運用SEに将来性がないと理解しながらも、私たちは辞めるのが難しいです。なぜならば、専門職に必要な実務経験が積めず、次も同じようなブラックに就職するのが怖いからですね。では、1度でも運用に配属されたら、私たちはどうやって脱出すれば良いのでしょうか?
- 「運用に配属されて1年経ったが、ヤリガイを感じられない…」
- 「専門知識を必要としない常駐先に、将来性はあるのか…」
- 「給与は224万円だけ、このまま続けても昇給するだろうか…」
深刻な人材不足の現在では、運用SEを脱出するのは難しくありません。
なぜならば、「希望する条件で内定を得なければ転職しない」という選択肢を取れるからです。転職に期限さえ設定しなければ、内定を獲得しても無理に転職する必要はありません。未経験者と違い実務経験があるため、いずれは良企業から内定を得られます。
この方法で良企業に就職できるのは、会社を辞めずに就活するからですね。20万円の給料を貰いながら就活するのと、無職で就活するのは天と地ほど差があります。
離職期間中に就活すると、精神や金銭的な問題で短期間で就職先を決める必要があります。十分な経歴がない上に無職で就活すれば、次も同じような客先常駐のブラックに就職しますね。そして、過去の経歴が「運用保守」だと、再就職後の配属先も「運用保守」です。
「退職したら、集中して勉強した後に再就職しよう」「2年間勉強して資格を取ったら転職しよう」と考える人は多いが、この方法はお勧めしません。なぜならば、実務経験がない状態で資格を取得しても意味がないからです。
人材不足の現在では楽に内定を得られても、半年後や1年後も同じ状況が続くとは限りません。就活はタイミングが命なので、今すぐに行動を開始しましょう。
ここでは、運用保守は今すぐに辞めた方が良い3つの理由を紹介します。それから、運用SEから確実に「年収アップ」する方法を紹介します。私も新人時代に運用SEからキャリアを始めました。その後に、開発経験が1度もない時に社内開発から内定を得ています。
- 運用保守を、今すぐに辞めた方が良い3つの理由は?
- 最大のリスクは、5年後も年収が250万円を超えない事?
- 運用SEから、確実に「年収アップ」を実現するには?
▼▼社内開発の転職に強い専門サイト3社▼▼
- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』社内SE専門だが、求人数は673件だけ
- 『リクルート』求人数は多いが、未経験向けのブラックが多い
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<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を狙っている人は多いが、その頃にはもう手遅れになる可能性が高いからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
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常駐先に出向しても、仕事がなくて将来が不安だ…
運用保守に配属され、将来の不安や不満を感じるSEは多いです。
Aさん)1年過ぎたが運用にやりがいを感じられない…
転職について考えています。新卒1年目で運用系の仕事をしています。元々望んでいた仕事ではないのですが、客先常駐ですし色んな職場で様々な経験が積めればと思い3年ほど働きつつ望んでいる職種への転職を目指し勉強していこうと思っていました。
ですが、先輩方の話によると今の常駐先には短くても3年、長くて10年ほど勤めることになると言われました。さらに会社が自己啓発(今現在携わっている業務に関する資格取得、勉強会等)に力を入れており、正直やりたい勉強をする時間があまり無いです。
客先での仕事なので休みも取りづらいです。仕事内容そのものは難しくはないですが、全くやりがいを感じる事のできない業務を3年と考えると、とても時間を無駄にしているように感じます。
上司や同僚の方からも気を遣って「仕事大丈夫?」「不安な事はない?」と聞かれますが、やりがいがない、長く勤めるつもりはないなどと言うことはできず、新人らしく「今は業務を覚えることで精いっぱいです。」や「今のところ特に不満はないです。」等の返答しかできません。
