客先常駐に限らず、IT業界は定年まで働くのは難しいですね。実際に40代や50代でこの業界で働くSEはいるのでしょか。
- 「職場が1〜2年毎に変わるけど、定年まで働き続けられるの…」
- 「40代で就職活動したら2社内定を得た、けれどどちらもブラックだ…」
- 「自社開発で管理職に昇進し、年収は100万円増えて650万円…」
客先常駐で働いていると、40代や50代の働き方を心配する人は多いです。なぜならば、変化が激しいIT業界では、年齢を重ねるほど働く難しさがあるからですね。
結論から伝えると、客先常駐で定年まで働き続けるのは現実的ではないですね。この業界で10年働いていますが、常駐先で定年退職を迎える人は見た事がありません。
では、この業界で40歳を過ぎても働き続けるためには、具体的に何を目指せば良いのでしょうか。ここでは、40代・50代でも働ける方法を紹介します。
- IT業界で、40代を過ぎて働くSEの声は?
- IT業界や客先常駐で、40代・50代で働いている人は?
- 定年まで働くならば、1日も早く社内開発を目指すべき?
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- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
- 『リクルート』求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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40代を過ぎてIT業界で働くSEの声は?
IT業界で働き続けている40代、50代は、どのような悩みがあるでしょうか。
Aさん)将来性がなく、40代で転職は難しい…
客先常駐のSEは将来性が無い、リストラ対象とネット上で言われていますが本当ですか?知人の話ですが、雇用形態は正社員の40代男性、既婚者。客先常駐のSEで1~2年ごとに会社が変わるそうです。短いと数か月単位で勤務先を変わっています。
私は全く違う業種で、転勤も無いのでSE業界のことは分かりません。この業種は定年まで勤めるのは難しいのでしょうか?また、40代であまりスキルもない人材の場合転職は難しいでしょうか?
参考:Yahoo知恵袋
客先常駐という働き方に疑問を感じている人は多いですよね。結論から伝えると、常駐するスタイルで定年まで働き続けるのは難しいです。
Bさん)就職先はあるが、ブラックの可能性が高い…
40代後半の男ですが、転職で内定をもらってどちらに行くかで迷っています。内定企業は、以下となります。
○ある企業のコールセンターでの業務。そこの親会社は大企業で、研修や環境に問題はなく、面接の雰囲気も良く、正社員にはなれないとしても、働きたいと思えたところ。ただ、給与はあまり良くなく、評判を見ても、正社員にならない限りそんなに給与も上がらないため、モチベーションがあがらないような書き込みが何件かありました。また、離職率も高く、成績如何によっては契約終了も想定されるとなると、将来的に安定性はしていない。
○システム開発の会社。あとから内定が出たのですが、正社員での採用で1社目より給与も良い(5,6万の差)仕事は、基本客先常駐で、システム開発やヘルプデスク、運用保守を請け負っているとのことで、私の場合は、コールセンター経験者が長いことからヘルプデスクなどの業務で客先での仕事をまずはお願いしたいとのことでした。もともと、20年ほど前には、運用保守で客先常駐の仕事をしたこともあり、客先常駐にマイナスイメージはありませんでした。また、会社がまだ小さいので、ただ常駐して終わるのではなく、リーダーなどになって、部署を作るなり、コールセンターやその他強みのところで新たな分野を切り開いてほしいとも言われました。
将来的に手に職をとなると、システム開発となり、社内には研修していただける部署もあるのですが、そちらは未経験なので、この年からはないかなとは思うのですが、やり方によってはコールセンター事業部を作ったりなど、ある意味やりたいことができるのかなとも思ったりもしました。
しかし、面接時に、面接官がリストラにあってここに来たことを言われ、仕事ができない人の集まり?と思ってしまったことや、下請けの下請けで受けているものもあることも言われ、ネットでは常駐先と長いつきあいで信頼関係もあるとはあるが、現実はしがみついて何とか仕事をもらっている=常駐先では居心地悪いのか?などの不安、ネットでも、意客先常駐がよくない、ブラックであるなどの意見が、意外に多くあり、迷っています。
残業については、前者はほぼなく、後者も極力させないとはいっていますが、みなし分が給与に入っており、面接担当からのメールが夜遅くくることもあり、後者は何気に残業があるのではないかと思われます。(もちろん残業代支給となっています)
