。自発的と言いながらも、上司から暗に指示されるため半強制的ですよね。入社前の面接では残業代は支給していると聞いたが、初日に全社員がタイムカードを切ると説明されました。
その後は給与制度が変わり、残業代を廃止するため「みなし残業」が導入されます。
では、私たちSEが健全な労働環境で働くためには、どうすれば良いでしょうか。
常駐SEが、健全な労働環境で働くためには?
単刀直入に言うと、健全な職場で働くには客先常駐以外で働くしかありません。
客先常駐の割合が30%未満の企業は、全体の4割存在します。そのため、私たちは客先常駐が少ない企業に的を絞り、就職先を探す必要があります。具体的には、次の企業を目指しましょう。
- 大手企業、メーカー企業と直請で取引きしている
- 海外に開発拠点がある企業は、内製化するため社内案件が多い
- 派遣ではなく、システムの受託開発をメインで行っている
- 企業向けに、自社パッケージを開発・販売している
- 大手企業、メーカー企業の情報システム部門で働く
- 楽天やユニクロなど、他業種の社内SE(流通業、医療関係、商社など)
- エンドユーザ向け(BtoC)に、製品やサービスを自社開発している企業
- WEB業界で、WEBサイトやサービスを受託開発している企業
客先常駐で働く限りは、健全な労働環境で働くのは無理です。なぜならば、客先常駐には構造的な問題があるからです。構造的な問題が、長時間労働、サービス残業、偽装請負など、離職率が高い原因を作り出しています。
IT業界で客先常駐を避けるのはそれほど難しくありません。なぜならば、ブラック企業にはパターンがあるため、簡単に見分けられるからです。
参考:客先常駐(人売り)の見分け方|3年で2度もブラックに騙された
ここでは、社内開発で働く方法を具体的に紹介します。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
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客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
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そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
まとめ:客先常駐における36協定とは?
- 36協定は、労働時間を延長するために労働者と協定する
- 協定を結んでも、残業時間の上限がある(1ヶ月なら45時間)
- 協定を結んでも、残業代が免除されるわけではない
- 客先常駐では、労働者が所属する会社の36協定に準ずる
- 少なくとも46%が、違法な時間外労働を行なっている
- 不当にサービス残業を強いる方法は、実はたくさんある
36協定とは、会社側が労働者に残業させるために結ぶ協定ですね。日本の法律では、労働者に対して一方的に時間外労働を課すことが禁じられています。
しかしながら、36協定がありながらも、時間外労働を強いられる常駐SEはたくさんいます。ほとんどのSEは、残業代ですら支払われていません。さらには、労働者の有給を拒否、偽装請負、多重派遣など、多くの法律違反を強要されます。
健全な職場で働くには、客先常駐以外で働くしか道はないですね。
客先常駐の割合が30%未満の企業は、全体の4割存在します。そのため、私たちは客先常駐が少ない企業に的を絞り、就職先を探す必要があります。具体的には、次の企業を目指しましょう。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
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私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
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