職場関係は良好でその辺りも辞めづらい理由です。そこで質問します。
- 早く退職し集中して勉強するべきか、在職中に細々とでも勉強して転職するべきか(どちらにせよ3年ほどで退職するつもりです)
- 現状の不満、不安は甘えなのか
不満な点をいくつが挙げましたが、どれも退職を決意するには不十分に感じています。客観的に見てどう行動するべきか参考までにお聞かせください。
参考:Yahoo知恵袋
運用保守に配属されたならば、まず先に転職する事を考えましょう。なぜならば、在職期間中に勉強しても、実務経験がなければ転職市場で評価されないからです。深刻な人材不足の現在では、現職よりも確実に労働条件が良い企業に就職できますね。
ただし、退職してからの転職活動はお勧めしません。実務経験がない上に無職を採用する企業は、ブラックしかないからです。必死に2年間勉強しても、転職市場では無職扱いです。
運用SEに配属されても、一生懸命に頑張ろうとする人は多いです。でも、私たち常駐SEは「偽装請負」など、法律を犯した違法行為を強要されています。そこに構造上の問題がある以上は、自己犠牲をして耐えるべきではないと思います。
Bさん)専門知識を必要としない運用に将来はあるの…
IT関係に努めてます。質問があります。
現在の入社1か月後に常駐先が決まり現在はこの業界に入って5か月が経とうとしています。常駐先は運用保守の仕事を任されました。内情はものすごくヒマでヒマでしょうがありません。しかしチラホラチラホラと本当に細かい(かといって技術的知識は全くいらない)業務が振られるので自分の学習は業務中にはできません。
自宅に帰り時間を見つけて学習に取り組もうと思っています。ここでいくつか質問があるので回答よろしくお願いします。
- 今後、需要が高まりそうな言語や必要知識はどういったものになるでしょうか。質問理由は、まだこの業界に入ったばかりで右も左も正直一切わかりません。何が必要で何がいらないか・・・
- 実際にこの本当にヒマでしょうがなく専門知識もいらない常駐先にいて未来はあるんでしょうか。質問理由は、単純にこの先が心配だからです。
- みなさんの知識を得たパターンを教えてください。質問理由は、参考程度に私もそのような進歩ができればと思っています。(空いた時間を見つけては学習し、成果物を実績とし自社で見せそれが認められて常駐先が変わった。や、単純に常駐先が開発系のほうに回されて業務をこなしていく上で身についたなど)
いかんせんまだ業界にいて浅い人間なので、お手柔らかに回答よろしくお願いします。
参考:Yahoo知恵袋
専門知識がない常駐先にいても、未来はありません。景気が良いうちは仕事があっても、2009年の金融危機が再び発生すると、私たち運用SEは仕事を失います。行き着く先は、飲食や介護などの単純労働しかありません。
私たちSEに最も大切なことは、開発現場に入り実践的な実務経験を積むことです。需要が高まりそうな開発言語を独学で勉強しても意味はありません。時代が変化しても変わらない普遍的な専門知識は、実際に現場に出ないと分からないからです。
運用保守からいずれは開発系に就けると期待する人は多いですね。しかしながら、運用保守から開発系に進むキャリアはありません。なぜならば、運用と開発は全く別の業種だからです。
Cさん)手取り14万円で賞与は年32万円しかない…
運用SEの給料。私の彼は運用SEと言う職業に就いています。彼はいつもお金がないお金がない給料が少ないとぼやいています。そこで気になったので質問なのですが、運用SEの給料はどのくらいなのでしょうか?
彼は高卒採用です。今年入社2年目のハタチです。首都圏で就業してます。休みは110日くらいは有ると思います。1年目試用期間でその間は基本給18万で手取りが16万程度、賞与無し。2年目正社員になり基本給が16万で手取りが14万程度。賞与は年1で、基本給の2ヶ月分つまり32万。2年目は賞与があるのでその分基本給を減らして賞与に当てると言う謎の方式を彼の会社ではしているみたいです。
これから経験を詰んでスキルを上げたら給料は上がると思うのですが、調べてたらIT職ならもう少し多いのかなぁと思えてきて気になりまして….。実際のところ上記は妥当なのでしょうか?安いのでしょうか?高いのでしょうか?