面接で感じた面接官のイメージはどちらもよく、会社のネームバリュー(親は大企業だが、実際はグループ会社で知名度なし)や会社としてしっかりしているところからだと前者なのですが、年齢的にも後がないので、安定から後者でできることをやっていくのが妥当、道はまたどのように開いていくか分かりませんし、将来的な切り開ける道の広さで見ると後者だと思っていますが、どう思われますか。
もちろん、決めるのは自分なのですが、何か私が見落としていることや、冷静に見えていない気をつけなければいけないところなど、指摘などあればと思い、質問させていただきます。
参考:Yahoo知恵袋
質問者さんは40代で選択肢はないので、正社員で働くしか道はないですね。しかしながら、この会社はまず間違いなくブラックです。みなし残業制を導入している企業は、残業代を正当に支給しないために導入しています。
社員を100時間働かせても、月1〜2万円しか支払いません。40代にも関わらず、年収300〜400万円のレンジで働く事になります。
以上のように、客先常駐で働くSEは、正直なところ高待遇とはほど遠いです。しかしながら、自社開発であれば、待遇は天と地ほど差があります。
Cさん)自社開発の管理職で年収650万円…
40代SE、男性です。専門職希望なのに管理職を強制されて苦しんでます。とある地方都市のソフトウェア開発会社で働いています。30代の妻と、幼稚園児1人を養っています。大学卒業以来、ITエンジニア(SE/PG)として働いてきました。客先常駐ではなく自社開発です。
ソフトウェア開発の仕事は好きです。また、最新のIT技術を勉強するのも好きです。つまりは、専門職志向です。昨年、当時の上司が親会社に転籍となり、管理職ポストが空きました。その際、当時の上司と社長から、管理職への昇格を打診されました。私は、管理職タイプではない旨を主張して固辞しようとしましたが、「他に適任が居ない」と強引に説得され、仕方なく受けました。管理職となり1年がたち、
・親会社との交渉ごと
・原価管理
・言うことを聞かない部下の扱い
等々、わずらわしいことばかりです。睡眠障害にも陥り、数ヶ月に1回、心療内科に通院しています。胃腸の調子も常時悪いです。とはいえ、年収は上がりました。(額面550万円→650万円)そこで、今後のことですが…
a.このまま管理職として定年まで頑張る
→心身の健康が…b.強く希望して管理職を免除してもらう
→他に適任者が居ないのは確かなので通らない可能性大
→希望が通らなかった場合に居づらいc.専門職として働ける会社に転職する
→年齢的にどうか…アドバイスをよろしくお願いします。
参考:Yahoo知恵袋
スキルが低い客先常駐と比較して、自社開発の場合は専門スキルも年収も高いですね。40代で年収が650万円であれば、順調に昇給していると言えます。
管理職をヤリたくなければ、技術志向が強いIT企業に転職すれば良いですね。WEB系に行けば今よりも好条件で雇ってくれる会社がたくさんあります。今の会社に残るならば、役員と相談して、給料を上げるように交渉します。他に適任者はいないので、会社側は条件を呑むしかないですね。
以上のように、同じ40代でも客先常駐か、それとも自社開発で働くかによって、待遇は180度異なります。
私たち常駐SEは、自社開発や社内開発できる企業を目指す必要があります。そうでなければ、40代や50代以降も働き続けるのは無理です。
では、この業界で長く勤めるためには、具体的に何をすれば良いのでしょうか。
客先常駐で働く40・50代のSEとは?
40代や50代では、どのような働き方があるのでしょうか
その1:IT業界に勤める40代・50代はいる?
技術の移り変わりが早く、高齢や中年でIT業界で続き続けるのは難しいと言われていますね。しかしながら、客先常駐ではなく社内開発で働けば、40代や50代のSEはたくさんいます。
社内開発であれば、定年まで働き続けるのはそれほど難しくはありません。
- 開発から始まり要件定義や設計など、年齢に応じたキャリアが構築できる
- 管理職、社内管理、経営など、SEやPG以外に様々なポジションがある
- 労働力ではなく、専門知識やスキルで高い報酬を得ている
- 開発案件を確実に積めるため、年齢と共に市場価値を高められる
社内開発は、組織にヒエラルキー(階層)があるため、若手を育てたり現場をマネジメントする能力を積めます。新しい技術をアップデートするのは難しいが、10年以上現場で働いた経験を活かして、若手をリードできますね。
40代、50代になると、会社の経営にも携わるようになります。社内開発であれば、定年まで働き続けるのは十分に可能です。
参考:客先常駐で定年まで働くのは不可能|65歳まで働ける企業の見分け方
その2:客先常駐に勤める40代・50代はいる?