からかいや誹謗中傷はいりません。率直な意見お願いします。
参考:Yahoo知恵袋
運用SEの1年目の給与は216万円、2年目は給与体系が変わり224万円ですね。客先常駐の運用保守では、今後も昇給する見込みはゼロです。適正年収の相場は、200〜250万円が妥当なラインです。
なぜならば、誰でもできるマニュアル通りの作業しかないからです。
私たち運用SEが30〜40代になれば、代わりに20代の常駐SEを現場に入れます。また、運用保守系の仕事は、今後人工知能やAIに取って代わられます。付加価値の低い仕事は、将来的になくなる可能性が高いです。
将来を真剣に考えるならば、私たち常駐SEは運用保守以外で働いた方が良いですね。
運用保守は今すぐに辞めた方が良い3つの理由は?
客先常駐は、できる限り早い段階で辞めた方が良いです。なぜならば、何年働いても専門知識や経験を積めない上に、給料も増えないからです。
理由1:最大のリスクは、年収が250万円を超えない?
- 運用SEの給料は、年収200〜250万円だけ
- 手取りは17〜20万円、賞与は10〜20万円
- マニュアル通りの作業が多く、現場で実務経験を積めない
- 専門知識や経験が積めず、5年後もスキルが伸びない
- 経験年数が増えても、客先単価も給与も昇給しない
- 空き時間に独学で勉強するも、転職市場では評価されない
- 不景気が発生すると、1番最初に首を切られる
運用SEを続ける最大のリスクは、給与レンジが250〜300万円しかない事です。
運用保守はマニュアル通りの作業が多く、現場で実務経験を積むのが難しいです。開発経験や専門知識を習得できないため、5年後もスキルが伸びず昇給する望みはありません。手取り17万円、残業代支給なし、年収250万円以下も珍しくないですね。
運用保守を抜け出すために、業務時間外に一生懸命に勉強する人は多いですよね。
しかしながら、独学による勉強は転職市場では評価されません。2〜3年掛けて基本情報処理やJava、オラクルの資格を取得しても、次も同じような客先常駐に就職する可能性は高いです。そして、運用保守の経歴しかないと、再び客先に出向して運用SEになります。
理由2:人工知能やAIが普及すると仕事がなくなる?
富国生命が日本IBM製の人工知能AI「ワトソン」を活用し、給付金査定関連部署の約三割の人員を削減する予定との報道が保険業界に衝撃を与えている。富国生命では、給付金査定関連部署に131人が所属しており、その3割にあたる34人を削減するとの予測が立っている。
人工知能やAIの導入で、最初に置き換えられるのが運用保守のヘルプデスク ですね。
保険会社の富国生命は、人工知能を導入し3割の社員を削減しました。資本主義社会では、価格競争で生き残る必要があるため、他の保険会社も水平展開で追随します。そうなると、保険業界の運用部門だけでも、1〜10万人単位で労働者の仕事を奪います。
マニュアル通りの単純作業や、ヘルプデスク などの運用部門は、人工知能に代替しやすい仕事ですね。近い将来に運用SEの仕事が無くなるのは間違いありません。
理由3:不景気と同時に運用SEは失業する?
- 不景気になると、1番最初にコスト部門と見なされる
- 開発部門と違い、人数を減らすだけで予算削減できる
- ツールの自動化や機械化で、労働者の作業を減らせる
- 人工知能やAIが普及すると、運用保守は大量に削減される
運用保守は、不景気になると1番最初に人員を削られます。
なぜならば、将来に投資する開発案件と違い、利益を生まない運用保守はコスト部門だと見なされるからです。また、運用部門の人員を減らすだけで、簡単に予算を削減できますね。そのため、常駐先の業績が悪化すると、まず1番最初に契約解除やリストラされます。
私は新人SEの時に、常駐先で運用保守に配属されました。
トラブルが発生しないため、常駐先に出向しても仕事はなかったです。その1年半後に、2009年の金融危機が発生し契約解除されました。私だけではなく、常駐先の外部社員の全員が退場しています。
労働市場に人材が余っている状況では、他に仕事を探しても見つかりません。
自社に戻ると社員の過半数が契約を解除されていました。常駐先を失くした私は自宅待機する羽目になり、その3ヶ月後に会社を退職します。上司や営業担当者が仕事を探しても、専門スキルがない私を受け入れてくれる常駐先がなかったからです。
再び金融危機が発生すれば、間違いなく運用SEは仕事を失いますね。
では、私たち運用SEは、どうやって現状から脱出すれば良いのでしょうか?
運用SEから「年収アップ」の転職を実現するには?
- 仕事が暇なので、業界や企業研究に時間を費やせる
- 労働条件に納得できなければ、無理に転職しなくて良い
- 1〜2ヶ月の短期決戦ではなく、長期前提で就活を行う
- SE経験が既にあるため、「社内開発」に絞って応募する
- 「社内開発」が難しいと感じたら、来年に就活を延期する
深刻な人材不足の現在では、運用保守を抜け出して「年収アップ」や「開発案件」を目指すのは難しくありません。2020年には30万人、2030年には59万人が不足すると予測していますよね(参考:経済産業省)。
会社を辞めずに転職活動すれば、ブラックに入社する確率はゼロです。
なぜならば、労働条件が良い企業から就職できなければ、内定を得ても無理に転職しなくても良いからです。転職活動はタイミングが重要なので、いずれは良企業に就職できます。焦って就職先を決める人ほど、ブラック企業に就職していますよね。
私は実務で開発経験がない時に、「社内開発」の良企業から内定を得ました。
しかしながら、その半年前は希望する条件で内定を得られず、途中で挫折しています。この時は、客先常駐のブラック以外で、内定を得られなかったからです。その半年後に、エージェントの担当者から再度希望する案件を紹介してもらい、現在の「社内開発」に転職できました。
担当者に希望を伝えておくと、定期的に情報をくれます。
この方法であれば、転職に失敗する要素はないですよね。「年収アップ」も「開発案件」も実現できなければ、転職しないという選択肢を取れば良いからです。この方法を取れば、確実に現在よりも良企業に転職できます。
では、私たちが客先常駐から脱出するには、具体的には何をすれば良いのでしょうか。
「諦めなければ、必ず客先常駐から脱出できる」
客先常駐で働く多くのSEに、社内開発を目指して欲しいと思っています。
なぜならば、私自身が客先常駐やSESに長年苦しめられたからです。客先常駐では将来性がない上に、出向先や自社に都合良く使われ、需要がなくなれば切り捨てられます。常駐先で契約解除されたら、自社でも居場所を失い失業するしか道はありません。
私がIT未経験で入社した先は、社員を客先に常駐させるだけのブラックでした。毎日夜11時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中で、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親の事を思い、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、臆病だった私は行動に移せず、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
そして、その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですね。
ぶっちゃけ、客先常駐を脱出するのは難しくありません。なぜならば、常駐SEの大半は飲み会で愚痴るだけで、実際に行動に移す人は全体の1割もいないからです。私たちが実際に行動に移せば、意外と簡単に社内開発に転職できます。
客先常駐で働くSEがいなくなれば、客先常駐やSESは潰れるしかありません。私が社内開発を勧める理由は、社員を常駐させるだけのブラックは潰れて欲しいからです。そのためには、まずは私たち自身が行動しなければなりません。
私は過去にマイナビを利用して、客先常駐から脱出して社内開発に転職しました。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
客先常駐から脱出できる3つの方法は?