数は多くないが客先常駐でも、40代や50代で働き続けるSEはいます。
私の知人は40代で常駐SEを続けています。彼の職場には25人の開発メンバーがいて、最高年齢は49歳で2人います。この2人を含めて、40代は全部で6名です。残りは20代と30代が半々を占めます。
現在のIT業界の人材不足を考えると、50代以降も今後は増えていきますね。
私の知人は40歳を過ぎてから、1度をSEを辞めることを考えました。しかしながら、今は定年まで働き続けるつもりです。なぜならば、別業種でゼロから働くと、現職よりも200万円も下がるからです。
20代や30代が多い職場も多いが、業務内容によってはベテランSEが幅を活かせる職場もありますね。
ただし、現実的に考えると、この先も線が細くなるのは間違いありません。今は良くても、経済危機が発生するタイミングで職を失う可能性もあります。
その3:40代を過ぎてSEを続けるためには?
40代や50代でSEを続けるためには、年齢が若い時から将来のキャリアを考える必要があります。
- 開発や運用だけではなく、要件定義や設計も経験する
- 自分の作業だけではなく、積極的に若手の仕事をマネージメントする
- 技術力が1番優先だけれども、語学力など付加価値も付ける
- 客先常駐で働くならば請負を目指し、自社の若手を現場に入れる
客先常駐では、常駐先の仕事を自分で選べるわけではありません。しかしながら、積極的に行動しないと道が開けることはないですね。
現場の若手や後輩社員の面倒を見ることで、積極性や責任感がある人材だと思われますね。40代で現場で働き続けるためには、語学力など他の人がない付加価値を付ける必要もあります。努力を惜しまない人でなければ、客先常駐を続けるのは難しいです。
ただ、客先常駐で定年まで働くのは現実的ではないため、どこかのタイミングで社内開発にシフトした方が良いですね。
早い段階で、社内開発を目指す方が良い?
私はこの業界で10年働き続けているが、客先常駐で定年退職する人を見たことがありません。35歳で徐々に受け入れ先が減り始め、以降は年齢を重ねるごとにリストラのリスクが高くなります。
また、客先常駐だけではなくフリーランスや派遣も同様に危険です。
フリーランスや派遣は、2008年のような金融危機で1番先に契約を切られるからです。客先常駐を含む短期契約で生き残るのは、本当にスキルが高い1部のエンジニアだけですね。
現実的にこの業界で長く働き続けるためには、社内開発を目指しましょう。社内開発では、年齢ごとに役割が変わり、40代や50代にも居場所があります。私は社内開発に転職した時に、40代や50代が多くて安心しました。
- 20代前半→ キャリアの下積み時代で、開発スキルを習得する
- 20代後半→ チームリーダーとして、小単位でプロジェクトをまとめる
- 30代前半→要件定義や設計など、上流工程に携わる機会が増える
- 30代後半→ プロジェクトリーダーとして、プロジェクト全体をまとめる
- 40代以降→ 経営的な視点を持ち、クライアントの均衡や組織を代表する。
客先常駐では、20代前半でする仕事を30代・40代でも求められますね。社内開発では、開発の最前線で働くのは難しいが、代わりにプロジェクトチームや会社の方向性を考える事が求められます。
ここでは、社内開発で働く方法を具体的に紹介します。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
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客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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- 『社内SE転職ナビ』求人数は673件と、ブラック率も高い
- 『リクルート』異業種への転職は、キャリアを活かせない
※マイナビのプロモーションを含みます。
<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
まとめ:客先常駐で働く40代や50代はいるの?
- 開発や運用だけではなく、要件定義や設計も経験する
- 自分の作業だけではなく、積極的に若手の仕事をマネージメントする
- 技術力が1番優先だけれども、語学力など付加価値も付ける
- 客先常駐で働くならば請負を目指し、自社の若手を現場に入れる
客先常駐で働いていると、40代や50代の働き方を心配する人は多いです。なぜならば、変化が激しいIT業界では、年齢を重ねるほど働く難しさがあるからですね。結論から伝えると、客先常駐で定年まで働き続けるのは現実的ではないですね。
この業界で40歳を過ぎても働き続けるためには、社内開発できる企業を目指しましょう。社内開発では年齢ごとに求められるポジションが変わります。そのため、40代や50代にも居場所があります。
私は客先常駐を辞めて社内開発に転職した時に、40代や50代でも働き続ける社員が多いのを見て安心できました。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
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- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
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キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
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