客先常駐から脱出する方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:IT業界を辞めて別の業種へ
客先常駐に疲れ切った人の中には、別業種で再スタートしたい人も多いです。でも、SEのキャリアを活かす方が、良い就職先に就ける可能性は遥かに高いですよね。
経験ゼロで新しい業種に入れば、年収250〜300万円で再スタートします。冷静に考えると、実務経験がない状態で異業種に飛び込めば、どの業種でも確実にブラックに就職します。ノルマがキツイ営業や飲食業、肉体労働の建築や工場は、IT業界以上にブラックな業種です。
仕事が楽な総務や事務職は、正社員ではなく派遣やパートしか募集していません。派遣やパートでは、今以上に将来が不安定になります。
1度でもIT業界で働きた経験があれば、私たちは未経験者ではなく経験者枠で応募できます。キャリアコンサルタントが提案する企業も、10倍以上に選択肢が増えますね。紹介してくれる企業は経験者向けなので、求人の質も以前より高くなります。
現実的に考えたら、現在のキャリアを活かさない手はないですね。
方法2:経験を活かして異業種の社内SEへ
異業種の社内SEを目指せば、客先常駐から逃れられます。しかしながら、社内SEはデメリットも多いため、私たちは十分に注意が必要です。
最大のデメリットは、特定の業界事情に詳しくなる反面、IT系の専門性が失われる事です。なぜならば、システム開発を外部委託するため、自社で経験やキャリアを積めないからです。社内SEの仕事は、社外のスケジュール管理と、社内の非IT管理部門のサポート業務です。
1度でも社内SEになると、一般的なSEのキャリアからは遠くなります。
また、本業が成長しない会社に就職すると、リストラの危険性も高いです。なぜならば、利益を上げない情報システム部門は、経営陣からコスト部門だと見なされるからです。定年まで働く前提で入社しても、経営方針が変われば真っ先に首を切られます。
競争社会から離れた社内SEにとって、外の世界で生き残るのは容易ではないですね。
方法3:経験を活かして自社や社内開発へ
IT業界で市場価値を高めたい人は、自社開発や社内開発を目指しましょう。社内開発とは、大手企業から依頼を請ける受託開発、自社製品やパッケージの開発や販売、スマホやソーシャルアプリの開発、コンサルタントやクラウド導入など、様々な働き方がありますね。
社内開発の最大のメリットは、経験と業界年齢に合わせてキャリアを積める事です。
開発案件では最新技術を学び、社内開発で経験を積めば上流工程からも携われます。設計やマネジメントを経験できれば、自身の市場価値を上げられますね。そして、専門知識や経験さえ積めれば、不景気を理由にリストラされても生き残れます。
また、専門知識や経験年数に合わせて、順調に収入も増やせますね。市場価値が高い人材になれば、フリーランスや在宅で働くのも難しくありません。市場価値が高い人材になれば、年収100〜200万円アップの転職も難しくありません。
では、客先常駐を脱出するには、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
客先常駐から脱出できる転職サイト2社は?
客先常駐を脱出するには、「マイナビ×IT」と「社内SE転職ナビ」がお勧めです。
転職1:異業種の社内SEに強い「社内SE転職ナビ」
- IT経験者向けに、社内SEに特化した専門サイト
- 客先常駐から脱出して、異業種の社内SEに転職できる
- 他の経験者向けと比較して、知名度が低く利用者が少なすぎる
- 社内SE案件に絞られるため、求人数が673件と少なすぎる
- スキル次第だが、実は社内SE以外も紹介される
- 関東圏、関西圏以外では、求人がほとんどない
公式サイト:『社内SE転職ナビ』
社内SE転職ナビは、社内SEに特化した経験者向けの転職サイトです。他にない最大の特徴は、社内SEや社内開発を専門に扱い、確実に客先常駐から脱出できる事ですね。
しかしながら、他の転職サイトと比較して、知名度が低く利用者が少ない点に注意が必要です。また、社内SE案件に絞られるため、求人数が673件しかありません。「マイナビ×IT」も経験者向けで社内開発を中心に扱うが、求人数は2.8万件以上あります。
確実に客先常駐を脱出できるのは魅力だが、転職サイトの規模が少なすぎます。選択肢が少ないと、ブラックに就職する可能性も必然的に高くなります。「社内SE転職ナビ」1本に絞るのは、リスクが高いので避けた方が良いですね。
転職2:自社や社内開発に強い「マイナビ×IT」
- 大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイト
- 客先常駐から、自社や社内開発の転職に最も強い
- 自社や社内開発など、求人数は2.8万社以上もある
- ハイキャリア層ではなく、20〜30代の常駐SE向け
- 大手2社(リクナビ、DODA)にはない、中小の隠れ良企業を扱う
- 大手2社よりも、丁寧な対応で高評価を得ている
- 担当者が推薦状を書くので、書類選考の通過率が高い
公式サイト:マイナビ IT AGENT
「マイナビ×IT」は、大手マイナビが運営する、IT業界に特化した専門サイトです。他にない最大の特徴は、客先常駐から自社や社内開発、それから社内SEを目指せる事です。親切な対応の担当者が多く、転職経験がない初めての常駐SEにも向いています。
個人的な1番のお勧めが「マイナビ×IT」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、客先常駐のブラックから脱出できたからです。
私が社内開発に転職できた時は、実務で開発経験が1度もない時でした。
「次もブラックに騙されて、客先常駐やSESに入社したらどうしよう」と不安しかなかったです。担当者は、客先常駐の経験しかなくても、必ず社内開発に就職できると声を掛けてくれました。「確実に社内案件に入れる保証がなければ、無理に転職する必要はないですよ」とも言ってくれました。
2ヶ月後に内定を頂いた先は、受託開発がメインのIT企業です。社員数が100名未満の中小企業だが、海外に開発拠点もある隠れ優良企業でした。
入社後に先輩社員から個別の社内研修があり、プロジェクト配属後も別の先輩が開発のサポートをしてくれます。それから、毎年40〜60万円ペースで順調に昇給し、4年後には年収が520万円を超えます。開発案件に就いた後も、納期がない月は毎日定時に帰宅しています。
上場企業や知名度がある大手はないが、私にとってこの会社は優良企業ですね。順調に昇給する上に残業も少ないため、今もこの会社でお世話になっています。
IT業界以外も広く扱う大手2社(リクナビ、DODA)と違い、IT系に特化したマイナビは求人の質が高いです。また、大手2社が扱わない隠れ優良企業が多いのも魅力です。機械的な対応にならざる負えない大手と違い、サポートが手厚い点もお勧めです。
私が客先常駐から脱出でき、社内開発に転職できたのはマイナビのおかげです。
これからも、常駐SEで働き続けるリスクとは?
客先常駐を続ける最大のデメリットは、経験年数に応じて給料が増えない事です。
常駐SEの給料が増えない理由は、手順書通りのマニュアル作業、ドキュメント作成、運用保守、ヘルプデスク、評価など、単純労働ばかりで開発経験を積めないからです。短期間で常駐先が変わるため、運が悪ければプロジェクト毎にスキルがリセットされます。
IT業界で35歳定年説があるのは、実務経験を積めない常駐SEの働き先がなくなるからです。35歳を過ぎると、経歴書の年齢を見ただけでスルーされます。
私の新入社員時代の元同僚は、今も1社目の客先常駐で働き続けています。久しぶりに彼女に再会したが、8年間で30万円(年収300→330万円)しか増えていない事に衝撃を受けました。30歳を機に、契約解除が増え自宅待機も増えたと言います。
対して、3年目に転職を決意した私は、その4年後に520万円まで増えています。IT業界では、本人の能力や実力以上に働く環境が大事です。
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- 『マイナビ IT AGENT』客先常駐から、社内開発の転職に強い
- 『社内SE転職ナビ』求人数は673件と、ブラック率も高い
- 『リクルート』異業種への転職は、キャリアを活かせない
※マイナビのプロモーションを含みます。
<24年4月:求人数は下落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
金融危機が訪れると、08年と同様に多くの常駐SEが職を失います。
私自身も当時1年目で、常駐先から契約解除と解雇されました。
契約解除後に転職活動しても、より条件が下がる劣悪なブラックしか残っていません。私は半年後に運良く内定を獲得できたが、年収300万円以下で4年間も身動きできなかったです。コロナ過では在宅ワークに救われたが、世界的な景気後退では私たち常駐SEに逃げ道はありません。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐに行動を開始してください。24年の春採用を待っていたら、もう手遅れになるからです。
客先常駐から脱出するならば、「マイナビIT」が1番お勧めです。
なぜならば、私自身がマイナビを利用する事で、4年前に客先常駐から脱出できたからです。社内開発に転職後の年収は4年間で300→520万円まで増え、契約更新や解除の不安から解放されました。
公式サイト:マイナビ IT AGENT(無料サービス登録まで3分)
いますぐ転職する意思がなくても、自分を守るために会員登録だけでも必ずしてください。会員登録や転職サポートは全て無料だし、事前に面談済みなら必要な時にすぐに案件を紹介してくれるため、常駐先で契約解除された時のリスクヘッジになります。
まとめ:運用保守は5年後も手取りが17万円?
- 運用SEの給料は、年収200〜250万円だけ
- 手取りは17〜20万円、賞与は10〜20万円
- マニュアル通りの作業が多く、現場で実務経験を積めない
- 専門知識や経験が積めず、5年後もスキルが伸びない
- 経験年数が増えても、客先単価も給与も昇給しない
- 空き時間に独学で勉強するも、転職市場では評価されない
- 不景気が発生すると、1番最初に首を切られる
深刻な人材不足の現在では、運用SEを脱出するのは難しくありません。なぜならば、「希望する条件で内定を得なければ転職しない」という選択肢を取れるからです。転職に期限さえ設定しなければ、内定を獲得しても無理に転職する必要はありません。
未経験者と違い実務経験があるため、いずれは良企業から内定を得られます。
この方法で良企業に就職できるのは、会社を辞めずに就活するからですね。20万円の給料を貰いながら就活するのと、無職で就活するのは天と地ほど差があります。
離職期間中に就活すると、精神や金銭的な問題で短期間で就職先を決める必要があります。十分な経歴がない上に無職で就活すれば、次も同じような客先常駐のブラックに就職しますね。そして、過去の経歴が「運用保守」だと、再就職後の配属先も「運用保守」です。
「退職したら、集中して勉強した後に再就職しよう」「2年間勉強して資格を取ったら転職しよう」と考える人は多いが、この方法はお勧めしません。なぜならば、実務経験がない状態で資格を取得しても意味がないからです。
人材不足の現在では楽に内定を得られても、半年後や1年後も同じ状況が続くとは限りません。就活はタイミングが命なので、今すぐに行動を開始しましょう。私も新人時代に運用SEからキャリアを始めました。その後、開発経験が1度もない時に社内開発から内定を得ています。
1日でも早く行動に移した方が良い理由は?
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。書類を送付すれば、誰でも企業から内定を得られる状態ですね。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人だけでしたね。また、トヨタは来年4月期の決算で、営業利益が79.5%減少すると発表しています。
自動車業界が壊滅的な打撃を受けたら、日本の労働者市場は立ち行かなくなります。
2009年の金融危機の頃には、多くの開発案件が中止に追い込まれました。そして、たくさんの派遣SEや客先常駐が強制退場されています。私も当時若手社員で、常駐先から首を切られました。次の常駐先が見つからず、会社を首になった人もたくさん知っています。
常駐先の契約を切られてから転職活動を開始しても遅いです。その頃には、もう企業は新しい人材を募集していないからです。IT業界で居場所を失えば、飲食店、介護施設などの肉体労働に行く人も少なからずいます。
有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 買い手市場から売り手市場に転落し、高条件で転職できない
- 求人数が3分の1以下になり、転職したくてもできない
- 求人倍率が0.45倍に陥ると、5年間は元に戻らない
- 予算縮小でプロジェクトが中止、常駐SEは強制退場される
- 次の常駐先が見つからず、上司から自主退職を勧められる
- その後に就職活動を開始しても、企業はもう人材を募集してない
- 転職エージェントに登録しても、求人の紹介を断られる
私たちに与えられている時間は、決して多くはないですね。
転職活動で今すぐに必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「実務で1度も開発経験がなくても、必要としてくれる企業がたくさんある」と自信を得られます。
それだけ、IT企業は深刻な人材不足に陥っているからです。もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。
キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合うことでやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私自身は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままです。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナウイルスの影響で、労働環境はめまぐるしく状況は変わっています。
秋採用で転職するには、今月中には既に動いてないともう手遅れです。登録に必要な項目は少なく、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。マイナビは親切な担当者が多く、客先常駐から抜け出せるか不安を感じている人に向いています。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
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